私は学生時代、英単語を覚えるのが超苦手でした。とにかく日本語と英語の対を覚えようとして、
lamentable:ラーメン食べる悲しい受験生
determine:出たみんなで決定する
こういうのを語呂合わせで一生懸命覚えるわけです。ところが、試験になると、その記憶が単発で覚えているので、「ラーメン」まででてくればまだ可能性はあったのですが、それすら出てこなくて、「ラメンタブル」「ラメンタブル」と繰り返し唱えても、結局意味不明のまま。
たとえ出てきても、前後に脈絡が薄ければ、
出たみんなで検討する
なんてなっちゃうと、英文自体がますます意味不明だったりする。とくに単語の意味を問う設問などは似たような訳が選択肢になっていて
algebra
1.代数
2.代数学
3.小数
なんて設問だともう全部あっているような気がしてくる…。
■意味付けをして記憶する
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●「意味付け」をして、覚えていく
記憶すべき物事は、できるだけかみ砕くようにとアドバイスしました。
これには、心理学的な裏づけもあります。
私たちは、意味のわからないものより、意味のわかるほうを記憶しやすいのです。
心理学者のホブランドは、意味を持った事柄は、いったん記憶すれば、記憶保持率が 60% までしか低下しないのに対して、意味がわからない事柄は、記憶保持率は 30% まで低下するという現象を発見しました。
意味を考えなければ、いつまでも記憶できません。せっかく覚えても 70% も抜け落ちてしまうのであれば、努力が水の泡になってしまいます。
せっかく覚えるのですから、できるだけ「意味づけ」をするようにしてください。
:
:(中略)
:
このように、「意味」を考えていくと、意味のわからないものに比べて、 2 倍も記憶できるようになるのです。
これから仕事を学ぼうとする新人社員は、「この仕事が、どの仕事と結びついているのか」とか、「自分の仕事が社会の中で、どのような働きを持っているか」などと、意味を考えながら仕事をすれば、たやすく覚えることができるはずです。
先輩から教えられた仕事を単純に丸暗記するよりも、はるかに身につくのが早くなるでしょう。
意味を探るときには、多少は、こじつけめいていてもかまいません。ようするに、自分にとっての意味づけがあれば、十分なのです。「これはこういう意味なんだろうな……」と理解しながら、頭を使って覚えていってください。
伊藤真(著) 『記憶する技術』
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本書では bycycle をとって説明していますが、私が気がついたのは、接頭語と接尾語の関係。
たとえば、
・able が後につくと「〜できる」というような意味の単語になる
・er / ee が最後にあるのは「〜人」
・ologyは「〜学」などの学問
・aer が頭にあるのは「空気」
・art が頭にあるときは「技術」
みたいな関係。
このパターンを覚えてしまうと、意味の分からない単語でも、分解して「なんとなくこんな意味かな?」というのがわかるようになります。
たとえば、biology は
・bio = 生きているモノ
・ologi = 学問
なので、「生物学」が類推できます。「生物学」そのものには行き着けなくとも、「バイオの学問」程度がわかれば、前後の文章からなんとなく意味は感じられるくらいにはなります。
覚えないといけないのは100〜200くらい。
もちろん、語幹の部分は別に覚えないといけないですが、理解できる単語はかなり増えます。というか、応用が効くようになります。
どういう接頭語、語幹、接尾語からなっているのかは、以下のWebページが参考になります。
ONLINE ETYMOLOGY DICTIONALY
■漢字も分解できる
漢字も同じようにして記憶できます。
例えば、栗(クリ)と粟(アワ)を実際に書けますか?
「西(みたいな字;以下略)」の下にある部分が木なのがクリ。米なのがアワです。
クリは米からはできませんよね。木に生っているのがクリなので、「西の木」とかけば栗ができるわけです。アワは米からできます。
意味がわかれば書き間違うことはありませんよね。
徴収 微粒子
の1文字目の「徴」と「微」。書き分けられます?
https://okjiten.jp/kanji1248.html
https://okjiten.jp/kanji1249.html
なのだそうな。「微」は物事の始まりがかすか(漢字の意味)なので、植物の発芽を表す「元」みたいな字がついていて、「徴」はもとめる(漢字の意味)のは人だから「王」の部分になっていると憶えておけば、書き間違わないですね。
※勝手な解釈ですので、信じないように。自分がわかればそれでOK。
■参考図書 『記憶する技術』
立ち読み可 | 記憶力は、一生、鍛えることができる。 司法試験界の「カリスマ塾長」として知られる、「伊藤塾」塾長の伊藤真氏は、こう断言する。 日本で最難関の試験といわれる司法試験に合格するためには、膨大な量の事柄を覚え、それを使いこなすことができなければならない。 60歳を過ぎてから勉強を始めて、合格する人もいる。 その人たちは特別なのかといえば、そんなことはない。 「記憶する技術」をもっているかどうかである。 それはたとえば、記憶を効果的に定着させたり呼び覚ましたりするためのコツや、記憶する対象に関心をもつといった意識のことである。 本書では、これまで多くの塾生を指導してきた中で、また著者自身が実践してきた、「記憶」を自由自在にコントロールする方法を伝授する。 |
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記憶する技術 著者 :伊藤真 | 楽天では見つかりませんでした | 記憶する技術 検索 :商品検索する |
●関連 Web
記憶力を養えばストレスフリーな生活が!伊藤真『記憶する技術』
『記憶する技術』天狼院書店
●本書を引用した記事
記憶術:視点を変えて繰り返す
記憶術:目をつぶり、暗唱する
記憶術:赤のサインペンで書き写す
記憶術:応用を考え自分の現実に当てはめる
記憶術:凝視する
記憶術:周辺情報を追加する
記憶術:同じような問題を繰り返し考える
記憶術:休み休み、繰り返し
記憶術:意味付けをする
オフラインモードで内面刺激を受ける
●このテーマの関連図書
続ける力―仕事・勉強で成功する王道(幻冬舎新書)
考える訓練
夢をかなえる勉強法