大勢の前で何か話そうとするとかなり緊張します。
1対1で話すときでも多少は緊張していますが、ちょっと大きな会議で発表をしたり、そこで何かコメントしようとしたりすると、もうドキドキが止まりません。
だんだん職位が上がってくると、こういう場面が多くなるのですが、やっぱり苦手っていう感覚は否めません。もちろん、昔と比べると多少は良くなりましたが…。
■Z目線のテクニック
そういうときには、いろいろなテクニックをあれこれ思い出しながら、テクニックをうまく使ってやろう、という方向に逃げることで緊張を和らげたりしています。
そのひとつに「Z目線」という方法があります。
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●目線を「Z状」に動かして聴衆の心に訴える
1 対 1 なら緊張しないのに、複数の聴衆の前ではどうにもうまくプレゼンできないという人は多い。
当たり前である。みんなの視線が自分ひとりに向けられているというのは、かなりのプレッシャーだからだ。
しかし、あまりキョロキョロしていては信頼感を損なう可能性があるし、一カ所をじっと凝視しているのも不自然である。
そのため、ひとりとアイコンタクトをしてワンセンテンスしゃべったら、その隣の人に視線を移す、というやり方がもっとも自然で美しく見える。
これを「ワンセンテンス・ワンパーソンの法則」という。
Z 状に目線を移動するには、次の点に注意しよう。
ひとりと目を合わせたら、一呼吸おいてから次の人へ目線を移していく。視線が合ったら、にこやかに微笑むようにする。さっと視線を移すと不愉快な思いをさせることがある。
聞き手が大勢の場合には、 2 、 3 人の聴衆の真ん中あたりを見つめてもいい。
凡帳面にひとりずっと必ず目線を合わせなければならない、というわけではないのだ。
時問にすれば、 10 〜 15 秒くらいで目線を移していくといい。
普通、人は 15 秒くらいでひとつのセンテンスを話す傾向があるからだ。
ただし、これはあくまでも一般論であって、どうしてもあがり性の人は、とにかくあいづちを打ちながら聞いてくれる聴衆を探し、その人とだけアイコンタクトをしてプレゼンを進めてもいいだろう。
こうして気分がリラックスできてから、 Z 状に視線を移動させていけばいい。
内藤誼人(著) 『図解 3秒で相手を操る!ビジネス心理術事典』
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■ワンセンテンス・ワンパーソンの法則
この「ワンセンテンス・ワンパーソンの法則」って意外と使える方法です。
まあ、プレゼンするときには、適当な誰かひとりを見つめて、その人だけに話すようにすることと、1センテンスごとに見つめる人を変えていく、という方法です。
大勢を意識すると、緊張度合いが人数に比例して高くなります。だったら、1対1で話しているつもりで話せば緊張度合いは下がります。緊張度合いが下がれば、失敗の確率も下がります。
すごく単純な方法なので、すぐにでもやれますし、すごく効果があります(私には)。
そして、ワンセンテンスを話したら、Z目線のルールを思い出して次の人に目線を移します。
まあ、たまたま見つめちゃった人が、強面の人だったり、こちらを睨んでいると、緊張するので、相違人はスキップして、なるべく優しげな人を見るようにしましょう。
■参考図書 『図解 3秒で相手を操る!ビジネス心理術事典』
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