ときどき、中途採用の面接官をしています。
面接自体ではないですが、「ちょっと残念だな」と思うことに、応募してくる人が、呼ばれた時間に来て、面接が終わったら返ってしまうこと。
……当たり前じゃん
と思います?
■面接の前後でその会社を知ろう
当たり前のことですが、面接は会社が応募者をふるいにかけるという側面だけではなく、応募者がその会社を評価するという意味合いもあります(若干、建前っぽいですが)。
そういう意味で、せっかくその会社の中に入れてもらえたのだから、その会社の外側からではわからない内側を知るチャンスなのですよ。
ウチの会社に中途採用した方も、数社受けて、すべての会社で「面接に伺った時に、自分の職場になるところを見学させてください」と要求したそうです。それに対して NO を言った会社は、「では、応募自体、なかったことにしてください」とお断りしたそうな。
その方の面接担当ではなかったのですが、こういう方なら、私なら、合格前提で面接すると思います。よほど「ウチの環境には合わないな」ということがない限り合格させるという意味で。
■会社の雰囲気は5分間その場にいればわかる
その方いわく、会社の雰囲気は5分、そこにいればわかるそうです。
ちなみに、ウチの会社はというと
ガヤガヤ、ざわざわしている
立って話をしている人が結構いる
時々笑い声が聞こえてくる
すれ違った時に挨拶された(全員ではない)
同行の人事担当者が現場の人に親しげに挨拶した
ということで、「ここにしよう」と決めたそうな。
他に見学させてもらった第一志望だった会社は
静か(マウスのクリック音が聞き取れたとか…)
殆どの人が PC に向かっている
人事部の人とも挨拶している様子がなかった
ので、「やっぱ、やめた…」と思ったそうです。
なんとなく、言わんとしていることがわかるような表現ですね。
こういうことは、会社案内や募集要項には書いてありませんね。
そこで一生働くことになるかどうかは、簡単には判断できませんが、少なくとも数年〜10年はそこにいることになるわけです。
そのときに、「給料や福利厚生がいい」「自分のやりたい業務をその会社がしている」というだけで選んではもったいないですね。
職場見学を要求しましょう。
人様に見せられないような職場だと人事部の人やその職場の人が考えているなら、きっと入社しないほうが幸せかもしれません。