面接だけではなく、1対1で話す時でもそうですが、お礼を言うときがありますよね。
面接なら、面接の最後に「ありがとうございました」と受験者が言います。
面接官をしていて、時々気になることがあります。
「ありがとうございます」
がちゃんと聞こえないんですよ。
気になり始めると、仕事をしている場面でも同じような(逆にこっちのほうが多い)場面に出会います。
■言葉がはっきり聞こえない
なんて聞こえるかというと
おりがと…ます
「あ」じゃなく「お」に聞こえたり、ひどいときには「う」に聞こえる。
最悪頭を下げながら、「…ます」しか聞き取れなかったり、「うり〜っす」に聞こえたり。
とくに「ござ」の部分が聞き取りにくい、というか、自分で言ってみてもこの部分は発音しにくいですね。
まあ、1語1語を聞き取っているわけではなく、ひとつの単語として聞いているので、たいていは意味が分かりますし、「もごもご」でも「う〜〜っす」とでも言いながら頭を下げても、言わんとしていることは伝わります。
※余談ですが、お葬式の時の挨拶は「本日はまことにモニョモニョ…」といいながら頭を下げればいい、と教わったりしました。
しかしながら、聞く側としては、はっきり「ありがとうございます」と聞こえたほうが気持ちがいいことも確かです。
これが言う相手が目上の人だったりすれば、「礼を欠く」ととられるばあいがあります。
取り立てて注意することはないですが、目上の人からすれば「どうもすっきりしない」に感じます。
いくら感謝をしても、ただしく相手に受け取ってもらえなければ、コミュニケーションにはなりません。
■はっきり「ありがとうございます」を言う
少なくとも、目上の人にははっきりと
ありがとうございます
を言えるようにしておきたいものです。
いきなり、しっかりした「ありがとうございます」を言おうとしても言えない場合がありますので、普段から注意して言うようにしておくといいかと思います。
私が注意しているのは
・最初の「あ」をちゃんと口をあけて発音する
・「ござい」を言う時に濁音がしっかり出るように喉をコントロールする
・「ます/ました」をやや強く言う
の3点。
特にはじめが肝心なので、「あ」には格別の注意をするようにしています。
ちょっと気をつけるだけで、もしかして上司受けが良くなるかもしれませんよ。
以前会社訪問の受付での5つのポイントで「空飛ぶ広報室」の主人公のお礼のしかたがかっこいいということを書きましたが、やっぱり「ありがとうございます」を明確に言ってますよね。
これが、お互いにきもちよく仕事をするコツのひとつかもしれません。