2020年12月07日

図解のコツ1:カタマリを作る


ホワイトボードに説明を書いてもらったときや、パワーポイントなどにまとめたときなどに「説明が上手いなあ」と思う人と、なにを書いているのかさっぱりわからない人がいます。

文章を書くにしても図解をするにしても、こういうのがうまくできるようなコツがあります。
過去記事でも何度か触れてますので、ちょっとご参考までに。

■過去に紹介した図解のコツ


 3つの習慣part1
 A4で議論する
 <<図解活用のメリット>>
 コミュニケーションよりコンバージョン
 記憶力を高める
 高速メモの技術3
 思考・発想にパソコンを使うな
 思考フレームワーク
 昇進申告書はアウトラインが重要
 図解がわかるたった4つのパターン
 図解する
 図解力を10倍高める本
 図読(図解読書)する

ちょっと確認してみたら結構あった。

まぁ、それだけ私が「図解」というのを意識している証拠なのでもありますが、これを練習するようになって、「やっててよかったなぁ」と思う瞬間が結構あります。

とくに感じるのは、「他人の発言の論理構造と導き出したい結論が割と素早く理解できる」ようになったこと。


■頭のなかで論理を組み立てる


特に上の方々と話をしていて思うのですが、こういう方々が普段話すことって、頭のなかである論理を組み立てていて、それの要点を話すことが多いです。
※部下や社員に向けてスピーチをするときには「理解しやすい」ように話されるのですが、普段は理解力が高い人と話しているので、細かな説明は省いて話すことが多いです。

ちょうど、囲碁で石を順番においていくような感じ。
最初は飛び飛びに見えた石が、局面が進んでいくに連れて、徐々にどういう戦略でどういう攻撃の仕方をしようとしているかがはっきりしてきます。

で、理解力が高ければ、数目石をおいただけで、相手の意図を読み取れるわけ。

なので、上の方々っていうのは、あまり長時間・言葉を尽くして話し込まなくても、何らかの合意を形成して、それぞれのアクションを決定したりできるみたいですね(できないこともありますが)。

■訓練次第


これは特殊な能力ではなくて、凡人が普段でもやれる時があります。

「実は○○が××で…」みたいに話があったときに「はは〜ん。○○を△△したいんだな」とか「こういう事を言いたいんだな」ということが直感的にひらめいたり、頭のなかに話のイメージがぱっと分かってしまうことがありますよね。

あるいは、小説(特に探偵もの)なんかで、主人公がちょっとした質問をしただけで、物語の核心に迫るような真実を理解できてしまうとか。

あんな感じ。

■訓練の基礎は図解


それをより強化していくためには、いろんなことをやらないといけませんが、その最も底辺にある基礎能力が図解だと思ってます。

単語と単語をつなげたり離したりして、単語の配置図を作る。その配置図を意図という線で結んで、相手の頭のなかにあるイメージを自分の頭のなかで再現する力が「図解」です。

簡単な話、地図をつくればいいです。
ドライブコースを土地勘がない人に言葉で説明するとすごく大変ですが、地図にしてしまえば、これからどういうルートでどこに行くのかは簡単に説明できます。

ただ、思考は地図のように言葉の配置が決まっていないので面倒なだけ。

■図解の最初のステップはカタマリを作ること


地図だと思うと、配置を考えないといけません。北にあるものを下に書いたり、直線道路を曲がった線で書いたりしたら混乱しますよね。

ただ、練習もなくいきなり配置するのは難しいので、以下のやり方がわかりやすいと思ってます。

★P19〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

●図解とは、「位置/配置」に情報を盛り込むこと
例えば、有名な情報整理術に、「KJ 法」というものがあります。

考案者である文化人類学者・川喜田二郎氏のイニシャルをとってこう呼ばれています。

ここでは詳しくは説明しませんが、キーワードを書いたカード、新聞や雑誌の切り抜きといったものを、机の上で「関連性の高いものは近くに置く」「関連性の高いものでも、上位の概念は上に置く」というルールで配置していくものです。

関連性の高いものごとにかたまりができ、大量の情報をざっくりと整理できるというわけですが、出来上がりたものは、図解そのもの。

かたまりを線で囲ってグルーブ化し、「→」などで関係を書き加えれば、そのまま図解として使えます。

「図解とは、位置/配置で関係を表したもの」この本質を理解すれば、たちまち文書整理が得意になるはずです。

中山真敬(著) 『基本図形の使い方で劇的に変わる! 図解力を10倍高める本
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すごく簡単な説明なのですが、とっても本質をついた説明です。

 ・相手の言った単語を、頭のなかで配置して、それをグループ化する。
 ・そのグループに名前をつける。
 ・それぞれの単語やグループの相関関係を見つける

実際やっているのはこれだけで、他人の話の理解度はめちゃくちゃあがります。

本をよむのも同じです。音を聞いてそれをするのか、文字を読んでするのかの違いがあるだけです。本のほうがしっかり説明がされているので、話を聞くより簡単です。

■カタマリ=チャンク


また以前の記事、

 記憶力を高める

に書きましたが、人間は自由にできる記憶は最大で7つと言われています。つまり、長い文章で多数の単語が出てくると理解できなくなります。

これを短くするのが、グループ化。グループを作ってしまえば、そのグループの詳細は一旦、別のところに移してしまっていいわけです。このグループを「チャンク」と呼びます。

KJ法で言うところの「上位の概念」というやつですね。

■トレーニング、トレーニング、トレーニング


まあ、理屈がわかったからと言って、すぐにできるようになるわけでもありません。できるようになったと言っても、レベルに差はあります。

なので、毎日、人の話を図解する、新聞の社説を図解する、本の1節を図解するなどの練習をしていないと上達はしません。
自転車の理屈がわかっても自転車には乗れませんから。

何かを読んだり、誰かと話をしたら、ノートにそれを図解するという習慣があるといいですね。

メモにもなって一石二鳥。



■参考図書 『基本図形の使い方で劇的に変わる! 図解力を10倍高める本





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●本書を引用した記事
 図やチャートをきれいに整列させなさい
 プレゼン資料にネットで拾ったイラストは使うな
 図解とは位置・配置に情報を盛り込むこと
 プレゼン資料でオリジナルのオートシェイプを使う
 ニュートラルなイラストを使う方法
 パワポで同じような図形を並べるときは、「配置」で揃える
 図解のコツ5:配置を試行錯誤する
 図解のコツ3:キーワードを抽出する
 図解のコツ4:配置を決める
 図解のコツ2:単語を抜き出す

●このテーマの関連図書


デザイン仕事に必ず役立つ図解力アップドリル

図解力の基本ちょっとしたコツだけど、だれも教えてくれない88のテクニック

伝わるイラスト思考(アスカビジネス)

手描きで考え、伝える図解表現使いこなしブック

誰でもデキる人に見える図解de仕事術(アスカビジネス)

頭がよくなる「図解思考」の技術



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