ストレスを解消する方法として、お手軽にできる方法として「深呼吸する」という方法があります。
ちょっときついな、と思ったら深呼吸をする、ちょっとしたことですが普段からのメンタルケアにはいいかもしれません。
■呼吸が浅くなってきたら深呼吸をする
人に限らないですが、緊張状態になると呼吸が浅くなります。
これは動物として必要なことなのですが、呼吸が浅い状態が続くと酸素が十分に回らずに余計に緊張状態が続きます。
気分を入れ替えるために、いろいろな方法があるのですが、もっともお手軽な部類に入るのが深呼吸。
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そもそも「よい状態」とはどういうものか。それは「幸福ホルモン」とも呼ばれる神経伝達物質、セロトニンが出ている状態です。
セロトニンが増えることで、人間は落ち着いた気持ちになることは科学的にも証明されています。ストレスを感じた瞬間、セロトニンを分泌する動きをすれば、それだけ心身の状態が整い、ストレスが軽減されるというしくみです。
セロトニンを出す動きの中で、すぐにできて、もっとも簡単なのが呼吸。深く、ゆっくりと呼吸することがポイントです。
呼吸と言うと、すぐに「息を吸う」ことから始めがちですが、私が推奨する呼吸は「吐く」ことからスタート。
少し体を前に倒すようにして、ゆっくりと体の中の空気をすべて吐き出す。
そのときに肩を縮めて、両手を少し前に寄せる。腹筋に力を入れて空気を押し出すように吐くことがポイントです。いわゆる腹式呼吸です。
そうやってすべての空気を吐き出したら、三秒息を止める。そして、今度は「スー」と息を吸い込む。
ゆっくり呼吸することが基本ですが、吐くときに比べれば、吸うときは多少早くても構いません。
息を吸う際、体を起こしながら、軽く両手を開くと、息を吸っているイメージがつかみやすくなります。
このゆっくりとした深呼吸を三回、四回と繰り返すうちに、セロトニンが分泌され、心と体の状態は整ってきます。
状態を整えるとき、脱力することを意識するのも効果的です。
そもそもストレスを感じているとき、私たちの体は硬直しています。体のどこかが硬くなっていて、心身共に柔軟性を失っています。両手をギュッと握っているような状態をイメージしてもらえはいいと思います。
両手を強く握りしめたまま、ゆったりとリラックスした気持ちになることなど不可能です。
そこで深呼吸をして、体の力を抜いていく。すると徐々に心もほぐれてくるわけです。
深呼吸したあと、体を上下、左右にブルブル揺さぶって、意識的に脱力するのもよい方法です。
慣れてくれば、姿勢は一定のままで深い呼吸ができるようになってきます。「よい状態」を長く保っためには、この呼吸を意識することが大切です。
松島直也(著) 『ストレスをためない技術』
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座禅とかヨガとかでも、姿勢よりも呼吸が大事です。
体の中の空気がなくなれば自然に吸い込みますので、呼吸は吐くことを意識するとうまくできるようになります。
本書に限らず、呼吸法では「吐く」ことにいろんな注意点があります。
呼吸なんて生まれたときからやっているのだからできて当たり前なのですが、こういうやり方を実際にトレーニングを受けてみると、「なるほど!」と思うことがいっぱいあります。
呼吸法のセミナーって調べてみるといっぱいありますので、いちど騙されたと思って適当に近くでやっているその手のセミナーに行ってみることがお薦め。
「金運が良くなる」「開運」みたいな怪しげなところは、避けたほうがいいかもしれませんが、ストレス解消法として紹介されているトレーニングをやっているところなら、初めてでも大丈夫。
本を読んで、自分で解釈したやり方よりも、トレーナーについて教わったほうが簡単に身につきます。
■参考図書 『ストレスをためない技術』
立ち読み可 | ストレスは決してなくならない。大事なのは「ストレスをなくすこと」ではなく、「どうつき合うか」。「よける」「ひねる」「受けとめる」という3つのコツを知れば、不快な気持ちが整理できる。NLPの専門家による、ストレスに適切に対処し心を強くする技術。 |
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ストレスをためない技術 著者 :松島直也 | 楽天では見つかりませんでした | ストレスをためない技術 検索 :商品検索する |
●本書を引用した記事
振り返りはテレビを見るように枠をはめて思い出す
嫌なことは、「もし気分がよかったら」で切り替える
深呼吸をしてストレスを解消する
ピントを外してストレスから逃げる
15分散歩してから会社に行く
車のメンテナンスをするように自分もメンテナンスする
ストレス経験を思い出して、笑い話にする
記憶の距離感をコントロールする
ストレスと付き合う3つのステップ
「べき」「ベスト」ではなく「できたらいいな」を探すとストレスが減る
●このテーマの関連図書
「やめた!」がなくなる続けるスイッチの作り方(アスカビジネス)
NLPのことがよくわかり使える本(アスカビジネス)
NLP速読術~1冊10分で本が読める!時間がなくてもスキルアップ&試験合格~
(文庫)脳からストレスを消す技術(サンマーク文庫)
キラーストレス心と体をどう守るか(NHK出版新書)
苦手意識は捨てられるNLP脳トレーニング