個人的な趣味ですが、けっこう歯ごたえのある食べ物が好きです。まぁ、だれかに言われたからそうしているわけではなくて、単に好きというだけですが、スルメやタコ、ジャーキー、かんぴょう、レンコン、餅といったもの。
そのおかげでなのか知らないですが、過去歯医者にかかったのは中学生のときに一度あっただけで、それ以外はまったくなし。歯だけは健康優良児です。
この「物をよく噛む」という習慣は、歯にいいだけではなく、記憶力にも影響しているというのが、この本に書いてありました。
■ガムを噛むと記憶力が良くなる
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●ガムをかみながら覚えていくテクニック
くちゃくちゃとガムをかみながら勉強する。
こんなことを学校の先生や、会社の上司の前でやると、怒られそうですね。失礼にもほどがあると言われて。
しかし、こと学習能率の面からいえば、ガムをかむというのは、きわめて優れた記憶術のテクニックなのです。
だれも見ていない自宅ならば、遠慮することなくガムをかみながら学習してください。そうすると、記憶力アップは問違いありません。
「ガムをかみながら、勉強してください。そうすれば学力はアップしますよ」というユニークな主張をしているのは、ドイツの医療心理学者であるレールル教授です。
レールル教授は、 30 歳から 70 歳までの男女 17 人を対象にして、 8 人にガムをかませながら、 9 人にガムなしで 45 分間の授業を受けてもらいました。
そして、参加者たちに、どれくらい集中できたかを質問紙で聞いてみたのですが、ガムをかんで授業を受けた人ほど、講義が進むにつれて集中力が上がったと報告していたのです。
ガムをかみながら勉強すれば、自然と集中力が高まって、記憶力もアップするということが、実験的に確認されたわけです。
私たちは食事をとるときに、「よくかんで」食べるようにと母親や先生からしつけを受けます。アゴを使って食事をすると、頭がよくなるというのです。
このお話は、実は本当なのでした。
ガムに限らず、モノをよくかんでいると、それが脳内に適度な刺激を与えて、本当に頭の働きをよくしてくれるのです。
実際、日本で行なわれた調査を見ても、歯の丈夫な子どもたちは、概して、知能の発達が優れているということがわかっています。
柔らかいもの好み、あまりかむ習慣のない子どもは、知能指数の得点が低くなってしまう傾向があるのです。
モノをよくかむと、歯が丈夫になるだけでなく、記憶力がつくのです。
1 日 3 回の食事では、これを忘れずによくかむ習慣をつけましょう。
食習慣が改善されるばかりでなく、頭までよくなるのですから、いいことづくめです。
最近の若者は、 2、3 回ほどモグモグして、すぐに飲み込んでしまうクセのある人が多いといいます。パンやスナック菓子などの柔らかい食事に慣れているために、あまりかむ習慣がないという話です。
これでは脳を活性化することはできません。記憶力をアッブしたいのであれば、毎度の食事のときには、意識的によくかむ習慣をつけるとよいでしょう。
伊藤真(著) 『記憶する技術』
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そう言われれば、カレーやラーメンなどは実際ほとんど噛まないですよね。
ご飯に味噌汁をぶっかけて食べるときも、ほとんど噛んでないです。まあ、そういうのも好きではあるのですが。
ご飯も七分づき(七分精米)とか精米度合いの低いものは結構硬いのでしっかり噛まないと飲み込めません。健康にもいいし、頭の働きが良くなるという効果もあるので、我が家ではこっちが通常で、白米は外食のときか、実家でお米もらうときくらいです。
■食べるという行為と記憶を結びつける
本書には別項でかいてあって、ここでは長くなるので引用しませんでしたが、記憶はそれ単体で覚えようとするよりも、「何かをしながらのほうが記憶に残りやすい」そうです。
それが食べるという行為であっても同じです。
つまり、ものを食べながら記憶をすると、そのときにやっていた行為を思い出せば記憶したことも思い出せるようになる可能性があります。
私はガムはあまり噛まないのですが、何かを食べながら、というのはちょくちょくやります。
というか、間食が結構多いだけなのかもしれませんが。
ただし、記憶しようとしていることに集中できないようなものはあまり効果がないみたいです。
たとえば、「お菓子」みたいなのは、記憶するという作業の間に、「お菓子を取る」という作業が入ってしまって、記憶するという作業に集中できないからみたいです。なるべく長く口の中に入っているものがいいみたいですね。
※スルメとかスルメとかスルメとか…
■参考図書 『記憶する技術』
立ち読み可 | 記憶力は、一生、鍛えることができる。 司法試験界の「カリスマ塾長」として知られる、「伊藤塾」塾長の伊藤真氏は、こう断言する。 日本で最難関の試験といわれる司法試験に合格するためには、膨大な量の事柄を覚え、それを使いこなすことができなければならない。 60歳を過ぎてから勉強を始めて、合格する人もいる。 その人たちは特別なのかといえば、そんなことはない。 「記憶する技術」をもっているかどうかである。 それはたとえば、記憶を効果的に定着させたり呼び覚ましたりするためのコツや、記憶する対象に関心をもつといった意識のことである。 本書では、これまで多くの塾生を指導してきた中で、また著者自身が実践してきた、「記憶」を自由自在にコントロールする方法を伝授する。 |
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●関連 Web
記憶力を養えばストレスフリーな生活が!伊藤真『記憶する技術』
『記憶する技術』天狼院書店
●本書を引用した記事
記憶術:視点を変えて繰り返す
記憶術:目をつぶり、暗唱する
記憶術:赤のサインペンで書き写す
記憶術:応用を考え自分の現実に当てはめる
記憶術:凝視する
記憶術:周辺情報を追加する
記憶術:同じような問題を繰り返し考える
記憶術:休み休み、繰り返し
記憶術:意味付けをする
オフラインモードで内面刺激を受ける
●このテーマの関連図書
続ける力―仕事・勉強で成功する王道(幻冬舎新書)
考える訓練
夢をかなえる勉強法