『27歳からのMBA グロービス流ビジネス基礎力10』に載っていた、ビジネス基礎力のチェックリストをご紹介します。長文なので、3回に分けました。本日はその1回目。
■紹介
「将来に、漠然とした不安がある」
「今の自分に自信が持てない」
「ビジネススキルを学びたいけれど、何から始めたらいいのかわからない」
本書は、そんな悩みを抱える若手ビジネスパーソンに向けて、日本有数のビジネススクールであるグロービスの教授陣が書き下ろした「ビジネススキルの教科書」です。
日本屈指のビジネススクールであるグロービス経営大学院。そこで教えていることを1冊の本にギュッと圧縮してビジネスの基礎力の全てを10の項目にまとめてあります。
・論理思考力
・コミュニケーション力
・仮説構築力
・情報収集力
・データ・情報分析力
・次の打ち手を考える力
・プレゼンテーション力
・周囲を巻き込む力
・チームを作る力
・志を育てる力
私の若い頃と比べると、国際競争、地域競争、製品カテゴリ細分化、物余りや雇用環境の変化などで、ビジネスパーソンに求められる能力は格段に高くなっています。そしてそれは今後加速することはあれ、要求が低くなることはありません。
これからビジネスの世界で活躍する若手ビジネスパーソンが身につけたい技術、そして中堅になっても、それを繰り返し復習することで更に磨きをかけていけるコアスキルを育てるためのバイブルになってくれる一冊です。
■目次
CHECK TEST:ビジネス基礎力チェックテスト
CONCEPT MAP:グロービス流 10のビジネス基礎力
CHAPTER1 論理思考力
CHAPTER2 コミュニケーション力
CHAPTER3 仮説構築力
CHAPTER4 情報収集力
CHAPTER5 データ・情報分析力
CHAPTER6 次の打ち手を考える力
CHAPTER7 プレゼンテーション力
CHAPTER8 周囲を巻き込む力
CHAPTER9 チームを作る力
CHAPTER10 志を育てる力
■インタレストポイント
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●ビジネス基礎力チェックリスト
本書を読み始める前に、次の問題を考えてみてください。
それぞれの問題に対し、取り組み方や解決策がすっと頭に浮かび、会社の仲間に説明できるレべルにまで具体化できるという方は、基礎的な力が身についているといえるでしよう。
一方で、すんなり答えが出ない、という方は、是非この先を読み進めて、ビジネスパーソンに必須の基礎的能力を身につけていただきたいと思います。
・あなたは人材紹介業における営業担当者。売上がなかなか伸びない現状を踏まえて、新規顧客開拓プ口ジ工クトが組成され、あなたはそのメンバーに任命された。今日は最初のミーティング。あなたはその会議の進行役を依頼されている。さて、どのように会議を進めればよいだろうか。
・あなたは自動車ディーラー会社の営業本部担当者。店舗ごとに業績に大きなばらつきがあるため、下位の店舗の営業が伸びない原因を探り、そして何らかの統一的な改善プ口グラムを導入したいと考えている。しかし、地域ごとに市場規模の差もあり、そもそも統一的な基準で判断すべきかどうかも悩んでいる。さて、何から着手すべきか。
・あなたは新規ビジネス企画担当者。デパ地下などを中心に一定の市民権を得た中食ビジネスに参入することを検討している。上司から関東近県の中食市場の市場規模はどの程度かと聞かれた。調査しても統計はない。さて、どうやっで市場規模を見積もるか。
・あなたは旅行会社の企画担当者。今の時代に合った新しい企画を、世の中の動向をしっかり押さえた上で、提案書にまとめるようにと上司から言われた。提案までの期間は 1 週間。盛り込むべき分析や内容について悩んでいる。何から、どう着手するか。
・明日は、今後のキャリアについて議論する 1 年に一度の上司との面談。そろそろ、異動希望も聞き入れてもらえる可能性がある。 3 年後にやりたいこと、 10 年後にやりたいことは?という素朴な疑問を投げかけられたとき、具体的なイメージを語ることができるか。
グロービス経営大学院(著) 『27歳からのMBA グロービス流ビジネス基礎力10』
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●論理思考力チェックリスト
・この 1 週間のメールを見返した時、 BIG Word (詳しくは 20 べージ)の定義に該当する言葉を、自分で無意識に使っている
・組織の目標など、組織で語られる重要なキーワードを改めて考えてみると、具体的に何を指しているのかわからない
・今、自分が抱えている主要な業務の背景にある課題、問いを自分の言葉でわかりやすく語ることができない
・今、自分が抱えている主要な業務の背景にある課題や問いが、部下や上司と同じ認識になっている自信がない
・「前提を疑う」「ルールを疑う」と言われても、今の仕事で何が「前提」や「ルール」に該当するのか、イメージがわかない
・経営用語や定石と言われるものは知っているが、それが顧客や上司の前で効果的に使えた経験がない
・「根拠は何?」「具体例は?」と言われて、冷や汗をかいた経験をいくつも思い出せる
・最近の重要な提案を振り返った時、まず構成や全体像を作ってチェックする、というプ口セスをした記憶がない
グロービス経営大学院(著) 『27歳からのMBA グロービス流ビジネス基礎力10』
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●コミュニケーションカチェックリスト
・相手と自分は同じ前提を共有している、と考えがちで、お互いの間にあるさまざまな格差を意識したことがない
・相手に対して、言いたいことを言うタイミングが話の最後になってしまう
・「結論を一言で言え」と言われても、一言でまとめられないことが多い
・結論はあるが、その根拠について「それだけで十分か」というチェックをしていない
・結論を支える根拠をしっかり作るために「フレームワーク」を活用したことがない
・結論や根拠の網羅性を、伝える相手の立場でチ工ンクしたことがない
・メッセージの重要な部分について、数字などを使って具体的に語ることを怠りがちである
・メンセージの中身を、相手のイメージがしやすいストーリーを意識して語ったことがない
グロービス経営大学院(著) 『27歳からのMBA グロービス流ビジネス基礎力10』
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■参考図書 『27歳からのMBA グロービス流ビジネス基礎力10』
立ち読み可 | グロービスの現場での7万人を超えるビジネスパーソンとの対話でわかった 「どこに行っても通用する」ベーシックスキル10! 本書の前提にある問題意識 本書では、「どのような分野の、どのような能力を高めていくべきかはっきりしない」という漠然とした不安に対して、 30代前半までに身につけてきただきたいと思う基本的なビジネススキルを10に分けて「俯瞰」します。 本書で取り上げる10のビジネス基礎力 01 論理思考力 02 コミュニケーション力 03 仮説構築力 04 情報収集力 05 データ・情報分析力 06 次の打ち手を考える力 07 プレゼンテーション力 08 周囲を巻き込む力 09 チームを作る力 10 志を育てる力 能力開発を加速するために必要なのは、まず基本。 常に「Back to basic」! 現状のスキルを俯瞰して、自分だけの地図をもって旅に出よう! |
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