2020年08月24日

中華タブレットでマルチタスクシステムを構築する





過去記事で何度か書きましたが、現在運用しているPCは7台あります。

そのうち2台ほどが、いわゆる「中華タブレット」です。

何をさせているかというと、このブログのメルマガの送信やら、記事の更新、ネットから必要な情報のダウンロードなどをさせてます。

あとの幾つかの古い PC はちょっと大きなデータの解析用とデータサーバ。




■マルチタスクシステム


以前の記事

 PCは複数台運用をすると効率が上がる
 マルチウィンドウ

で書いたように、1台の高性能 PC よりも、2〜3台の低性能 PC のほうが仕事効率は上がります。1台の大画面モニタよりも、2台の中サイズのモニタのほうが投資効率は良くなります。

全ての PC が同じ性能を持っている必用はなく、普段使っている PC は操作に対する応答性重視。バックアップPCは HDD 容量重視、バックグラウンド PC は値段重視で導入してます。

で、そうなると、バックグラウンドで作業をしてくれる PC は、安くてタッチ機能までついている中華タブレットが一番いいというのが現時点の結論。




■安い中華タブレットでドライブ容量を確保する


アプリを常駐させたり、タスクスケジュールさせたりして、一定の間隔でデータをやり取りできればいいので、処理能力は大して必要ありません。ただ問題なのは C ドライブの容量が極端に小さいことです。

中華タブレットは、Android と Windows のデュアル OS の場合が多いので、多くても Windows に残されているユーザ領域は 1G 程度にしかなりません。

なので、買ってから最初にやるのは、Android 領域の削除と開放。

以下は、"Ployer momo8w" というマシンでやりましたが、あまり特殊なことはしていないので、どのタブレットでも可能だと思われますが、それ以外のマシンでは確認しておりませんので、実際にやるときは自己責任でお願いします

■中華タブレットのAndroid領域の開放


中華タブレットを Windows モードで立ち上げます。

 ・エクスプローラを立ち上げて
 ・PCを右クリック
 ・管理をクリック
 ・記憶域→ディスクの管理

とたどると、ディスクのパーティション一覧が表示されます。
これの Windows 本体と回復パーティション以外のプライマリパーティションを全部領域開放

■Windows への領域割当


開放した領域を統合して、拡張パーティションでフォーマット。

Window の領域を広げる方法として大きく2つの方法があります。

この新たに確保したパーティションをもとのWindow領域に統合してしまう方法と、拡張パーティションのまま、ジャンクションで繋いでしまう方法です。

前者(領域統合)のほうが根本的な方法なのですが、Windowsパーティションがどこにあるか(ディスク0と表示されている長方形の左側にあるか、右側にあるか)によって対応方法が異なります。
Windowsパーティションが一番左側にあって、その右側に開放した領域があるときには、Windows だけで領域の結合をやってやれば、ドライブ C は大きくなります。
一方で、Windowsパーティションが右側にあるときにはその手は使えない(パーティションの拡張ができない)ので、結合するソフトが必用です。ちょっとソフトをご紹介しておきます。

 ・EaseUS Partition Master Free-窓の杜
 ・AOMEI Partition Assistant Standard-窓の杜

私がやったのは、後者の拡張パーティションをジャンクションでつなぐ方法。

話はかんたんで、別のパーティションを C ドライブの特定のフォルダとして扱えるようにするだけです。
これで、C ドライブが仮想的に増えたことになります。

ただし、このやり方は、あるフォルダを使うときにだけ容量が増えたようにみえるので、もともとの C ドライブを増やしているわけではありません。

私の場合、Windowsのテンポラリフォルダ、マイドキュメントなどのドキュメントフォルダなど後から増加するものは全部この下に移動し直しました。

■ジャンクションの作り方


ジャンクションは先程の「ディスクの管理」からやります。

ジャンクションを張りたいパーティションを右クリックし、「ドライブ文字とパスの変更」をクリックします。

そこで出たダイアログで、「追加」ボタンを押し、「次の空のNFTSフォルダにマウントする」のラジオボタンをクリックして参照を押します。

どこにジャンクションを作りたいか聞いてきますので、C ドライブに適当なフォルダ名を設定してやれば出来上がりです。

そこからは、普通のフォルダとして扱えますので、Windowsが自動生成するフォルダのパスの設定変更や、マイドキュメントのパス設定変更をしてやれば出来上がりです。

ついでながら、SDカードを追加しても、同じことが出来ます。
※私は 64G の SD カードを追加してます。
※こちらは、ネットから動画などをダウンロード・アップロードするための領域と、PC のバックアップイメージをおいてます

SDカードは当然ながら別媒体ですので、パーティションを合体させるのは不可能です。

このジャンクション方式なら、C ドライブにいくらでも容量を追加できます。

■アプリケーションもジャンクション側に


ちなみに追加するアプリケーションも、このジャンクション側に作ります。

大抵のソフトではインストール時に、インストールフォルダを聞いてきますので、このジャンクションで作ったフォルダを指定してやれば、C ドライブの容量を減らすことなくアプリケーションの追加が可能です。

■C ドライブの空き容量


最終的に、C ドライブは 20G ですが、約3割は空きという状態で運用が出来てます。
過去記事

 改善は30%
 移動時間の30%マージン

で書いたみたいに、30% ルールを適用してます。



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