2017年01月17日

なんとなくグズ





■いやな命令


上司から、明日の打ち合わせの予定を変更するように先方に伝えてくれ、と頼まれたとする。

あなたならどうしますか?

 即座に受話器を取り、先方にそれを伝え、了解を取って上司に報告する。

概ねの上司が期待するのはこんな行動でしょう。

ところが、

 「わかりました」といったきり、電話をする様子もない。
 上司がしびれを切らして、「さっきの件はどうなった?」と尋ねると、「午後のほうが先方がつかまりやすいと思って」とか、「今日中に連絡すればいいのかと思ってました」と答える。

まぁ、指示を忘れているわけではなく、マイペースで物事を判断し、自分の都合や感情で判断してしまうタイプの人がいます。

電話をして相手がつかまるかつかまらないかは、かけてみなければわからないし、連絡が遅くなれば、さっきまでは変更可能だった先方のスケジユールが動かせなくなってしまうことだってあります。すぐに実行に移せば忘れる心配もないのだが、後まわしにすることで結局亡心れてしまう危険性もあります。

こういった一つのことを実行するとき、テキパキと処理するタイプと、グズグズして周囲をイライラさせる人がいます。

また、普段はなにごともテキバキと処理するタイプの人でも、クレーム処理や無理な依頼をしなければならないときなどは、できるだけ先延ばしにしたいという心理が働いて、わかっていながら遅らせてしまう場合もります。




■嫌なことほどすぐにやる


これはイヤなことは後まわしにしたいという気持ちからで、わからなくもありません。

誰だってイヤな思いをするとわかっていることにはかかわりたくないし、できれば避けて通りたいと考えるでしょう。

でも、実はイヤなことほど最優先して、さっさと片づけてしまうのが得策なのです。

グズグズしていればそのイヤなことから逃れられるというのなら別ですが、どうせ避けて通れないのなら、一刻も早く処理してしまったほうが、とにかくその件には決着がつき、なんらかの結果が出ます。

連絡するのがイヤだからといって先延ばしにしていれば、その間ずっとそのことが気になって、イヤな思いを引きずり続けなければならくなります。つまり、嫌なことが起きるのは同じでも、それを「やりたくななぁ」と考えている時間ぶん、よけいに「いやな気持」を感じる必要があるわけです。

さらに、さらにそんな落ち着かない時間を過ごしていれば、つまらないミスをおかしたり、無愛想になったりして、周囲にも余計な迷惑や好ましくない感情を振りまく結果になって、自分の周囲からの評価を下げかねません。

イヤなことだろうとそうでなかろうと、物事の処理をグズグズすることには

 「百害あって一利なし

と考えましょう。

■もしグズグズ人間にあたったら


もし、自分がそういった「グズグズ人間」に何か頼まないといけないとしたら、どうしたらいいのでしょうか?

グズグズしているか、すぐにさっさとやるかは、ある程度相対的な物もあります。
あるグループの中では、そのひとは「すぐにやれない人」だけど、他のグループの中ではそうでもない場合もありますので、「〜さんと比べて仕事が遅い」と考えると、それがやたら気になったりします。
管理職になると、複数の人の行動を注意して見ることになるので、この「相対的にグズ」が気になってしまいます。

また、そういったものは性格的なものが影響しているみたいですので、注意してもあまり改善しません。

逆に、「この上司はやたら急かすのでイヤだ」とか言われかねません。
そうなると上司の指示自体がグズグズする理由になってしまうので逆効果。

上司としては、できるだけ迷惑をかけられないように防衛したほうがいいようです。

つまり、仕事に重大な支障が出そうなものは、

 その人には頼まないようにする

これがトラブルを起こさないコツかもしれません。



■同じテーマの記事

深呼吸をしてストレスを解消する

ストレスを解消する方法として、お手軽にできる方法として「深呼吸する」という方法があります。ちょっときついな、と思ったら深呼吸をする、ちょっとしたことですが普段からのメンタルケアにはいいかもしれません。呼吸が浅くなってきたら深呼吸をする人に限らないですが、緊張状態になると呼吸が浅くなります。これは動物として必要なことなのですが、呼吸が浅い状態が続くと酸素が十分に回らずに余計に緊張状態が続きます。気分を入れ替えるために、い..

朝、早起きして喫茶店出社する

朝、時々出社する前に喫茶店に行くことがあります。週に1〜2回前後。そこで、ゆったりモーニングコーヒーをして、それから会社へ。モーニングコーヒーの効果コーヒーは以前の記事に書いたように、カフェインによる覚醒効果がありますので、寝ぼけているときには効果があります。しかし、家や会社でコーヒーを飲めば、片付けの手間もありますし、美味しいコーヒーを飲もうとすれば、インスタントではなく、豆から挽いたコーヒーが飲みたい所。やっぱりお手軽なのは人に淹れてもらって、それをゆっ..

