話をしていて、どこまでが雑談でどこからが本題なのかわかりにくい人がいます。
正直いってしまうと、私はこういう人が苦手です。
どちらかと言えば、雑談しかしない人か、いきなり本題に入る人のほうが相手しやすい。
雑談モードのときには、あまり相手の話を正確には聞いてません。単語単語のところどころを聞き取って、それに関連する話題を投げ返しているだけです。
一方で本題モードのときには、相手の話を「てにおは」まで含めて正確に聞き取ろうとします。キーになる単語は相手の言った表現そのものをメモします。
■「本題に入るよ」のサイン
こういうことを感じるので、私は自分が主体で話すときには、雑談→本題の間に一呼吸おいて、相手に本題に入る前のサインを送ることにしています。
何を言うかというと
「で、本題なんだけどさぁ」
って。そのまんま。
ただ、これだけでは短いので、以前ご紹介した
ポイントは3つあります
というのを言います。
つまり、最初に相手にこれから話すことの全体像をまず言うわけですね。これは以前の記事
わかりやすいメールのコツ2
でもご紹介しました、池上彰氏のいうところの「相手に地図を渡す」というやり方です。
「ここで本題に入るよ、本題は○○がキーだよ」と言うことは、もうひとつ効用があるそうです。
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いよいよ本題に入ったとき、特に本題の最初の部分では、雑談で温まってきた空気を冷ましたくありません。
しかし本題なので、きちんと主旨を伝えなければならない。そんなとき、相手の興味を引っ張りつつ、正確に伝えるにはどうすればいいのでしょうか?
まずその入口として挙げられるのは、「この話のポイントは3つあります」といった話全体の予告をすることです。
簡単にできるテクニックなのですが、その効果は絶大です。 「ポイントは○個あります」と言われると、相手の話を理解しようと聞く準備を始め、思わずメモを取りたくなってしまうのです。
安田正(著) 『超一流の雑談力』
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本題に入る前に、相手に本題を聞く姿勢を作らせるための時間を取ってあげることで、本題にはいってから相手がしっかり聞いてくれる状態を作るわけですね。
■参考図書 『超一流の雑談力』
立ち読み可 | 2016年度ビジネス書大賞受賞作。 あたりさわりのない無意味な雑談ではなく、「意味のある雑談をすれば、仕事や人間関係が変わる」。そんなメッセージのもと、雑談力を高める方法を具体的、実践的に解説したのが本書です。 「仕事も人間関係も、すべてはコミュニケーションから始まるのに、「雑談」を大事にしている人が少ない。これは、とてももったいないことだと思う」。そんな著者のメッセージから生まれた本。 無自覚でやっていた話し方や聞き方のクセを指摘されて思わずハッとし、では「どう改善すべきか」を学ぶことができます。 たとえば、「声は、ドレミファソラシドの『ファ』か『ソ』」「『なるほどですね』『そうですね』は話を聞いていない人の反応」「『なぜですか?』は愚問」など、全38項目でそのテクニックを紹介していきます。さらに、日常で雑談力を鍛えるためのトレーニング方法も収録しており、初心者からある程度話し方に自信がある人まで、すぐに実践できるノウハウが詰まった一冊です。 |
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●本書を引用した記事
相手に聞く準備する合図を送る
知らないことを聞くときには、関連する情報を付け加える
最初に違いを言う
緊張するプレゼンは最初に手を広げる
「まばたき」をコントロールする
名前を呼ぶと親密度が増す
返事は「そうだよね」を使う
説得術:無言で相手を誘導する方法
目を見て話さない
「姿勢反響」で上司から信頼を得る
●このテーマの関連図書
超一流の雑談力「超・実践編」
雑談力が上がる話し方――30秒でうちとける会話のルール
誰とでも15分以上会話がとぎれない!話し方66のルール
超一流できる人の質問力人を動かす20の極秘テクニック
伝え方が9割
雑談力(PHP新書)