「君の話はわかりにくいなあ」
「もうすこし、ハキハキ話せないかな〜」
話し方についてこんな指摘を受けたことはありませんか。
相手がもし、軽く言ったとしても、こういう指摘は重大問題だと受け止めたほうがいいです。
■コミュニケーションの指摘は、する側も勇気がいる
話し方を中心としたコミュニケーションの個性というのは、人それぞれ持ってます。そして受け取る側も。
大抵の場合は自分の経験やイメージ(大げさに言えば価値観)を反映するので、相手のコミュニケーションの取り方に対して「わかりやすい」「どうも切れが悪い」「一方的」「いけ好かない」「好感が持てる」などという感想を持ちます。
自分の経験をふりかえってみるとわかると思いますが、これを相手に言うことはまずありません。
多くの人は、それは自分の受け取り方であって、相手に言うべきではないし、言ったところで相手は変わらないと思っているでしょうから。だからといって、自分の持った否定的な感想自体を否定することはしません。
相手のコミュニケーションのやり方について指摘するというのは
・現在の話の内容ではなく、表面的な指摘になるため、話がずれてしまう
・相手の個性もあるので、個性への攻撃は相手の心証を悪くしかねない
など様々な面で、いいことがないと大抵の人は経験として知ってます。
それでも、相手に「君の話し方は〜」というということは、よほど我慢がならなかったか、相手にどう思われようと「どうしても言わないといけない」シチュエーションに追い込まれたかのいずれかです。
とっても、勇気がいるんですよ。
これは上司・部下の関係だろうが、知人の関係だろうが同じです。
■コミュニケーションの指摘は重大問題
「もうちょっと語尾をはっきり言うといいかも…」
くらいに軽く言われたとしても、それは表現を丸くしただけで、実際には
「何がいいたいのか、さっぱりわからない」
「あなたと話していると、すごく居心地が悪い」
という感想だったりすることが多いです。
つまり、あなたは話の内容ではなく、話の仕方ですでに損をしているし、それはごまかしようがないほどひどい、ということです。
もし、話し方などのコミュニケーションについて、誰かから指摘を受けたら大反省しましょう。
今までも、そして今後も、それで大損をすること請け合い。
ちなみに、私は一度上司の上司から言われたことがあります。
「オマエの話は、知らない単語がやたら出てきて、何を言っているのかわからない」
当時、コンピュータの普及期で、そういうコンピュータ用語に疎い上司が多かったのですよ。そこに、私が専門用語を使って話をするものだから、「それは日本語か?」と指摘を受けたわけです。
「これはピンチ!」
ということで、コミュニケーションのセミナーに行ったり、専門用語を直喩を使って説明しながら話をする方法などを一生懸命勉強しました。その後、言われなくなったのは、私が上達したのか、相手が諦めたのかはわかりませんが。
※こういうのは自分ではわかりにくいですしね。
コミュニケーションのセミナーっていうのは、本当にいろいろ気付かされますよ。
若いうちに受けるセミナーの中では、ダントツおすすめ。