マウスの右クリックって、意外とよく使います。
左クリックは、それを選択したり、それにむつ美付けられているアクションをするのですが、あるひとつの動作しかできません。
これに対して右クリックは基本的に、その対象に対してできる操作を全てリストにして表示してくれるので、普段と違うことをしようとするとどうしても右クリックを多用することになります。
■マウスに触るな
過去記事でも何度か書いてますが、私はマウス操作が嫌いです。
理由は、キーボードに手をおいた状態でマウスを持とうとすると当然キーボードから手が離れます。その結果マウス操作が終わってキーボードに手を戻したときに、もう一度ホームポジションに戻るように指の位置を決め直さないといけないから。
この間約1〜3秒のことなのですが、それに時間がかかったり、ホームポジションを間違えて、キー入力したときに間違ったキーを押してしまうと、思わず「チッ!」って舌打ちしたくなる(実際にしてます…)。
全体として操作性が悪くなることと、この「チッ!」を避けるために、極力キーボードだけで作業をするようにしてます。
■右クリックを実現するキーボード
実は Windows にはマウスの右クリックに相当するキーボード操作があります。
この方法を知っていれば、いちいちマウスに持ち替えなくても操作が可能になり、作業効率が格段に向上します。
SHIFT+F10
がその方法です。
これを使えば、右クリックと同じメニューが表示されて、オブジェクト(操作対象)に対する全ての操作が可能になります。
たとえば、Excel で書式なし貼り付けをしたいときには、
CTRL+C で元のセルをコピーする
カーソルキーで貼り付け先のセルまで移動
SHIFT+F10でメニューを出す
カーソルキーで「A」と書いてあるアイコンを選ぶ(書式なしペースト)
ENTERキーを押す
で必要な作業が完了します。
■ENTERキーが必要
カーソルキーでメニューを選んだときには、最後に ENTER キーが必要です。
私の場合、これも面倒なので、メニューの前後にアンダーラインがついている文字があれば、それをキーボードで押します。
これは、アクセシビリティーキーとかアクセスキーとか呼ばれているそうです。
Excel のセルで右クリックすると
書式設定(F)
みたいに表示されている F のことです。
これだと、SHIFT+F10 のあとでワンキーでメニューを選択することができるので、瞬時に操作が可能です。
■AutoHotKey で SHIFT+F10 をシミュレートする
ただし、F10 って決して打ちやすい位置にあるわけではありません。
ですので、私は AutoHotKey を使って、[無変換]+I に定義をしています。
vk1Dsc07B & i:: Send, {AppsKey}
ファンクションキーや OEM キー (要するにアルファベットと記号以外のキー)って、キーボードのメーカーによって位置が違うし、使用頻度がアルファベットより低いために、キーが小さくて使いにくくなっています。
なので、使いやすくするためには、アルファベットキーのどれかに再割り当てしてしまうと、操作が素早くなります。
過去記事で enthumble というソフトもご紹介しましたが、これも同じことができます。
これとアクセシビリティーキーを使うと、目にも止まらないスピードでメニュー操作ができるようにできますよ。