記憶術のひとつに、
書いて覚える
という方法があります。学生時代によくやったのではないでしょうか。
■書くなら、丁寧に・印象的に
どうせ書くなら、書くことに一生懸命になる方法があります。
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●わざと「左手」で書いてみて右脳を刺激する
右利きの人の場合、左手で書くのは、なかなか難しいでしょう。
しかし、だからこそ、わざと左手を使って書いてみるのも、頭を刺激しながら記憶するのにいい方法だといえます。
しかも、左手を使って書くと、右脳を刺激することになりますから、論理をつかさどる左脳と、イメージや情感をつかさどる右脳を、バランスよく鍛えることができるのです。
惰性的に右手で書いていると、右脳を活性化することはできません。左脳ばかりで考えていると、どうしてもイメージで記憶することは難しいので、右脳を使うことを考えてみるべきです。ノートに清書などを行なうときには、利き手を使うべきでしょうが、暗記のために紙に書き写すときなどは、あえて利き手とは反対の手を使ってみましよう。
文字は汚くなりますし、書くスビードは落ちるかもしれませんが、だからこそ新鮮な気持ちになれますし、記憶へのインパクトも大きくなるのです。
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:(中略)
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「これを急いで覚えなきゃならない」
というときに、左手で文字を書いていると、気分が落ち着かなくなるかもしれません。どうしても書くスピードが遅いからです。しかし、早く文字を書いたからといって、必ずしも記憶に残るとは限りません。
むしろ、ゆっくりでもいいから、左手で書くことによって新鮮な感情を伴いながら、確実に覚えたほうがいいのです。
勉強から離れても、日常生活のうえで、わざと左手を使う頻度を高めれば、それだけ思考力を鍛えるトレーニングになります。
左手でおはしを持ち、大豆見をつまみあげてみるとか、左手でハサミを持って紙を切ってみるとか、いろいろと左手を使っていると、それだけで頭がよくなるかもしれません。
もちろん、利き手が左手の人は、これとは反刈に、右手を使って覚えるべきことを紙に書き写すなどのトレーニングをしてください。
伊藤真(著) 『記憶する技術』
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■「左手で書く」という行為
私は学生時代、右手(利き腕)を骨折したことがあって、左手でノートを書きながら勉強した時期がありました。
案外、この時に勉強したことはよく覚えていたので、その後も時々「左手でノートに書く」ということをしていたら、やっぱり他の人でも効果があることだったようです。
「書く」という行為は、体を動かすことと記憶したい情報を結びつけることによって、脳内にトリガ付きの情報を入れる行為です。
なので、より印象的な行動をしたほうが、
・集中力が増す
・記憶に残りやすい
・脳内で重要と判断されやすい
という効果があるみたいです。
利き腕ではない方の手で、一生懸命に書くと、同じ文章を何度も唱えながら出ないとできませんし、集中しないときちんと書けないので、結構記憶に向いています。
ただし、「書く」という行為自体が目的なのであれば、利き腕で書いたほうが早いし正確に決まってます。
時々、使いにくい利き腕じゃあない方の手を使って書くから印象的なんですね。
■参考図書 『記憶する技術』
記憶力は、一生、鍛えることができる。
司法試験界の「カリスマ塾長」として知られる、「伊藤塾」塾長の伊藤真氏は、こう断言する。
日本で最難関の試験といわれる司法試験に合格するためには、膨大な量の事柄を覚え、それを使いこなすことができなければならない。
60歳を過ぎてから勉強を始めて、合格する人もいる。
その人たちは特別なのかといえば、そんなことはない。
「記憶する技術」をもっているかどうかである。
それはたとえば、記憶を効果的に定着させたり呼び覚ましたりするためのコツや、記憶する対象に関心をもつといった意識のことである。
本書では、これまで多くの塾生を指導してきた中で、また著者自身が実践してきた、「記憶」を自由自在にコントロールする方法を伝授する。
●関連 Web
記憶力を養えばストレスフリーな生活が!伊藤真『記憶する技術』
『記憶する技術』天狼院書店
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