プレミアムフライデーとか、残業ゼロの日とかいろいろありますね。
実際、サラリーマンにとって、残業代というのは生活給の一部だったりする部分もありますし、仕事も大抵は予定外のことが起きて、当初の工数ではできなくなって、期限が変わらない以上残業でカバーするしかないという側面もありますが、残業っていうのはある程度は必要なのかもしれません。
でも、自己啓発の勉強がしたいとか、別の趣味があってなにかしたいと思っているような場合、やっぱり「今日は残業したくないな」という日も少なくありません。
■予定がないと仕事の優先順位が高くなる
結局、時間をどのように使うのかは、ドラッカーではないですが
優先順位の問題
です。半年後の TOEIC の試験勉強があるとしても、今週締め切りの仕事があれば、どっちが優先度が高くなるかは自明。「まあ、この報告書は来週でもいいから、今日は帰って勉強しよう」ってどれくらいの人が思うか、ですね。
でも、これまたドラッカーの言うとおり、優先度は本来は「重要度」というファクターを考慮しなくてはいけないのですよ。ところが人間、来年の成人病検診の血糖値の話より、3時のおやつのほうが重要に思えたりします。
※心理学的に証明されているらしいです…
そこで、どちらも未来の話だと考えられる冷静なときに、その優先度を挙げてしまう方法が、「予定」というやつです。
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●プライべートの予定を作る
水曜日や金曜日を「早帰りデー」に設定している企業があります。
あなたの会社にもしなければ、自分なりの曜日を決めて、せめてその日は早帰りしましょう。
お手軽な早帰り作戦は、週に 1 度、アフター 6 に予定を入れることです。
ドタキャンしないよう目上や社外の人と会う約束を交わすか、スクールやジムに通うなど、お金のかかる計画を立ててください。
何がなんでも行こうとするため、仕事のペースが速まります。
有休は暇になってから取るのではなく、いつ休むのか、先に日程を決めます。
上司に申請し、共有カレンダーに書いてメンバーにも周知しておきましょう。
そういえば会社員の頃、ある部長が「仕事ができる人はきちんと休む。君も休みを取りなさい」とよく言ってくれました。
1 対 1 で部長と面談すると、彼は説教や仕事の話でなく日本全国の温泉をめぐっている話ばかりします。拍子抜けしましたが、ユニークな部長は数年後、なんと副社長に昇進しました。
仕事から離れる時間を持っことは、発想に広がりを持たせます。それが仕事にも反映し、ハイパフオーマーになれるのです。
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■お金を払って予定を入れる
私は以前、体調(特に肩こりや腰)に問題があったときに、「毎日ウオーキングと体操をしよう」と思ってました。
実際にやったのはほんの数回でしたけど。
あるとき思い直して、自腹を切ってスポーツジムと契約しました。
いつ行っても利用可能な契約ではなく曜日・時間が決められた限定格安契約です。
と言っても、毎月1万円ちかくかかります。
※ここらへんは、設備や契約内容でずいぶん違いがあるみたいですが。
たとえば、毎週火・木・日の3日間、夜19:00〜の契約をしちゃうということです。
これだと、火曜日と木曜日は残業はできません。
その上、行っても行かなくてもお金は取られるので、自分の腹が痛みます。
経験値ですが、銀行自動引き落としはダメです。通帳を見ない限りお腹がシクシクすることはありませんので。
自分で万札を財布からだすことに意味があるのです。
一度予定を入れてしまえば、本当に優先度の比較ができます。
一万円を捨ててでもやるべきか、来週やればいいのかを比較するわけです。
■続けることで周囲に認知してもらう
最後に、それを1年はつづけることです。
そうすることで、周囲の人にも、「あの人はこの日はダメ」ということが認知されます。
私の場合、なのかもしれませんが、「スポーツジムに通うようになった」と話しても、最初は誰も考慮してくれませんでした。どうせ三日坊主だと思われていたのでしょう。
これが何ヶ月も続くと、「今日ってダメな日でしたよね」とか、自分から言わなくても、相手から配慮してもらえるようになりました。
その後、だんだんスポーツジムに行く頻度は下がりましたが、「行っているような顔をして」毎週早く帰るようにしてます。
・自分のお金を払うこと
・決まった曜日に予定を入れること
・定例にすること
これで、「ついでの残業」は大きく減ります。