2018年06月11日

年下の上司には最敬礼で接する





まあ、年上の部下の使い方もひとつの難しいテーマですが、ここでは年下の上司のへの接し方に絞って、私なりの対応方法についてご紹介します。

実際、子供の頃は年上の人には無条件に敬意を持って接するようにしつけられることが多いです。

たとえば、学校などでは、上級生というだけで、下級生に対しては多少ぞんざいな言葉遣いをしても許されました。その逆はたいていは「おまえ生意気」などときつく咎められます。




そういう雰囲気で育ちながら、会社に入ると、年齢には多少は相関はありますが、立場が逆転することがあるわけです。

これに気まずい思いをしているのは、年上の部下だけでなく、上司から見ても、やっぱり「ちょっと気まずい」んですよ。

私はこの両方(年下の上司、年上の部下)の経験がありますので…。

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●年上の部下に対する接し方
「年下の上司」「年上の部下」という光景も今では珍しくなくなってきました。

年齢が逆転した上司と部下の関係をざっくりといえば、以下の 4 つのパ夕ーンがあります。

・あなたも部下も「年齢は関係なく、仕事が優先」と割り切った考え方ができるケース
・あなたは「年齢は関係なく仕事が優先」という考え方ができるが、部下は「年下の課長のもとで仕事をすることにはどうにも耐えられない」と割り切れないケース
・あなたは「年上でも部下は部下」とは簡単には割り切れない考え方ですが、部下は「仕事は仕事で、年齢は年齢」と割り切ることができるケース
・あなたも部下も「年上でも部下は部下」とは簡単には割り切れない考え方で、「年下の課長のもとで仕事をすることには耐えられない」と両者が割り切れない考え方のケース

吉江勝(著) 『課長のルール
―――――――――――――――――――――★


なんだか文章で書くとわかりにくいですが、上司を縦軸に、部下を横軸にとって、それぞれに「割り切れる」「割り切れない」の現象を書いてみるとわかりやすいです。

                  上司
          | 割り切れる  |  割り切れない
  ―――――――――――――――――――――――――――
  部 割り切れる |        |
  下 ―――――――――――――――――――――――――
    割り切れない|        |
  ―――――――――――――――――――――――――――

この組み合わせですね。

まあ、ここまでスッキリ2者択一になることも少なくて、この2つの感情を行きつ戻りつしたりするのですけど。




■年下の上司のあつかい


もし、あなたが年下の上司を持ったのであれば、このことを心がけていただければ、たぶんその上司とはうまくやっていけます。

 「あらゆるところで上司には最大限の敬意を払う

ことです。

最大限の敬意を払った行動というのは

 ・「○○さん(あなたの名前)」と呼ばれたら、「はいっ!」って返事をして、その上司のもとに小走りに行く
 ・上司の話を聞くときには、姿勢を正し真剣に聞く
 ・お酒の席でも敬語をつかう
 ・本人がいなくても「○○さん(上司の名前)」「○○課長」などと敬称で呼ぶ
 ・指示されたことは絶対に守る
 ・間違いを指摘しない
 ・立ったまま相手に一定以上近づかない(座っているときはOK)
 ・自席にいて話しかけられたら、仕事をやめて立ち上がって姿勢を正して聴く
 ・話の終わりには「ありがとうございました」と軽く礼をする

年上だからと、相手をぞんざいに扱うようなそぶりを一度でもすると、途端に本書ようなジレンマみたいな割り切れない気持ちを上司に抱かせます。
まあ、相手も上司になるくらいなので相応の社会性はあるはずなので、もろにそういう感情を表に出すことはないと思いますが、感情的なしこりとしては残ります。

そういうのが積み重なって、やがて反目や疑心を持たれるようになるのですよ。

なるべく、自分が年上であることを相手に意識させないようにするためには、しゃがんでみせること。「おすわり」をして尻尾を振ってみせるのが自分を安全領域におくコツです。

もし、立場を逆転させたいと思うなら、やるときは一気に、相手が気がついたときには逆転している、という状況を作り出せるようにしないと、しっぺ返しをくらうことになりかねません。




■参考図書 『課長のルール





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posted by 管理人 at 04:07| Comment(0) | TrackBack(0) | ヒント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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