プレゼンテーションや説明、話し方のポイントに
Recapitulation話法
という方法があります。
あまりこの名前で出てくることはありませんが、「要点を繰り返し述べる」という方法です。こっちの言い方のほうが馴染みが深いかも。
■話には流れがある
講演・セミナーなどに行くと、わかりやすい講師と途中からわからなくなってしまう講師の2パターンがあることに気が付きます。
そのポイントがこの Recapitulation というやり方らしいです。
たとえば1時間の話の中で、いくつかの話のカタマリがありますよね。
1.導入(現在の社会情勢)
2.サラリーマンに必要とされるスキル
3.スキルの磨き方
4.スキルの使い方
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みたいな流れの区切りになるところです。
まあ、普通のサラリーマンが講師をやる場面というのは多くないのかもしれませんが、「何かを説明して合意をもらう」みたいなシチュエーションは時々あると思います。
そのときに意識してほしい話し方のテクニックが、この Recapitulation(以下 Recap) です。
■要点を繰り返し説明する
たとえば、上記の流れで説明すると、導入部分の説明が終わったら、次に「2.サラリーマンに必要とされるスキル」の説明に入りますよね。
それがいかんのです。
「1.導入」の説明が終わったら、
まとめを話す
ことです。
まとめは、
今日の全体像(レジュメ)
「1.導入」のポイント
の2つのポイントを話すことです。
さらに、「2.サラリーマンに必要とされるスキル」の話が終わったら、次の話に入る前に
今日の全体像(レジュメ)
「1.導入」のポイント
「2.サラリーマンに必要〜〜」のポイント
をもう一度説明することです。
■聞いた途端に忘れる
過去記事
書く目的を明確にする
でも書いたように、人間はすぐ忘れます。話したことのうち、半分くらいは聞いた途端に記憶から抜けます。
話し終わったときには更にその半分くらいになってます。
つまり、次の話をするときには1/4も残ってない、と。
それなのに、前の話を理解している前提で、次の話をすれば、当然ついていけなくなって「落ちこぼれる」。
それを防ぐためには
「5分前に×××って言いました」
と記憶をリフレッシュさせる必要があるわけですね。
■プレゼンテーションはレジュメページとまとめページを追加しなさい
プレゼンで資料を作るときには、あるカタマリごとに、レジュメ(本日の説明の全体構成)と、今までの説明の概要の2つをあちこちに挿入しておくと、話を理解してもらいやすいです。
とくに、最初のページには、「総論」「サマリー」と言われるページを作っておくと、聞いている人は全体像と詳細を行きつ戻りつしながら、理解を深められます。
■話をするときも「まとめ」を挿入する
プレゼンだけでなく、長めの話をするときにも、この Recap 法は効果があります。
途中途中で、相手の理解度を聞いてみたり、ここまでの話の要約を話してあげることで、相手の理解度を上げることが可能です。
ただ、この5分間に自分が何を言ったか、覚えてないとできませんけどね。
これを、口頭の話だけでやってみようとすると、私は結構「今までって何を話しったけ?」と聞いちゃうことが多いです。
まぁ、それはそれで「相手の理解度を測るためにやっている」と言い訳しておきます。