2017年03月01日

マイナス言葉を言い換える




過去記事で、何度か「禁句集」というのを書いてます。

 「したいと思います」は禁句
 「だいたい君はいつも」は禁句
 言ってはいけない言葉

この理由についても、それぞれの記事を参照していただければいいですが、この禁句のなかで、マイナス言葉というものがあります。

■マイナス言葉

★P170〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

●マイナス言葉を言い直せ
「言い直し言葉」を使う習慣をつけましょう。

何度かふれた中村天風は、言葉の力を非常に重視しました。

日々にする言葉が心をつくり、その心が運命を拓くからです。

逆に言えば、運命を好転させるには、日々にする言葉に注意することが肝心です。


しかし、心が疲れて弱くなると、当然、言葉も弱々しく消極的になります。

 「疲れた」
 「もうダメ」

などというマイナスの言葉を平気で口にして、ますます心を弱らせ、疲れが倍増するという悪循環に陥ってしまうわけです。

天風は、マイナスの言葉を口にしたら即座に「言い直し言葉」で否定してしまえと説きました

 「疲れた…と昔はよく言ったけど、今は活力があり元気だ!」
 「もうダメ…とあきらめたこともあったが、今は成功までやり抜ける」

という具合です。マイナス言葉に気づいたらすぐ行います。やがて、疲れていても前向きな言葉が口をつくようになり、心が強化され、運命が拓けるのです。

このような手法を応用して、私は頭の中で次のように自己対話することをおすすめしています。

「あーあ疲れた」と思ってしまったら、すぐにこう反論します合「でも、そう言ったからといって疲れがなくなるわけではない。よし、前向きなことを口にしよう」

そして、「よし、すぐに回復するぞ!」「すぐに元気になる!」と口に出します。

 「深呼吸を 3 回したらバリバリ取り組もう」
 「よし、 5 分だけとにかくやってみよう!」

と、弱い自分を打ち消してしまうのもいいでしょう。

「でも、明日になるともっと大変になる」「とはいうものの、今少しでもやっておくと、あとが楽だ」と言うのもいいと思います。

疲れた自分の弱音を放置せず、頭の中で反論し、とにかく行動してみましょう。疲れは、面白いように減っていきます。

松本幸夫(著) 『1分間回復法 「心」と「体」の疲労が一瞬で消える
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■言葉は思考を縛る

スポーツなどでは、選手のパフォーマンスはその時の精神状態によって大きく変わるそうです。多分仕事も同じで、精神状態が前向きなら、仕事のパフォーマンスも高くなる場合がありますが、後ろ向きな思考にとらわれていると、パフォーマンスがよくなることはないみたいです。

もちろん、過去記事

 モチベーションなんかでない

で書いたように、「モチベーション」や「やる気」に頼った仕事の仕方は賛成しませんが、ないよりはあったほうがいいです。あるに越したことはないです。

そのモチベーションの大元になるのが、「前向きな気持であること」です。

その前向きな気持ちを作るのに、幾つかの必要な行動があります。人間はどうやら、言葉や行動によって思考が影響される、というか言葉と思考方法は相互に影響しているみたいです。

このため、マイナス思考に陥りがちなことばは、禁句です。

本書『1分間回復法 「心」と「体」の疲労が一瞬で消える』のように「疲れた〜」と言いながら、肩をトントンして、バリバリ仕事をしている姿は想像できませんね。そんなことできないからです。

同じく過去記事

 自信満々に話す
 仕事大好き

で書いた、元巨人軍の中畑選手のように「ゼッコーチョー!!!」と言いながら仕事したほうが、自分自身にも、周囲の人からの評価にもいい結果がもたらされることがわかっているのだから、わざわざ「今日は絶不調〜〜〜」と言って、モチベーションを下げたり、評価を下げるのはバカみたいですね。

あなたの言葉は、あなた自身を縛る枷(かせ)になっているのかもしれません。





■参考図書 『1分間回復法 「心」と「体」の疲労が一瞬で消える

会社員、派遣社員の睡眠は、4〜5時間も珍しくない。たまに睡眠時間が確保できてもストレスで熟睡は無理だし、熟睡できても何日かでは慢性的な疲れは消えない。長時間労働で体はバリバリにこわばり、人間関係や不況、大震災のやり場のない怒りなどで心もくたびれきっている。
簡単ですぐできる自分なりの回復法を持たなければ、とてももたない。

松本幸夫氏は若い頃、インドに渡ってヨガの修行をしたが、修行者でない一般人でも瞑想や体操で心身の健康を目ざす人がたくさんいた。また、その後に、旅行などで立ち寄った中国や台湾などでも、公園に行くと昼夜を問わず大勢の人が太極拳や呼吸法を実践しているのに驚かされた。
それにひきかえ日本人は朝から晩まで気ぜわしく働いてばかりで、健康になんと無頓着なのかと反省させられた。そこで、回復法について調べると、二つのことがわかった。




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1分間回復法 「心」と「体」の疲労が一瞬で消える
著者 :松本幸夫

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●本書を引用した記事
 マイナス言葉を言い換える
 疲れてきたら「いつもの」にする
 子供の論理で気分を変える
 瞬間リフレッシュ法
 三段階否定法
 寝転がって全身の力を抜く
 朝スッキリ起きられるコツ:気合を入れる
 朝スッキリ起きられるコツ:スヌーズで起きる
 朝スッキリ起きられるコツ:しゃべる
 朝スッキリ起きられるコツ:2台の目覚ましでスヌーズする
 朝スッキリ起きられるコツ:今日やることを考える
 朝スッキリ起きられるコツ:ジタバタする
 実況中継をする
 心を壊す3つの障害
 「次は頑張る」は永久にできない
 他人の失敗は自分の成功の元

●このテーマの関連図書


「ただしい」疲労回復術:運動、食事、睡眠、サプリメントからストレス対策まで

記憶力強化書―通勤、通学電車の中でもできる記憶術―

休みたくても休めない人の「疲労回復法」

心と体の不調を解消するアレクサンダー・テクニーク入門

頭がよくなる記憶術この脳細胞刺激法で頭が驚くほど鋭くなる!

「疲れない身体」をいっきに手に入れる本:目・耳・口・鼻の使い方を変えるだけで身体の芯から楽になる!





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