2020年09月28日

良い有給休暇・悪い有給休暇のとり方





有給休暇はサラリーマンの権利です。

最近はウチの会社では部門ごとに有給休暇消化率を調査されて、消化率が悪いと人事から「おしかり」を受けることも。
仕方がないので、年間の有給休暇予定を Excel で書き込んでもらって計画的に休むような管理をしたりしています。

本日は、病気・事故などの緊急時ではない有給休暇の取り方について、ちょっと考えてみたいと思います。




■悪い有給休暇のとり方


有給休暇を取れない理由としてよくあげられるのが

 ・仕事が忙しい
 ・タイミングがとれない(欠席できない会議が連日ある)
 ・休むと同じグループの人に迷惑がかかる
 ・上司の視線が痛い…

なんてのがありますね。

これは実際その通りの問題もあります。有給休暇はサラリーマンの権利だとは言え、明日納期なのに休んでしまったら納期は間に合いません。有給休暇をとることも必要ですが、目標が達成できないような休み方をすれば、たとえそれが不可抗力であっても、上司からの評価は下がります。

つまり、優先順位は

 仕事の成果 > 有給の消化

なのであって、これが逆転するわけではないのです。

要は、仕事の成果に影響するような有給のとり方をしてはいけないということですね。

具体的には、

 ・出席必須の打ち合わせがある日
 ・同僚を慌てさせるようなタイミング
 ・緊急対応が必要なとき
 ・不在中の引き継ぎ事項がある

こういうときは休んではダメ、と。

まあ、社会人として当たり前といえば当たり前なのですけど。




■良い有給休暇のとり方


逆に良い有給休暇は、仕事に影響がない(自分の仕事と同僚の仕事の両方)ように休むことです。

どうするかというと、有給休暇の段取りをしておくことですね。

◆事前に関係者に告知しておく


共有のスケジューラに事前に「有給」といれて、打ち合わせの予約ができないようにしておきます。
同時に、1週間前、前日の2回、「××日は有給で不在です」と関係者にメールを入れたり、関係の深い人には口頭で伝えたりするとリマインドになります。

こうしておけば、ある程度は認知してもらえるので問題が起こることが少ないでしょう。

◆緊急対応が必要な場合は、有給をキャンセルする


たとえば、

 ・お客様からクレームがあって、その処理が終わっていない
 ・直前にトラブルがあった、またはトラブルになりそうな状況
 ・プロジェクトや仕事の納期が近い

こういうときには、不測の事態になりやすいので、そんな匂いがしたら、とっとと有給を諦めたほうがいいです。

もちろん、旅行の予定を立てていたとか、だれかと約束をしていたなど迷うときはあるでしょうけど。

◆引き継ぎを忘れない


前記のような緊急案件がある状態ではなくとも、いまの仕事の状態を、だれかにちゃんと伝えておき、起きうるシチュエーションに対しての対応方法を連絡しておくことです。少なくとも上司にはそのことを伝えておかないと、上司としても状況がわからなければフォローのしようもありません。

可能なら、フォローしてくれる同僚にきちんと説明しておきましょう。ベストは書き物を渡しておくこと。
もちろん、どこかに有給明けにはお礼を忘れずに(なにもフォローしてもらうようなことが起きなかったとしても)。

たとえば、病気・事故などで突然休まざるをえないような場合もありますので、普段から状況報告を欠かさないというのが一番いいですが、なかなかできないですしね。

◆連絡先を連絡する


以前だと連絡方法は固定電話しかなくて、休暇中はたいていは連絡が取れないために、定期的に会社に電話をして「なんかない?」と確認をしてましたが、イマドキなら携帯電話があります。メールも日本中どこでも取れるようになりました。

なので、「緊急時はこちらに→」という連絡をしておくことです。

これは、事前告知のメールなどに書いておくといいです。電話とメールの両方。

会社の仕事関係のメールをプライベートのメールボックスに転送設定をしてやれば、メールを読むことは外出先でも可能です。電話も転送設定ができる電話機もあります(個人個人の専用電話があれば、ですが)。
ただし、プライベートで使っているメールはセキュリティ問題やコンプライアンス問題をはらむ場合があるので、ちゃんと上司に相談を。

少なくとも、メールで連絡先を明示しておくことと、自分の席や行き先掲示板に「緊急連絡先:×××―×××―××××」と書いて目立つところに貼っておくとトラブルが少なくなります。

とくに、電話は外出していればでられない場合もあるので、留守電機能を有効にしておくなど、最短で連絡がつくような工夫があるといいです。

■お礼を忘れずに


最後に、有給明けには、関係する人にお礼を忘れずに。休暇中に何かしてもらった、なにもすることがなかったにかかわらず。

ちょっとウエットな感じがあるかもしれませんが、結局仕事は人間関係で回っているので、おみやげのたかだか数千円をケチってその後の仕事をやりにくくすることはないです。

ちょっと長期の休暇を取ったようなときには、自分の同僚にはもちろんなのですが、庶務関係にも忘れずに。
庶務のひとの影響力は、普段はあまり気にしてないかもしれませんが、実際はすごいんですよ。



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