中途採用の面接で、ほぼ 100% 聞かれることに「応募理由」があります。
「なぜ弊社の中途採用に応募しようと思いましたか?」
というやつ。
■応募理由は採用理由にはなりえない
過去の経験で言うと、ここで、
「御社の製品が好きで…」
「御社のブランドには以前から関係がありまして…」
みたいな言い方でスタートする方が結構見えます。
これ自体は悪いものではないのですが、これが面接合格の決め手になるかというと、ほとんどなりません。
これは会社の募集要項を見ればわかります。
「我が社の製品が好きであること」
なんて書いてありませんよね。
製品なんて、その会社の方針によってどんどん変わっていくし、その製品に関わる部署に配属されるとは限りません。
中途採用で担当して貰おうと思っている業務がその製品とは関わりがないばあいも少なくありません(一つの製品しかウリがない会社なら別ですが)。
■応募理由と採用理由を一致させる方法
逆に言えば、応募理由を採用の条件に一致させてしまえば、合格に非常に有利な状態を作ることができます。
それは、ドラッカーのいうところの「
求められる貢献をしなさい」というものと同じです。
求められていることを言えばいいわけです。
一番最初に確認すべきことは、募集要項にあります。
・どういう職種を求めているのか ・そのためにどういう条件をつけているかです。
さらに、面接の時に面接官が「○○部の××です」と名乗りますよね。
その部門名を聞き漏らさないでください。
部門名というのは、その部門に期待されている役割を端的に表しています。
つまり、どういう部門の人間が面接官としてきているかは、その部門に採用したいという意志の現れです。
まあ、たいていは、募集要項の人材要件に当てはまる部門が来ているので、これだけでも大外れはないと思いますが、面接官の部門という要素を加えるとより確実になります。
そして、
その部門のミッションを想像します。
そのミッションを達成するのが、あなたの応募理由です。
もちろん、他の会社ではダメで、その会社でないといけない理由もちゃんと作っておかなければいけません。なので、その会社の評判やら詳しい情報、会社の公式フェイスブックやツイッターなどのトレンドなどもちゃんと調べて頭のなかに叩き込んでおいてください。
それを暗に引用しながら、
「採用しなければならない理由」を「{自分の意志}」として述べればいいわけです。「自分の意志」として言わないと応募理由にはなりませんのでご注意を。
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