前回の記事で、「図解のはカタマリを作ること」と書きました。
■図解の最初のステップはカタマリを作ること
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●図解とは、「位置/配置」に情報を盛り込むこと
例えば、有名な情報整理術に、「KJ 法」というものがあります。
考案者である文化人類学者・川喜田二郎氏のイニシャルをとってこう呼ばれています。
ここでは詳しくは説明しませんが、キーワードを書いたカード、新聞や雑誌の切り抜きといったものを、机の上で「関連性の高いものは近くに置く」「関連性の高いものでも、上位の概念は上に置く」というルールで配置していくものです。
関連性の高いものごとにかたまりができ、大量の情報をざっくりと整理できるというわけですが、出来上がったものは、図解そのもの。
かたまりを線で囲ってグルーブ化し、「→」などで関係を書き加えれば、そのまま図解として使えます。
「図解とは、位置/配置で関係を表したもの」この本質を理解すれば、たちまち文書整理が得意になるはずです。
中山真敬(著) 『基本図形の使い方で劇的に変わる! 図解力を10倍高める本』
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しかし、単に「カタマリを作る」というだけでも、やったことがない人にはすごくハードルが高いです。
優秀な人が簡単にできちゃうのは、最初のハードルを意識せずに超えているので、それが難しいことだと気づいてない。
■単語を抜き出す
たとえば、ここまで、記事を読み進めましたね。では、ノートを開いて、画面を見ずに出てきた単語を書き出してみてください。配置とかは考えなくていいです。とにかく単語を書くだけ。
:
:→→作業中←←
:
はい。
どのくらい書けました? 見直してみてください。
これが、話し言葉だと見直しもできません。どんどん進んでいっちゃうんですよ。
前回は簡単に「単語を抜き出してカタマリを作る」と書きましたが、抜き出すことすらできない人には、カタマリを作る以前の問題です。
これじゃあ、相手が言っていることの全体像なんて理解できるわけもない…。
あ、重要なキーワードだと思われたものがほとんどかけた人は、ここから先は読む必要がありません。
また次回をお楽しみに。
■単語を読む習慣から
これを読んでいるということは、たぶん「できた」と思えるレベルになかったということですね。
じゃあ、私がやった練習方法を紹介します。
新聞の社説でも、自分の仕事に関係ある Web 記事や本いいので、500〜1000文字くらいの文章を選んでください。
私は新聞の社説でやりました。私が社説を選んだのは、繰り返しやらないと効果がないので、毎回探すのが面倒なのと、時事問題に詳しくなりたかったから。まあ、なんでもいいです。
できたら、論理的な文章が良いですが。
イメージで言うと、だいたいこの記事のここまでで1000文字くらいです。
ビジネス書なんかだと、だいたい見開き2ページくらいです。
次に付箋とペンを用意してください。
そして、付箋にそこに出てくる名詞をメモ帳に一件一葉で抜書きしてください。名詞以外は無視していいです。
コピペしちゃダメですよ。かならず手で書いてください。
これをやるのに30分くらいかかると思います。
注意深く単語を読もうと思ったら、そのくらい必要なんです。
作業はそれで終わりです。
お疲れ様でした。
これを毎日、1ヶ月続けてみてください。
私はこれを「単語を読む」と呼んでます。
■注意深く単語を読む
あとはやってもやらなくてもいいですが、この付箋をざっと眺めると、そこに書いてあった文章が思い出せるはずです。
それだけ、注意深く読むようになった、ということです。
文章というのは、単語と単語を出して、それを動詞で繋いであるものです。
単語が思い出せれば、動詞はわりと簡単に思い出せます。
もし、文章が思い出せなくても構いません。次のステップでやりますので。
これを1ヶ月間くらい続けるので、次回は1ヶ月後にやってください。
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●本書を引用した記事
図解のコツ2:単語を抜き出す
パワポで同じような図形を並べるときは、「配置」で揃える
図解のコツ1:カタマリを作る
図やチャートをきれいに整列させなさい
プレゼン資料にネットで拾ったイラストは使うな
図解とは位置・配置に情報を盛り込むこと
プレゼン資料でオリジナルのオートシェイプを使う
ニュートラルなイラストを使う方法
図解のコツ5:配置を試行錯誤する
図解のコツ3:キーワードを抽出する
●このテーマの関連図書
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