「ストレス」
この言葉の正しい定義はまあ専門化に譲るとして、私はストレスを「自分に影響を与えるすべてのもの」という捉え方をしています。
ですので、「楽しいストレス」なんてのもできるわけで…
■ストレスは徐々に耐性がついてくる
過去記事で何度か書いてますが、過労でウツになり会社をしばらくお休みしたことがあります。
たしかに楽しい経験ではないですし、何度もやりたいとは思いませんが、これはこれなりに良かったこともあります。
ひとつは、ストレスを意識するようになったこと。
今の状態や仕事の課題は自分にとってどのくらいのストレスがかかっているだろうか、という事をつねに考えながら、どのようにしたらストレスが軽減されるのか(その必要があるのか)をある程度主観的に判断ができるようになったことです。
もうひとつは、ストレスのつきあい方を覚えたこと。
実際に過去と同じストレスが掛かった時にどうなるかはわかりませんが、今ならもう少し上手く立ちまわることができそうな気がします。
■ストレスは千差万別
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実際、大らかで大雑把な性格の人が、自分でも気づかぬうちにストレスを抱え、そのうち爆発してしまったという例を何度も見てきました。
つまるところ、ストレスを感じないのがマルで、感じやすいのがバツというわけではないのです。ここを勘違いしないでください。
私たちはストレスを感じない人間になろうとするのではなく、自分が直面するストレスと上手につき合う技術を身につけることが肝心。
そのために大事なのが、自分がどんなタイプで、どんなふうにストレスを感じるのかをきちんと知っていることです。ストレスの受け方は、その人の人生経験にも大きく左右されます。
じつに大雑把に言えば、ストレス経験の豊富な人ほどストレス耐性は強くなります。
何度も人前で恥をかけば、誰だって少しは慣れていくでしょう。すると、人前で恥をかくことへの恐怖が減り「失敗したらどうしよう … … 」というストレスを感じにくくなる。ごく当たり前の話ですね。
自分から進んでストレスフルな状況に飛び込んでいくべきだとは言いませんが、今あなたが感しているストレスも、いずれはひとつの経験となってタフな心を育ててくれます。
松島直也(著) 『ストレスをためない技術』
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最後に書いてある事例「人前で恥をかけば…」は「なるほど」と思いますね。
人前で恥をかく、という行為は決して安穏とはしていられません。やっぱり恥ずかしいですし、ある程度の年齢になれば、「部下の手前…」「後輩の手前…」みたいな余計なプライドもくっついてきます。
それでも、「あえて、ここは発言すべきだな」と判断ができるようになります。
ストレスの耐性が上がったのか、クソ度胸がついたのかはわかりませんが。
英語圏の人とコミュニケーションを取らなければならない時に、中学生でもわかるような単語だけでも会話ができる様になったのは、ストレス耐性とクソ度胸の両方が向上したせいかもしれません。
■ストレス経験を振り返ると耐性が上がる
本書『ストレスをためない技術』にこんなことが書いてありました。
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人間は、よくも悪くも刺激に慣れていくものです。
子どもの頃、世の中がキラキラとして刺激的に思えたのに、大人になったら退屈な街並みにしか見えないことがあるでしょう。ジェットコースターだって最初はものすごくエキサイティングなのに、何度も乗っている 5 つちにスピードも恐怖も感じなくなり、興奮しなくなってしまう。
ストレス要因も言ってみれば一つの刺激。
仕事のプレッシャーも、人間関係の問題も、外部からあなたに与えられる刺激の一種です。
その刺激に対して、ネガティブな(ときに過剰な)反応、抵抗をすること、それが、あなたのストレスの正体です。
どんな刺激であれ、繰り返し経験することで反応は鈍くなり、影響力は弱まります。
ストレスをため込みやすいという人ほど、過去のストレス体験を振り返り、自分の経験値が上がっていることを認識してみてください。ストレスはあなたを苦しめるだけでなく、成長させてくれている部分も必ずあるはずです。
松島直也(著) 『ストレスをためない技術』
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別に日誌をレビューしろという程のことはありません。
ちょっと思い出して、「こんなことがあって、嫌だったなあ」「恥ずかしかったなあ」を思い出してみればいいだけです。
■笑い話にする
ただし、「いやなこと」をいやなことそのままで思い出しても辛くなるだけなので、笑い話にするようにストーリーをつくりましょう。次の酒の席の失敗談のネタを仕込もうという意識でやると気が楽です。
■参考図書 『ストレスをためない技術』
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ストレスは決してなくならない。大事なのは「ストレスをなくすこと」ではなく、「どうつき合うか」。「よける」「ひねる」「受けとめる」という3つのコツを知れば、不快な気持ちが整理できる。NLPの専門家による、ストレスに適切に対処し心を強くする技術。
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