2017年04月28日

グロービス流ビジネス基礎力のチェックリスト3

27歳からのMBA グロービス流ビジネス基礎力10』に載っていた、ビジネス基礎力のチェックリストをご紹介します。長文なので、3回に分けました。本日はその3回目。

■紹介


「将来に、漠然とした不安がある」
「今の自分に自信が持てない」
「ビジネススキルを学びたいけれど、何から始めたらいいのかわからない」

本書は、そんな悩みを抱える若手ビジネスパーソンに向けて、日本有数のビジネススクールであるグロービスの教授陣が書き下ろした「ビジネススキルの教科書」です。

日本屈指のビジネススクールであるグロービス経営大学院。そこで教えていることを1冊の本にギュッと圧縮してビジネスの基礎力の全てを10の項目にまとめてあります。

 ・論理思考力
 ・コミュニケーション力
 ・仮説構築力
 ・情報収集力
 ・データ・情報分析力
 ・次の打ち手を考える力
 ・プレゼンテーション力
 ・周囲を巻き込む力
 ・チームを作る力
 ・志を育てる力

私の若い頃と比べると、国際競争、地域競争、製品カテゴリ細分化、物余りや雇用環境の変化などで、ビジネスパーソンに求められる能力は格段に高くなっています。そしてそれは今後加速することはあれ、要求が低くなることはありません。

これからビジネスの世界で活躍する若手ビジネスパーソンが身につけたい技術、そして中堅になっても、それを繰り返し復習することで更に磨きをかけていけるコアスキルを育てるためのバイブルになってくれる一冊です。


■目次


CHECK TEST:ビジネス基礎力チェックテスト
CONCEPT MAP:グロービス流 10のビジネス基礎力

CHAPTER1 論理思考力
CHAPTER2 コミュニケーション力
CHAPTER3 仮説構築力
CHAPTER4 情報収集力
CHAPTER5 データ・情報分析力
CHAPTER6 次の打ち手を考える力
CHAPTER7 プレゼンテーション力
CHAPTER8 周囲を巻き込む力
CHAPTER9 チームを作る力
CHAPTER10 志を育てる力

■インタレストポイント


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●周囲を巻き込む力チェックリスト
・日々の仕事を通じて、信頼の残高を上げる努力を積み重ねる意識が不足している
・自分の所属する部署を含めて、意思決定者につながる社内人脈の戦略的な構築ができていない
・巻き込みたいキーパーソンの興味関心、能力などを常に理解するための観察、コミュニケーションができていない
・組織の目標を達成するためのキーパーソンに対する事前の丁寧な説明などを時々おろそかにしてしまう
・プ口ジェクトなどの開始時であるにもかかわらず、いきなり大きな成果を求めて動き始めてしまうことがある
・わかってくれているはずとの前提などから、自らの本気度、熱意を繰り返しメンバーに語り続ける努力を怠っている
・メンバーに何かを語る時は、事実や数字だけを重視し、その背景にあるストーリーなどはあまり語っていない
・会議は、結論を急ぎがちで、アジェンダを設定したり、話を広げたり、深めたりした上で話をまとめることに意識が向いていない

グロービス経営大学院(著) 『27歳からのMBA グロービス流ビジネス基礎力10
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●チームを作る力チェックリスト
・チームメンバーに関心を持ち、日々の状況(仕事量、悩み、モチべーションなど)を把握する努力ができていない
・チームの長期目標について上司から指示されたことは理解しているが、自分の言葉で語ることができていない。またメンバーと共有できていない
・チームの達成目標は数値ィヒされているが、そのプ口セスについて定量的に計れる形になっていない
・プ口ジェクトを始める時に、チームで大切にしたい文化やルールをメンバーと共有できていない
・リーダーとレて自分なりに頑張っているものの、自分のリフダーシップの特長や課題を客観的に把握できていない
・メンバーに仕事を任せようとする意思はあるが、どのように任せればよいのか具体的に理解できていない
・チームメンバーそれぞれについて、何が仕事のモチべーションの源泉なのかを具体的に把握できていない
・メンバー間の人間関係の間題や行き違いに気がついても、忙しさからつい後回しにするなど、すぐに対応できないことが多い

グロービス経営大学院(著) 『27歳からのMBA グロービス流ビジネス基礎力10
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●松下電器産業株式会社く現パナソニック株式会社)創業者松下幸之助

「志を立てよう」志を立てよう。
本気になって、真剣に志を立てよう。
生命をかけるほどの思いで志を立てよう。

志を立てれば、事はもはや半ばは達せられたといってよい。

志を立てるのに、老いも若きもない。そして志あるところ、老いも若きも道は必ずひらけるのである。

今までのさまざまの道程において、いくたびか志を立て、いくたびか道を見失い、また挫折したこともあったであろう。

しかし道がない、道がひらけぬというのは、その志になお弱きものがあったからではなかろうか。

つまり、何か事をなしたいというその思いに、いまーつ欠けるところがあったからではなかろうか。

過ぎ去ったことは、もはや言うまい。かえらぬ月日にグチはもらすまい。そして、今まで他に頼り、他をアテにする心があったとしたならば、いさぎよくこれを払拭しよう。

大事なことは、みずからの志であるみずからの態度である

千万人といえども我ゆかんの烈々たる勇気である。実行力である。

志を立てよう。自分のためにも、他人のためにも、そしておたがいの国、日本のためにも。

( 『 道をひらく 』 松下幸之助著、 PHP 研究所より引用)

グロービス経営大学院(著) 『27歳からのMBA グロービス流ビジネス基礎力10
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■参考図書 『27歳からのMBA グロービス流ビジネス基礎力10

グロービスの現場での7万人を超えるビジネスパーソンとの対話でわかった
「どこに行っても通用する」ベーシックスキル10!

本書の前提にある問題意識

本書では、「どのような分野の、どのような能力を高めていくべきかはっきりしない」という漠然とした不安に対して、
30代前半までに身につけてきただきたいと思う基本的なビジネススキルを10に分けて「俯瞰」します。

本書で取り上げる10のビジネス基礎力
01 論理思考力
02 コミュニケーション力
03 仮説構築力
04 情報収集力
05 データ・情報分析力
06 次の打ち手を考える力
07 プレゼンテーション力
08 周囲を巻き込む力
09 チームを作る力
10 志を育てる力

能力開発を加速するために必要なのは、まず基本。
常に「Back to basic」!
現状のスキルを俯瞰して、自分だけの地図をもって旅に出よう!




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