2018年08月27日

四現象マトリクスは四角で囲ってはいけない





「四現象マトリクス」ってよく使いますよね。全体を縦線と横線でわけて、課題なんかの要素をマッピングするやつ。

よく出てくるのは重要度と緊急度のマトリクスですね。




■四角で囲ってはいけない


四現象マトリクスでちょっとだけ注意すると使いやすくなる方法をご紹介します。

大したことではないですが、四現象マトリクスを書くときに、まず大きな四角を書いて、それを縦横2分割して書く人がいます。これはやめたほうがいい


■外に枠を書くと、拡張できない


最初に外枠を書いてしまうと、当然ながら4つの領域は限定されます。
そうすると、そこにかける量がその領域にしかなくなってしまいます。

一方、単に縦横の線を引いた場合には、書く領域が足らなくなったら、境界はないのでどんどん外に伸ばしていけます。

実際使ってみると、この差は大きいです。

つまり、外に拡張できないので、書いている途中で領域が足らなくなったら、文字を小さくするとか、枠をもう一つ外側に書くとかの作業が必要になってしまいます。

せっかく考えているのに、書式にとらわれたり、文字と枠が重なって見づらくなったりするというのは本末転倒。

なにもよく使うフレームワークだからといって、フレームが必用なわけではないのですよ。




■四現象マトリクスは、十字線


なので、私は四現象マトリクスを書くときには、十字線だけを書いて、適当なところ(軸の近く)にそれぞれの軸の意味を縦書き(縦軸用)と横書き(横軸用)で書いて終わり。
さっさと要素の記入をはじめてしまいます。

とくに縦軸は縦書きで書きましょう。縦書きで文字が書いてあれば、縦軸だというのは直感的に分かりやすいです。
その上、日本語は縦に書いても横に書いても読めるので、この特徴は使わない手はない。

その上で、適切なところに要素を書き加えていくと、考えがまとまります。

もちろん、プレゼン用として清書するときには、枠はあったほうが見やすいかもしれません。
逆に考えるときには、思考の成約になりそうなものは取っ払ってしまったほうが、考えることに集中できると思ってます。





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