「インプットをしたらアウトプットしないといけない」
過去記事でもこういうことを書いていますし、多くのビジネス書にも書いてあります。おそらく何かに習熟するためには普遍的に必用なことかと思いますが、ビジネス書などに取り上げられているのは、たとえば、「本を読んだら読書感想文を書きなさい」とか「人に教えなさい」とか、結構ハードルが高いことが書かれてます。
私も本を読んだら、殆どの場合は読書記録(感想文ではない!)を書いてますし、本ブログに自分のコメントを付けて公開したりしてます。
ただ、過去にそういうことをやったことがない人には結構難しいかもしれません。自分がそうでしたから。
■読んだボタン
最初からしっかりしたものを作ろうとすると、自分の理想が高くなってしまって、現実の自分の出来なさかげんに嫌になったりします。
なので、私は最初のハードルは極力下げるべきだと考えています。
例えば、この記事をいま読んでますよね。
それをどうアウトプットにつなげるのか?
まさかブログ記事程度の要約を書き出したり、自分が感じたことをノートに書き出したりしている人はいないかと。
何かの本を読んだときに、それが新鮮であったら、要約したり書き出したりしないといけないわけではなく、「いいね!」ボタンがあれば、そのボタンを押すだけでもいいんですよ。
本にはボタンがないですけどね。
私はカーリルでその本に「読んだ」記録を必ずつけるようにしています。
その程度のことなら、たぶんそれほど苦労しないでしょう。
■マークする
そういう何かが出来るようになったら、今度は、気に入った箇所にマークを付けてみることがオススメ。
これもアウトプットのひとつです。
マーカーで線を引くでもよし、付箋を貼り付けるでもいい。
とにかく、気に入った箇所が見返せるようにしてみることです。
■声に出して読んで見る
マークが出来るようになったら、もう上出来です。
新しいステージに進む準備は完成してます。
本を通読した後に、もう一度読んでみましょう。
できたら声に出して。
音読すると人間の記憶に残りやすいです。
見る→音にする→聞く
のサイクルがまわるので、フィードバックされているようなものです。
もう一度、気になった箇所の前後を読み直すだけでも十分に記憶定着の効果はあります。
■書き写す
マークが付けれるようになったら、過去記事
ねぎま式読書ノート
で書いたように、気に入った箇所を抜書きしてみれるようになっていると思います。
気に入った箇所全部を抜書きしようとしてもくたびれるだけです。1箇所だけ抜書きしてみるというのをやってみると、案外続きます。まぁ本を読むのが続かなければダメですけどね。
この段階までやると、なんか本を読んでもとを取ったような気がします。
感想は書かなくていいので、気になったを書き写す事に専念しましょう。
ブログみたいなものだと簡単にコピペできちゃいますが、これはやめておきましょう。
一字一句を見るために、書き写すことに意味があります。
きっとこのあたりまでくると、ビジネス書に書いてあるようなことがある程度出来るようになってます。
まぁビジネス書では、自分の感想やその時考えたことなどをアウトプットしないと行けないみたいに書いてありますが、
■アウトプットを増やす
「アウトプット」などという大仰で抽象的な言葉で言うから、身構えちゃいます。
読んだという記録をつけるだけでも十分にアウトプットです。
アウトプットを構えて制限をつけるよりも、もっと小さなことをやってアウトプット自体を増やしていけると、インプットの効果が出ます。アウトプットの品質にこだわらず、簡単な作業で瞬時にやれることをやると結果として膨大なアウトプットにつながっていきます。