「…による」には2つの意味が存在する

論理的な文章を書く際に、気をつけている単語があります。「〜によって」「による」「により」この単語が一つの段落や文節に2つ以上出てきたら、多分読まされる人は苦痛です。意味がわからなくなるから。「によって」を多用してはいけないこの「によって」という単語は結構便利な接続して、因果関係のある事象を結びつけるのに使用します。たとえば「AによってBの問題が発生した」みたいな文章です。ところがこれが多段接続する時があります。「..

グロービス流ビジネス基礎力のチェックリスト3

『27歳からのMBA グロービス流ビジネス基礎力10』に載っていた、ビジネス基礎力のチェックリストをご紹介します。長文なので、3回に分けました。本日はその3回目。紹介「将来に、漠然とした不安がある」「今の自分に自信が持てない」「ビジネススキルを学びたいけれど、何から始めたらいいのかわからない」本書は、そんな悩みを抱える若手ビジネスパーソンに向けて、日本有数のビジネススクールであるグロービスの教授陣が書き下ろした「ビジネ..

グロービス流ビジネス基礎力のチェックリスト1

『27歳からのMBA グロービス流ビジネス基礎力10』に載っていた、ビジネス基礎力のチェックリストをご紹介します。長文なので、3回に分けました。本日はその1回目。紹介「将来に、漠然とした不安がある」「今の自分に自信が持てない」「ビジネススキルを学びたいけれど、何から始めたらいいのかわからない」本書は、そんな悩みを抱える若手ビジネスパーソンに向けて、日本有数のビジネススクールであるグロービスの教授陣が書き下ろした「ビジネ..

グロービス流ビジネス基礎力のチェックリスト2

『27歳からのMBA グロービス流ビジネス基礎力10』に載っていた、ビジネス基礎力のチェックリストをご紹介します。長文なので、3回に分けました。本日はその2回目。紹介「将来に、漠然とした不安がある」「今の自分に自信が持てない」「ビジネススキルを学びたいけれど、何から始めたらいいのかわからない」本書は、そんな悩みを抱える若手ビジネスパーソンに向けて、日本有数のビジネススクールであるグロービスの教授陣が書き下ろした「ビジネ..

置くべきところに置くと失せ物がない

私個人の場合、年に1,2回くらいは携帯を忘れて会社に行くことがあります。たいていは、夜充電をして、朝出勤時にカバンに入れ忘れる、というのが私のいつものパターン。会社について、カバンから携帯を取り出そうとした時点で、いつも入れているカバンのポケットにない!、「あちゃ〜、忘れてきた…」と。一方、私の家内はというと、出かける前に携帯を持っていないことに気がつけば、「携帯がない〜」と言いながら家中探し回って、出かける時間がどんどん遅れていくということがあります。出かけ..

「教える」のではなく「シェアする」意識

よく言われることですが、何かに熟達したいと思ったら、だれにでもできる方法があります。他人に教えることです。ただ、どうもこの「教える」というのはハードルが高いです。つい、自分に「他人に教える程の知識があるのか」と疑問に思っちゃいますので。でも、実は誰にでもできることなんです。「教える」こと子供の頃に、「先生が生徒に教える」というイメージがついているので、ある程度熟達した人が、未熟な人に対してやる行為みたいな気がします。..

図解とは位置・配置に情報を盛り込むこと

よく「図解」という言葉が使われますが、どうもこの意味を誤解していて、きれいなピクトグラムや挿絵を使って、ひと目で意図がわかるようなものを想像される方が多いようなのですが、こういう定義を「図解」に与えてしまうと、私のようなイメージ貧困なボンクラにはハードルが非常に高くなってしまいます。過去記事でも、「文字とマル、線と矢印だけで十分図解だ」などと書いてましたが、実際、絵を描くことと図解そのものには乖離があります。図..

「以下の通り」は使わない

複数の情報を書くときに、つい「以下の通り」って言葉を使いたくなります。実際にメールやレポートなどでよく見かけます。でも、これって冗長で、意味のない上に、「あとで説明するから」的な文章になってしまって、読みにくくなります。これを使わないように文章を構成すると、読みやすいスッキリした文章がかけると思っています。結構多用されているので、あまり気に留めていない人も少なくないみたいですが。説明は概要→詳細が基本『ロジカル..



posted by 管理人 at 08:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 発想法・アイディア術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック