2017年04月03日

相手の態度から本音を見抜く方法


相手の態度から「こんな風に考えてるかも…」「こんな人かも…」というのはなんとなくわかりますよね。おそらく子供の頃からの対人経験によって培われてきたものだとは思いますが、きちんと因果関係を説明はしにくいものです(あくまでも経験値なので)。

どんな行為がどんな意味を持っているのかは、その場にいる人やその時の雰囲気によって変化するものではありますが、ある程度共通のパターンがあります。

それを言葉にすると、もう少し明確にその人の考えがわかるかもしれないので、過去記事でも幾つかの書籍をご紹介しました。

本日は、そういった書籍のひとつ、『図解 3秒で相手を操る!ビジネス心理術事典』をご紹介します。

■話しぶりから相手を知る方法



★〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

●話しぶりから相手をジャッジするポイント
言葉の勢いや、声の大きさ、細かなニュアンスに注意すれば、単純にメッセージの内容を聞くこと以上に、相手の心の声を聞き取ることができるようになる。

話の内容だけを信用すると、相手の本心は決して見えてこない。つそ話の内容を偽装したり、嘘をこしらえるのは、それほど難しいことではないからだ。

しかし、それを伝える自分の声や話しぶりを偽装するのはとても難しいので、そこに注意すれば、相手の本心が見えてくるのである。


内藤誼人(著) 『図解 3秒で相手を操る!ビジネス心理術事典
―――――――――――――――――――――★


本書で紹介されているポイントを抜粋してご紹介します。

★〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

●威勢がいい、断固たる意見を述べる
・本当は意見を信じていない
・何か隠し事をしている。「絶対に」と言う人は自分でも間違いに気づいている。

●抽象論を持ち出す
具体的な質問に対して、抽象論を持ち出して答えようとする人は、「自己弁護」の傾向が強い。

●ある人に質問したとき、促しもしないのに、さらに話を付け足す
・自分の回答に自信が持てない
・何らかの嘘をついてしまった。
・相手の反応が気になって仕方がない。

●イエスともノーとも言わない
・質問に困っているか不愉決な感清がある。
・明確な回答がない。
・積極陸に欠け、自分の主張に自信がない

●簡単な質問に対して大げさなリアクションをする
・自己顕示欲が強い。
・感清が伴っていない発言をしている(自分でも信じていない発言をしている)。

●強い口調で喋っているのに、文末が疑問形のように上がる
口調は強いが、実は自分で発言していることに対してそれほど確信がない。

●表面的な会話に終止する
相手に対して決して自分の本音をさらけだそうとしない。警戒心が強く、神経症傾向が強い。

●秘密を暴露したがる
自分自身が心理的に不安定な傾向にあり、内面はおどおどしている人が多い

●よく知らないことでも、物知り顔で話す
本当は違うのに、インテリのふりをしている人。他人を見下すような態度をとりやすい

●無口
極度な恥ずかしがり屋で、自意識過剰な人が多い。
新しい人や新しい考え、冒険に対して心を閉ざしてしまう。

●話し方に力がない
女陸の場合は、社交的であったり、感清的であったりする。男陸の場合は.はっきりとした特徴がない。

●早口
男性・女性ともに、外交的で決活。生き生きとした印象の人が多い。

内藤誼人(著) 『図解 3秒で相手を操る!ビジネス心理術事典
―――――――――――――――――――――★


いろいろ思い当たるフシがあります。


■自分の行動で相手の認識を誘導する


他にもいろいろなパターンが紹介されていましたが、ある程度覚えておくと、こういう態度・話し方はこういうふうに受け取られるんだ、ということを理解しておくと、

 「こう受け取って欲しい」

というときに逆用することもできます。

意識して行動を変えると、案外誘導し易い場合があります。あくまでも「できる場合がある」というだけで、確実にできるものではありませんが。


■参考図書 『図解 3秒で相手を操る!ビジネス心理術事典

自分を強く見せる・ホンネを見抜く・相手を自由自在に操るテクニック120。パワープレイ、スナップジャッジメント、パワーロジック、リーダーシップ、メンタルトレーニング、ブレイクスルー。最新データに基づいた、いま一番“武器になる”心理術を完全網羅。




◆アマゾンで見る◆◆楽天で見る◆◆DMMで見る◆

図解 3秒で相手を操る!ビジネス心理術事典
著者 :内藤誼人

図解 3秒で相手を操る!ビジネス心理術事典
検索 :最安値検索
DMMでは見つかりませんでした



●本書を引用した記事
 大勢の前でプレゼンするときはZ目線が有効
 しぐさで会話をコントロールする方法
 お世辞も言わねばサラリーマンは務まらない
 プレゼンの原稿は作っても読んではいけない
 命令か依頼か―リーダーとしてのメンバーとの付き合い
 ビジネス心理術辞典
 ビジネス心理術辞典
 目的の目的にアタックする
 パーソナルスペースを活用する
 話しぶりから相手の心理を判断する方法
 決定権限者の趣味・嗜好を検討する
 「演じる」を知る
 イメージトレーニングで収入アップ?
 援助はうけない
 リンゲルマン効果はByNameで回避する
 明るく叱る


■同じテーマの記事

大勢の前でプレゼンするときはZ目線が有効

大勢の前で何か話そうとするとかなり緊張します。1対1で話すときでも多少は緊張していますが、ちょっと大きな会議で発表をしたり、そこで何かコメントしようとしたりすると、もうドキドキが止まりません。だんだん職位が上がってくると、こういう場面が多くなるのですが、やっぱり苦手っていう感覚は否めません。もちろん、昔と比べると多少は良くなりましたが…。Z目線のテクニックそういうときには、いろいろなテクニックをあれこれ思い出しながら、テクニッ..

ビジネス心理術辞典

すべてのビジネスマンにすぐに役立つ心理学を基本にした行動のガイドをしてくれる一冊です。心理学はわかったようでわからない難解な用語を連発されてすぐにケムにまかれたり、わかったような気になっても具体的に実際にビジネスの場でどう使えばいいかわからないものが多いですが、この本は心理学の背景を説明するのではなく、どうやったらビジネスをもっとうまくやるかの具体事例を教えてくれる本です。最初は気が付きませんでしたが、本書の表題は「心理術」であって「心理学」ではない。つまり、人間の心..

ビジネス心理術辞典

図解 3秒で相手を操る!ビジネス心理術事典【評価】選書理由ビジネスに心理学を用いる際の、具体的な方策を知りたかったから。読みやすさ非常に読みやすい。読書時間40分ほど。オススメすべてのビジネスマンに使える。心理学はわかったようでわからない難解な用語を連発されてすぐにケムにまかれるが、この本はそうではない。心理学には詳しくないがビジネスをうまくやるためのコツを教えてくれる。著者内藤 誼人心理学者。慶應義..

目的の目的にアタックする

たいていの活動には目的がありますよね。その目的を達成するために手段があります。では、目的は何によって定義されているでしょうか?目的の目的すごく抽象的な話で恐縮ですが、目的には目的があります。たとえば、何かを組み立てる時ネジを確実に締めるという目的があったとすると、それは手段として適正なトルクに設定されたトルクドライバーを使うという手段が出てきます。じゃあ、「適正なトルクに設定されたトルクドライバーを使う」には、「適正なトル..

人を動かす:人を説得する原則3:相手が即座に「イエス」と答える問題を選ぶ

巨人たちのお言葉シリーズをお送りします。本日の巨人:デール・カーネギー本日のお言葉:相手が即座に「イエス」と答える問題を選ぶお言葉の出典:『人を動かす』心理術の本などを読むと、「小さなイエスを重ねて、大きなイエスを引き出す」ような事が書いてあります。その心理術のテーマを端的に表しているのが、本日ご紹介する『人を動かす』に書いてある原則。人類の思想に大変革をもたらしたアテネの哲人ソ..

人を動かす:「イエス」と答えられる問題を選ぶ

巨人たちのお言葉シリーズをお送りします。本日の巨人:デール・カーネギー本日のお言葉:「イエス」と答えられる問題を選ぶお言葉の出典:『人を動かす』他の人に何かの依頼をする時や、何かで合意を取り付けたいような時、どうしても自分の都合で話を進めようとして、相手から反感を買ってしまい、結局合意が取れなかった、なんて経験は実際たくさんあります。あとで冷静になって議事録やメモを読み返してみると「そりゃ、オレがこの人の立場なら拒否す..

パーソナルスペースを活用する

心理学で言うところの「パーソナルスペース」というのは、相手との物理的な距離によって、快不快を感じる距離感のことです。単純に言えば、両手を広げて届く範囲というのは、相手から攻撃されても避けられないわけで、相手を信頼していないと不快(というか恐怖)に感じます。これを文化人類学者、エドワード・ポールは以下のように分類しています。・密接距離ごく親しい人に許される空間。近接相(0〜..

話しぶりから相手の心理を判断する方法

あいてがどのように考えているかわかったら便利だと思いません?もしかして便利なだけでななく、嫌なこともわかってしまうかもしれませんが。相手の話しぶりから相手の心理を図る方法これは、本書『図解 3秒で相手を操る!ビジネス心理術事典』からの引用。話しぶりから相手をジャッジするポイント相手がメッセージを伝えているとき、言葉だけでなく、どういう話しぶりをしているのか、そこに注目して相手の心..

人を動かす:人を説得する原則1:議論に勝つ唯一の方法として議論を避ける

巨人たちのお言葉シリーズをお送りします。本日の巨人:デール・カーネギー本日のお言葉:議論に勝つ唯一の方法として議論を避けるお言葉の出典:『人を動かす』第一次大戦直後のこと、わたしはある夜、ロンドンで貴重な教訓を得た。当時わたしは、ロス・スミス卿のマネジャーをしていた。ロス・スミス卿は、大戦中パレスティナの空中戦に輝かしい武勲を立てたオーストラリアの空の勇士で、終戦直後、三十日間で..

人を動かす:名前を覚える努力をする

私は、人の名前を覚えるのがあまり得意ではありません。なので、過去記事でも書きましたが、初めて合う人の名前を連呼する中途面接の印象を良くするコツ:面接官の名前を覚えなさい忘れた名前のごまかし方など、名前の覚え方には結構関心を持っています。本日は、名著『人を動かす』にかかれていた名前の覚え方に関する記載のご紹介。Pたいていの人は、他人の名前をあまりよく覚えないものだ。いそがしくて、覚え..

イメージトレーニングで収入アップ?

ある調査によると、イメージ力が高い人ほど収入が高いそうです。直接的な相関はないのかもしれませんが、ゴールを具体的に想像することができれば、それを実現できる可能性が高くなり、その結果実績をのこすことにつながって評価が上がり、昇進をして給料が高くなる、ということらしいです。カナダのコンコールディア大学で心理学を教えるダニ工ル・ バーツとブレンタ・マクドナルドは、イメージする能力と収入の関..

posted by 管理人 at 21:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 心理技術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック