2016年05月31日

人を理解するなら修飾語に注目する




交渉術や説得術でよく、「その人が望んでいることを理解して発言する」みたいな事をよく言われます。

シゴトコンパス〜サラリーマンの仕事の羅針盤でも『人を動かす』から引用してそんなことをご紹介しました。

 人を動かす:人の8つの欲求を満たす
 魚はミミズで釣りなさい
 人を動かす:人に動いて欲しければその人の問題を扱いなさい
 人を動かす:チャールズ・シュワップの給料を決めたたったひとつの技術
 人を動かす:心のなかに欲求をおこさせる

では、どうすればその人が望んでいることを知ることができるでしょうか?

■その人の業務目標を知る


最も単純なのは、その人の業務目標を知ること。どのような業務目標を持っているかわかれば、それを達成するために「提案しようとしていること」が必要だと言えばいいです。

これは、同じ会社の人ならそれほど難しくないですね。その部門の目標が何かを知れば、その部門の目標からその人の目標というのは類推できますので。

■何が好きかを知る


一方で難しいのは、その人が「何をしたい」と思っているのか、です。

たとえその人の業務の目標であるからといって、そのことが「したい」と思っているとは限りません。

業務の目標、すなわちその人が「やるべきこと」であって、「やりたいこと」ではないかもしれません。

また、目標はひとつではなく複数個持っているものです。
そのうちのひとつを突いても、「それがやりたい」と思ってなければ、その人のに取っては優先順位は低くなります。優先度の低いものに対して、「一所に苦労しましょう」と言っても、「え〜、めんどくさい…」と言われるのがオチ。

だからといって、直接的に、

 「あなたはどんなことがしたいですか?」
 「あなたは何がしたいですか?」

と聞いてもいいですが、マトモな答えが返ってくるかどうかは…

■修飾語に着目する


その人の意思を確認するために、私はその人が自分の目標や行動をどのような形容詞・副詞などの修飾語をつけるかに注目しています。

 (がんがん)進める
 (しっかり)作る
 (スムーズに)作業する
 (きれいに)片付ける
 (わかりやすい)システム

その人がやりたいと思っていることというのは、前向きな修飾語がつくことが多いです。一方であまり積極的にやるつもりのないもの(上司に「やれ!」と強制されたようなもの)は、修飾語がつかないか、後ろ向きな修飾語が付きます。

 (決められたとおり)進める
 (指示されたものを)作る
 (要求通りの)システム

人と話をしていると、どうしても結論(名詞や動詞)に注意が向きます(というか、それが重要なのですが)。
しかし、その人の意志を汲み取るには、そこにどのような修飾語(形容詞や副詞、擬態語)を使ったのかに着目すると、言外に意図していることを拾えるようになる、と意識してます。




■参考図書 『人を動かす



これを読まざるしてヒューマンコミュニケーションを語るなかれ!
デール・力ーネギーによる自己啓発の源流とでもいうべき不滅の名著。原版(How to Wln Friends and Inffuence Peaple)は、世界各国で 1500 万部以上、日本語版も 400 万部を超える大口ングセラー。
この脅威の部数は、本書が「人間心理の本質」を正面から扱った最初の一冊であることを示している。多くのヒューマンコミュニケーションに関する本は本書の焼き直しと行っても過言ではない。これらの本を読む前に、まずは本書を読んでから語ってほしいもの。


●関連 Web
 悪用厳禁!心理学で人を動かす7つの秘法 - ライフハックブログ
 人を動かす-Wikipedia
 人ひとを動うごかす―デール・参考カーネギーによる人間関係の古典―:日本語文学ガイド
 転職を繰り返したD.カーネギー――世界最大の自己啓発本「人を動かす」を作った男
 説得コミュニケーションの原則―Diamond Online
 悪用厳禁!心理学で人を動かす7つの秘法 - ライフハックブログ

●関連記事
 相手の評価を上げる
 部下力のみがき方3:キーメッセージ
 会議の予定は多めに入れる
 たたき台を作ると成長できる
 ミーティングチェックリスト
 面接の質問:「記憶に残っている失敗を教えて下さい」
 面接で「年上の部下・担当者への接し方」を聞かれたら2
 面接で「年上の部下・担当者への接し方」を聞かれたら1
 残念な人の仕事の中身
 残念な人の仕事の中身
 実践!反論×反撃法
 ザ・プレゼンテーション
 7つの習慣:MASTERチェックリスト
 人を動かす:心のなかに欲求をおこさせる
 7つの習慣:本は教えるために読みなさい
 人を動かす:相手の立場から物事を見る
 ドラッカー365の金言:組織の精神はトップから生まれる
 7つの習慣:人は自分自身を客観的にみることができる
 人を動かす:人に動いて欲しければその人の問題を扱いなさい
 人を動かす:他人の長所を探しなさい2
 人を動かす:他人の長所を探しなさい1
 人を動かす:チャールズ・シュワップの給料を決めたたったひとつの技術
 人を動かす:人の8つの欲求を満たす
 人を動かす:父は忘れる
 人を動かす:罰則は「前向きさ」を失わせる
 面接質問の真意(リーダーシップ)7:伝える
 北風と太陽―意図を隠して行動を促しなさい
 モチベーションには3段階ある
 モチベーション3.0
 相手に勝たせると味方ができる
 犬が近づいてきたら道を譲りなさい
 影響力をもつと仕事ができるようになる
 人を動かすことは褒めること
 魚はミミズで釣りなさい
 長所を挙げてもらうと勝手に説得されてくれる
 人を動かす
 上司を使えない部下は後輩も使えない
 正面の理、側面の情、背面の恐怖
 戦略おべっか
 ビジネス書名著目録(必須図書)
 会社で生きることを決めた君へ





◆アマゾンで見る◆◆楽天で見る◆◆DMMで見る◆

人を動かす
著者 :デール・カーネギー

人を動かす
検索 :最安値検索
人を動かす
検索 :商品検索する

●このテーマのおすすめ図書


道は開ける新装版

話し方入門新装版

プロフェッショナルの条件―いか…

思考は現実化する―アクション・…

カーネギー名言集新装版

完訳7つの習慣人格主義の回復





posted by 管理人 at 01:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 交渉術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック