困難にぶつかって、苦労して、紆余曲折しながらやり遂げたことというのは記憶に残ります。記憶に残るので、そこでやったことというのをもう一度やろうとします。
で、たいていは失敗します。
なんでかというと、困難にぶつかったということは、初動で失敗していたということだからです。
■エピソードに残るもの
★P160〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
先輩:昔さあ、商談をしていたお客様が他社に契約しちゃったことがあってね
私 :競合負けですか?
先輩:ああ。そうなんだけど、そこからがすごかったんだ
私 :どうされたのですか?
先輩:断られたその日から 5 日連続で訪問したんだよ
私 :断られてから 5 日連続ですか!?
先輩:さすがにお客様もあきれてたよ
私 :それでどうなったのですか?
先輩:結局、俺の粘りにお客様が負けて契約してくれたんだよ
私 :すごい逆転劇ですね
これは、いわゆる武勇伝というものです。
あなたも何度か聞いたことがあるでしょう。
苦労したあげく、逆転勝利
このような話は美談として語られます。インパクトが強い経験ですから、記憶にも残りやすいのです。
しかし、話を聞いている私たちにとって、武勇伝はあまり参考にはなりません。
もちろん、話としては面白いのですが、それを聞いても実際にやることはできないのです。
一般的に苦労して勝ち取ったことは美談になり、簡単に結果につながったことはエピソードにはなりません。
しかし本来は、簡単に結果につながったほうが参考になります。
注目すべきは、正しい考え方、行動によって物事がスムーズに進んだということです。
武勇伝を聞く時間を減らし、簡単に結果につながった話を詳しく聞いてほしいのです。
菊原智明(著) 『5つの時間に分けてサクサク仕事を片づける』
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仕事をうまくやっている人から話を聞く上で、本書『5つの時間に分けてサクサク仕事を片づける』では、上記のように、「武勇伝を聞くのはもったいない」と書かれています。
これは、自分の経験についても同じことが言えると考えてます。
つまり、何かをやろうとした時に、「あっさり承認された」とか「スムーズに進んだ」という事のほうが大切で、何度も突き返されて、あっちで怒鳴られ、こっちで説教されて、ようやく目標達成にたどり着いたような経験は、お話としてはとっても面白いのですが、実際に仕事をする上では、成果に対するエネルギー効率が非常に悪いわけです。
逆に、メモ書きの資料を見せたらOKをもらって、立てた計画より早く進んだ(そんな経験も少ないでしょうけど)ことのほうが、少ないエネルギーで達成できたという点を持っても、今後のやり方に大いに参考になるはずです。
■簡単にうまく行ったことほど記録に残す
業務日誌とか日記を書いていたりしても、どうしても「悩んでいること」「困難にぶつかっていること」を書く場合が多いです。
もちろん、それは次に同じように苦労しないような経験値にするという意味では重要なのですが、それは
「やってはいけないこと」
「やると失敗すること」
という反面教師としての役割でしかありません。
こうすればうまくいく!
というものに比べると、「××してはいけない」は「○○する」に置き換えるには選択肢が多すぎるのです。
記録に残す、すなわち記憶に残すのは、簡単にできてしまったことの理由分析のほうが重要なわけです。
「合格率の低い資格試験に一発で受かった」のは、事前に「過去×年間で受験した人にリサーチをして、問題傾向や、回答のテクニックの分析をした」からなのかもしれません。
合格率の低い資格試験に10回トライしてようやく受かった
より、「一発で受かった」ことを大事にすると、それを再現できるようになります。
簡単にうまく行った経験ほど、大事にしましょう。
■参考図書 『5つの時間に分けてサクサク仕事を片づける』
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■残業しないで早く帰るヤツほど、評価される!
時間は誰にでも平等にあるけれど、
その使い方によっては何十倍、何百倍の差が出るのも時間。
1日を3時間効率的に使っているAさんと、
1日を3時間ムダに使っているBさんの差は、
1年間でどれくらいの差になると思いますか?
「3時間×365日」ではありません。
AさんとBさんの1日の差は6時間ですから、
6時間×365日=2190時間、
つまり90日以上も差がついてしまうのです。
「時間を制する者は、人生を制する」
今の世の中、残業しないで
キッチリ仕事ができる人間が評価される時代です。
あなたも時間管理の達人になって、
新しい期を迎える今から
残業しないで早く帰れるデキル人に変身してください。
■1日を5つの時間に分けるだけの超シンプル時間術
著者の菊原氏は、
住宅販売営業で7年もの間、クビ寸前の状態で過ごし、
訪問しないで営業する「ハガキ営業」で、
一躍4年連続のトップ営業マンとなりました。
しかし、早く帰ることだけを夢見て頑張った結果、
余計に仕事量が増えて、さらに忙しくなってしまいました。
そこで考えたのが、彼独自の時間管理術。
この方法によって、定時に帰るのはもちろん、
ランチも楽しめて、お客様との関係もよくなり、
何より午前中で仕事の8割を終わらせることに成功したのです。
その方法はとてもシンプル。
1日を5つの時間に分けるだけ。
「6時~出社まで」のプラチナ時間
「出社~ランチまで」のゴールド時間
「ランチタイム」
「ランチ後~定時まで」のシルバー時間
「定時~就寝まで」のブロンズ時間
この5つの時間に分けるだけで、
午前中までに8割の仕事が終わってしまうのです。
とくに朝の時間にアウトプットするクリエイティブな仕事をして、
午後の時間にインプットやコミュニケーションをとる。
たったこれだけで、10倍以上の効果があります。
また、ランチタイムの有効的な使い方や
朝早く起きるカンタンな方法など、
今すぐできる実践的な内容です。
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