2016年08月18日

遅れを回復するには遅れた以上のパワーが必要




ちょっと次の問題を「考えて」みてください。直感でいいです。

 A さんと B さんが10kmの道のりを歩いていきます。Aさんは常に時速 5km/h で歩きました。
 B さんはちょっとサボって最初の 5km を時速 4km/h で歩きました。

 さて、ゴール地点でAさんに追いつくためには、残りの 5km をどのくらいのスピードで歩かないといけないでしょう?

時速 6km/h だと思った人。
いいですね〜。あなたはよくプロジェクトを遅らせてるでしょう〜。

■正解は 6.67km


今度は、「考えず」に計算してみましょう。

 Aさんは10kmの道のりを時速5kmで歩くのだから、2時間、120分です。

まあ、これはすぐに出ますね。
では Bさんはというと…

最初の 5km を 時速 4km で歩いたのだから、かかった時間は

   5 ÷ 4 = 1.25 時間、75分

ですね。そうするとゴールでAさんに追いつくためには、残り45分です。

したがって、45 分で 5km で歩くためには

   5 ÷ 0.75 = 6.67

ですね。つまり、最初の半分をちょっとサボると、残りの半分は、サボったより大きな力を出さないと同じ結果にはできないということです。

直感的には、1km/h のサボりは、同じ 1km/h で取り戻せるような気がしますが、ちゃんと計算してみると、それでは全然足らないんです。

■渋滞学


世の中には面白い学問もあるようで、「渋滞学」なる学問があるそうです。
その研究者がどのくらいいるのかは知りませんが、

 『渋滞学
 『クルマの渋滞 アリの行列 渋滞学が教える「混雑」の真相

などの本があります(同一の著者です)。

本日引用する本『シゴトの渋滞、解消します! 結果がついてくる絶対法則』という本も、同じ西成活裕氏の著作。

★P32〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

例えば、一所懸命に車間距離を詰めて走っているクルマがいたとします。しかし、そのうしろのクルマは非常に賢いドライバーで、車間距離をちょっとあけているとします。

そうすると、 前のクルマが頻繁にブレーキを踏んだり加速したりしていても、賢いクルマはブレーキを踏まないでマイペースで進むことができます。

そうすることによって、前のクルマの乱れがうしろに伝わらない。こういうクルマが 10 台に 1 台ぐらいいるだけで、クッションになって、クルマの流れの乱れが吸収されるわけです。

これを私は「渋滞吸収運転」と呼んでいます。

つまり、職場においても、余計なアクセルやブレーキを踏まないでいられるように安定して淡々と仕事をつづけることこそが、仕事の渋滞を解消してくれると言えるのではないでしようか。

そして、道路の渋滞と同様に、そうした人が 10人にひとりいるだけで、職場の仕事の流れは変わるのかもしれません。

西成活裕(著) 『シゴトの渋滞、解消します! 結果がついてくる絶対法則
―――――――――――――――――――――★


職場全体の仕事の流れが変わるかどうかはわかりません(新旧比較をしたことがないので)が、少なくとも自分の仕事はスムーズに進めることで、余計なエネルギー消費はおさえられます。

何の事はない、がんばって一気に仕事をやっつけて、あとは遊んでるより、コツコツやったほうが実は楽というだけのことですがね。






■参考図書 『シゴトの渋滞、解消します! 結果がついてくる絶対法則



はかどらない仕事は会社の渋滞をまねきます! 専門の「渋滞学」で道路の渋滞を解消するという画期的な研究を行っている著者が、この理論をもとに「個人」「部内」「会社」の効率を良くし、ムダを取り、赤字を黒字に変える極意を伝授する。






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シゴトの渋滞、解消します! 結果がついてくる絶対法則
著者 :西成活裕

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posted by 管理人 at 10:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 時間術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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