2016年05月20日

紙と鉛筆は湯水のごとくつかう




なにかの資料やレポートを作るときに、どんな手順で資料を作ってますか?

最初はデータ集めからかも知れませんが、私はまず、あらすじをノートに書くことにしてます。

■資料の作成ステップを理解する


資料は通常はこんなステップで作成します。

 主張したいことを決める
  ↓
 構想を練る(必要な論拠を考える)
  ↓
 骨格を決める(ストーリーを作る)
  ↓
 肉付けをする(論拠で必要な情報を抽出する)
  ↓
 必要な情報を集める
  ↓
 推敲する(論理の整合性を取る)
  ↓
 綺麗にまとめる
  ↓
 提出する

実際に Excel や Word、PowerPointなどが登場するのは、「綺麗にまとめる」という部分だけです。

しかし、会社で見ていると、いきなり、PowerPointを開く人がとっても多い。
私がアナログ人間だからなのかもしれませんが。

過去記事でも、言葉は違いますが、何度か記事にしていますが、ちゃんとこういう流れに沿って作った資料というのは、一貫性があってわかりやすいです。このブログも、頭のなかだけでやってしまうことがありますが、こういう流れは常に意識してます。

■書きなさい


このブログ記事のように、短くて、ひとつしか言いたいことがないときには、下書きはあまり必要ありません。ですが、会社で説得力のある提案資料を作ろうと思ったら、この作業はひとつづつ書かないとできません。

書くという作業は、頭のなかのぼんやりしたものを明確にする行為なんですね。不明確なものは説得力なんてありません

★P193〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

●紙と鉛筆を湯水のように使う
図解してくださいとか、分解してくださいというと、パワーポイントやエクセルなどで図やグラフをつくる人が多いですよね。

たしかに見た目はきれいに整います。

でも、これらを使うと、思考をどんどん狭めていく傾向があります

なぜかというと、いろいろな機能を使うとか、コピペをするとかの「作業」がそこに人るんですね。

私の経験上のことなので、あまり論理的に説明できないんですが。

でも、紙と鉛筆って思ったことをそのま自由に書けますよね。

ほとんどストレスなく自由に書ける。
修正もすぐできるし、何回も書き直すことができるんです。

最初からきれいな構造化ができるわけがありませんから、まずは汚くて自分にしかわからないものでいいので紙と鉛筆でやってみてください。

パワポでもピラミッドストラクチャーのフォーマットがあるので、つい使いがちです。

でも、ズームアウトして、新たな選択肢をつくるとき、たいへんですよね。「あ、こっちもあったけど、どうしよう。これをこっちに持ってきて……ここを増やして」

という時にはがかかります。

紙と鉛筆で書き続けると、確数できるので、思考のズームアウトがしやすいです。

パソコンの挟い画面でやるのではなく、大きな紙にズームアウトできるキャパを十分にとって書き始めましよう。

視野が広がります。まずは紙と鉛筆を湯水のように使う

そして「これだ」と思うものができたら、そこで初めてパソコンの前に座って、パワポなどで整えればいいのです。

佐々木裕子(著) 『実践型クリティカルシンキング (21世紀スキル)
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私は鉛筆は使いませんが…。ボールペン派です。

しかし、いつも何かに書きつけるという習慣は、本書の通り。

ノートは大体1〜2ヶ月で1冊消費しますし、手元においてある付箋やコピー紙も結構な量消費します。
※一番困るのは、ボールペンに対して結構こだわりがあったりするので、インクが切れると予備ボールペン(やっぱり使いにくい)を使わないといけないこと。ちなみにボールペンのインクは2ヶ月程度で1本(各色)くらい消費します。

■PCは思考を狭める


作業のスピードを考えたら、文章を書くだけなら PC でやってもノートに書いてもそんなに変わりません。逆に編集ができる分、PCのほうが早いかも。

問題は、本書にあるように、PCは思考を狭めていくということです。

もちろん、マインドマップのように思考を広げることができるツールもあります。こういうのも構想段階で多用します。
しかし、Word や PowerPoint は全くその通りで、考えていることがあるページのある文章の送り仮名や、オートシェイプの形や色に集約されてしまいます。もちろん、綺麗な資料を作成するときには、これは必要なことです。しかし、最初の全体を考えている時に、マルでくくるのか、太文字にするのかなんてのはどうでもいいことです。

こういう特性があることは意識しないと、そのツールに思考が引っ張られる危険があるわけです。

■紙に書く


まず、構想段階は、「紙に書く」ことを意識した方がいいです。そのほうがきっちりした骨格が作れます。
それも何度も書き直さないといいものにはなりません。

私は机の上の正面(胸元)にノートのが広げてあって、いま考えているテーマについて書き込みをしていたりあるいはそれを見ながら PC に入力をしています。その先に手の届く距離でキーボードが置いてあります。

左側には、コピー機から引っこ抜いてきたA4紙の束がおいてあります。

誰かと話をするときには、そこに落書きをしながら話をするようにしています。ノートに書くのが狭いときもこのA4紙をちょっと引っ張ってきて書きつけるようにしています。

右側には、付箋が貼り付けてあって、今のテーマと違うことが頭に浮かんだら、すぐにそこに書きつけられるようになっています。

どれも書いたら、すぐに用なしになるのですが。
※ノートだけは、思考の足跡として残してます。

いつも手元に、思考を書きつけられる紙とペンを用意しておきましょう。




■参考図書 『実践型クリティカルシンキング (21世紀スキル)



ロジカルシンキングだけでは世界で戦えない。結果を出す人の思考法はこれだ。

21世紀を生き抜くビジネススキルを提供する「21世紀スキルシリーズ」創刊第1弾!
外資系コンサルティング出身の現役ビジネスパーソンによる、世界標準スキルをお届けします。

「実践型クリティカルシンキング」とは、自ら目標を設定し、戦略的に達成するための思考ツールです。
ゴルフの石川遼選手、サッカーの本田圭祐選手、メジャーリーガーのイチロー選手など、
世界で結果を出している人は、実はみんなクリティカルシンカーなのです。

本書では、この思考法を3つのステップに分け、授業形式で演習を交えながら紹介していきます。

 STEP1 目指すものを定義する
 STEP2 何が問題なのかクリアにする
 STEP3 打ち手を考える

クリティカルシンキングをするのは、難しいことではありません。
しかし、とことん考え、何度もやり直し、なんとかして自分の納得する答えにたどり着く、
「自ら考える力」を鍛え抜くことが必要です。そして、その考える筋力こそが絶対的な正解のない
激動の21世紀を生き抜いていくために必要なスキルなのです。

本書は、パラパラと読んでなんとなく賢くなった気がして終わり、という本ではありません。
明日から実践するためのテキストです。
ぜひ、あなたも生徒の1人になり、自分で考え、手を動かして授業に参加してください。





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実践型クリティカルシンキング (21世紀スキル)
著者 :佐々木裕子

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posted by 管理人 at 10:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 仕事術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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