2016年07月14日

模倣と創造のバランスを取る




最近とみに AI やら ディープラーニング やらが話題になりますね。

多くの人が知っているゲームでもっとも難易度の高い囲碁でコンピュータが人間に勝った、というのが結構センセーショナルだったような気がしますが、それにもまして、クラウドが発達して巨大なデータを集めて、それを統計的に解析できるようになったことがおおきいような気がします。

■模倣と創造


ということで、こういうことがよく言われるようになりました。

★P91〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

大量生産大量消費の時代は、みんなが同じように動けることが企業の強みになりました。そのため日本企業の多くは、模倣性の強い社員を中心に採用・育成して、仕事を機械的に割り当ててきました。ところが、企業を取り巻く環境は大きく変化し、模倣性の強い社員を中心とした組織構成では成長していくことが難しくなりました。

いまは創造性の強い社貝の育成が急務です。

横田尚哉(著) 『ビジネススキル・イノベーション
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本当にそうでしょうか?

中国企業が躍進著しいですが、あの製品は創造性が強いか?

会社の中で、今までやったことのない事業や製品を提案する人がどんどん昇進してますか?

多分違います

過去から積み上げてきたものをトレースしていく、市場で受け入れられているものを同じように市場に出していく、こういったことが最もトラブルが少なくて確実な方法です。

ただ、世の中の流れは、「創造できる人を歓迎する」という雰囲気になっているので、どこの企業も建前として「創造ができる人になる」ことを推奨しているだけです。

スティーブ・ジョブズが100人いたらその会社は世界的な企業になれるでしょうか?
そんな人ばかりになったら、多分会社は倒産します。

■創造はスパイス


もちろん、新しいことを発想することは必要です。

昔と同じことをやっていては、昔より良くはなりません。

ただし、新しいことをやれば、実際に頭で「やれる」と考えただけなので、現実にうまくいくかどうかはバクチです。確率は1%〜99%までいろいろあるし、その確率も努力や工夫で変化しますが。

なので、私は何かするときには、

 99%の模倣と1%の創造

を目指しています。まあ数字は適当ですが。

過去のやり方、他人のうまく行ったやり方を真似る。その上でちょっとだけ自分のオリジナルの工夫を加える。

ラーメンにコショウをかけるていど。ラーメンはありきたりな塩ラーメン。コショウはオリジナルブレンドスパイスで。

社長の、

 革新」をするんだ

という掛け声に騙されてはいけません。失敗のつけはついて来ますよ。




■参考図書 『ビジネススキル・イノベーション



本質をつかみ、状況に応じてスキルをアレンジする。未来をひらくビジョンとともに、さあ、変革の灯をともそう。殻を破ることができるすべてのプロフェッショナル、次世代リーダーに捧げる究極のビジネスバイブル。


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著者 :横田尚哉

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