ロジックツリーの代表例っていうと、あの木の根っこみたいにある点を始点として、複数の四角をだんだん広げるように書いた図を思い出しますよね(樹状図のこと。説明がわかりにくかったら、「ロジックツリー」でGoogle検索を)。
■ツリー図はプレゼンの道具
確かに、ある因果関係を表すのに、この樹状図はプレゼンをするときには、論理が非常にわかりやすくて、綺麗に見えるのでとても便利な図解表記方法です。
しかし、これを考えるときに使うと、図を書くことに労力が行ってしまい、中身がちゃんと作れないことがあります。
論理思考の初心者に多いみたい。
たとえば、Excel や PowerPoint で書いていると、あるレベルに揃えようとして、四角のシェイプをきっちり他の同じレベルのものに揃えようとして微妙に動かしていたり、専用のオートシェイプを使ったりしてます。
しかし、そこに書く言葉も、シェイプの大きさが異なってしまうので、わざと言葉を短く省略したり、行数を押さえるために、横幅を微妙に調整したりして、そっちに一生懸命に見えます。
「そこはロジックツリーとは関係ないだろう…」と思ってしまいます。
■図解ではなく、論理思考ツール
ロジックツリーは、一面図解ツールではあるのですが、まず、論理思考ツールとして使うべきと考えてます。
・いかにMECEに展開するか
・どこまで深掘りすればいいのか
・何が仮説で何が事実なのか
・展開が不十分なところはないのか
こういうのは、綺麗に図をまとめる以前の作業として必要なのであって、「図の端が綺麗に揃っているか」ということはロジックツリーの本質ではありません。
その思考の結果得られた結論を、見る人がわかりやすくするという意味で図解はありますが、最初はきちんと分解することが重要。
■ロジックツリーはExcelで書きなさい
ロジックツリーを最初に図にしようとすると、階層ごとに綺麗に揃っているか、オートシェイプの色が同じかなどがどうしても気になってしまうので、私は Excel の表の部分を使ってロジックツリーを書いています。
書き方は簡単です。
セルの横幅を A-F くらいまでは2文字分くらいにする
下位のものは、1段下げて書く
文章で書く
セル内改行は使わない
ルールを文章にすると面倒ですが、イメージこんな感じ。
ロジックツリーの使い方
図解の方法
因果関係線
類似グループ
論理思考
MECEにする
粒の大きさを揃える
それぞれのセルは、「折り返して表示」をオフにしているので、隣のセルにかぶさってもちゃんと全体が表示されます。
論理的な上下関係は、単純に字下げされたような形になるので、簡単に揃います。
一つの階層が増えてしまって、上位階層が見難くなったら、Excel のグループ化→折りたたみ をやれば下位層をミエなくすることもできます。
図形表現ではないので、画面一杯に文章がかけます(図形表現は接続線が必要なので、書ける情報量は減ります)。
アイディアプロセッサというソフトのジャンルがあります。
やっていることは、これとほぼ同じ。わざわざアイディアプロセッサをインストールする必要もなく、Excel で十分できますよ。
また、同じことは Word でも、テキストエディタでも可能ですが、これらは画面端で文字が折り返されてしまうので、行間がまちまちになって見難いですので、私はもっぱら Excel を使ってます。
図解するのは、まず論理がしっかり作られてからのほうが、あとあとの質疑応答に強くなれますよ。