社長にプロジェクトの進捗を報告する
顧客の重役に商品をプレゼンする
大勢の前で発表をする
結構緊張するシチュエーションですね。
私の過去最大のプレゼンは、ウチの会社の社長を含む聴衆約800人の前で自分のやってきたプロジェクトの紹介をしたときでした。もう、緊張しまくりで、どうやって壇上に上がったのかすら記憶にありません。
その後も、昇進すると、これほどではないにしろ人の前で話をする機会が増えます。
人前で何か話たりすることがいやで技術者になったつもりだったのに、「管理職は技術者じゃないんだ」と実感しました…。
■緊張をほぐすためのポイントは最初の動作と言葉
自分自身が緊張していると、いろんな心理テクニックだの、事前準備だのは吹っ飛びます。いわゆる「頭真っ白」ってやつです。
このときに、ある動作をすると緊張が多少ほぐれます。
「人」の字を飲み込む
ことではありません。
何をするかというと、
歯グキを見せて笑いながら両手をゆっくり広げる
ことです。
「歯グキを見せて」というのは、相手との距離が遠い時に必要です。距離が遠ければ、表情がわかりません。相手に「笑っている」ということが伝わるだけの大げさな動きが必要になります。逆に会議室など狭いところでは、あまり大げさに笑う必要はありません。
■2つの効果
これには2つの効果があります。
・聴衆の注意をこちらに向けさせる
・自分自身をリラックスさせる
同じような説明をした書籍は多くありますが、本日はこちらの書籍から説明を引用しておきます。
★P120〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
●プレゼンで相手をひきつけるオーバージェスチャー
「あの人のプレゼンはよかったな」と思うとき、それはきっと説得カがあって、印象に残りやすいことがポイントだったのではないでしようか。
このような印象を残すために必要なしぐさが、ちょっとオーバーなくらいの身振り手振りです。
相手に熱意を伝えたいとき、仕込んできた内容で相手を引き込むのはもちろん、それをさらにアピールする手段として、オーバージ工スチャーが効いてくるのです。
なぜなら、大げさなジェスチャーは相手をひきつける力をもっているからです。
大物の政治家が演説をするとき、必ず手振りが大きくなります。それを見て、頼もしい、力強いという印象を持ったことがあるでしょう。
この効果を巧みに利用したといわれているのが、ナチス・ドイツの独裁者アドルフ・ヒトラーです。
自身の声がよく通るのと、聴衆の目をくぎ付けにする身振。手振りで、人々の熱狂的な支持を得ることに成功したことは歴史が証明しています。
また、大きな身振り手振りは自分自身をもリラックスさせる心理効果があります。
棒立ちでボソボソと話していたのでは、緊張はいつまで経ってもほぐれませんし、小さな声が尻つぼみになると、本当に聞き取りづらく、場の空気も悪くなるばかりです。
しかし、身振り手振りを大きくしていると、次第に気持ちがほぐれてきて、相手も聞き取りやすいので、時間が経っにつれてよりよい雰囲気になります。
最初は形からでよいのです。声を大きく張って、パフォーマンスのつもりでやってみる。そのうち、自分の型というものが見つかり、その頃にはプレゼンの名手になっていることでしよう。
マルコ社(編集)(著) 『他人を支配する黒すぎる心理術』
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■参考図書 『他人を支配する黒すぎる心理術』
「人を操る」とは「良好な人間関係を築くこと」につながるのです。
人間関係の悩みを解決して、円滑なコミュニケーションを行なう方法のひとつに、心理学をベースにしたコミュニケーション法が存在します。
心理学的見地から、相手の表情やしぐさ、行動を分析して心理状態を把握し、コミュニケーションに役立てる心理術のなかでも、相手を「支配する」(=操る)心理術にフォーカスしたのが本書です。
コミュニケーションとは言い換えれば「操り合い」のこと。心理学をベースにした心理誘導に役に立つ考え方や具体的なテクニックを学ぶことで、コミュニケーションスキルは大きく向上することでしょう。そう、「人を操る」とは「相手との良好な人間関係を築くこと」につながるのです。
本書では人を操るための心理学や心理テクニックを紹介するために、「心理学」「心理術」の専門家への取材を敢行。心理学の基本や相手の心を透視(見抜く)技術について紹介するとともに、メインコンテンツでは相手の行動や心理を自分の意図した方向に誘導する心理術を紹介しています。
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