5項日誌(1)
で、「今日発見したこと」を日誌に書くということを続けている、と書きました。
始めてからかれこれ3年くらいかな。結構続いてます。
ちょっと前に読んだ本ですが、マッキンゼーのコンサルタントもやっている、と書かれていたのでちょっと共有。
■今日学んだ最も大事な三つのことはなんだろう?
マッキンゼーって、本当に三つが大好きですね。何でもかんでも三つ。
という皮肉はおいておいて、まずは以下を読んでみてください。
★P76〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
●毎日ひとつチャートを作る(つねに具体的に)
問題解決のプロセスでは、毎日何か新しいことを学ぶ。それを紙に書いておくこと。考えを進める助けになる。それを直接使うかどうかはわからないが、一度具体的な形にしておけば忘れることはない。
チャートを毎日必ずひとつ描くなんて、ちょっと強迫的に思えるかもしれない。
たしかにそうだ。しかし、事実から解決策を組み立てようとしているときには、多少強迫的になるのも悪くはない。
マッキンゼーでのありふれた一日は、九時ちょうどの短いブレーンストーミング会議から始まる。
10 時にはクライアントとのインタビュー、11時に現場視察、昼はディレクターといっしょにサンドイッチで軽くすませる。
つづけてまたもやクライアントとのインタビューがいくつか、一日のしめくくりのチーム会議、それからあわただしくウオートンに駆けつけてリクルーティング・セミナーに参加する。
こんなことをしていると、いろいろな事実が頭のなかで混じり合って、すっかりブレンドしてしまう。
インタビューのときにしっかりメモをとっても、チーム会議の議事録をもっていても、重要なポイントを見失いかねない。
これを避けるには、一日の終わりに、三十分だけ、一人座ってこう自問する。
「今日学んだ最も大事な三つのことはなんだろう?」
それを一、二枚のチャートにまとめる。別に凝ったものでなくていい。きれいに描く必要などまったくない。
その三つの事実がチャートになじまない場合は(マツキンゼー人はなんでもチャートにしようとするのだが)、ただ箇条書きにする。
できたものを、なくならない場所にしまう。
未決箱に放り込むのはいけない。
あとで分析の段階になったとき、このチャートやメモをとりだして、その意味や、解決策のどこにどう当てはまるかなどをじっくり考える。
もちろん、このささやかなヒントにも程度というものがある。ドイツからニューヨーク支社に来ていたある EM は、出張で支社から離れて仕事をするときは、毎晩、プレゼンテーション一回分の資料をそっくり準備していたという。
これはたいていの人には薦められない。
少なくとも、自分の生活も欲しい人には。もっともこの EM は、わが家から遠く離れ、その町には知合いが一人もおらず、夜になるとすることが他に何もなかった。にある提案を試してみればよかったのだが……。
イーサン・M. ラジエル(著) 『マッキンゼー式 世界最強の仕事術』
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簡単に要約すれば、
一日の終りに、今日学んだと思うことを三つあげる
その三つを図解する
ということですが、さすがにこれは平凡なサラリーマンレベルでは難しいです。
私もやってみましたが、一週間で投げ出しました。
絶対続かない。そこまで深く考えてないから…。
あ、私がそうだったということであって、あなたがそうだと言っているわけではありません。
三つノートに書くだけでなく、本書の EM のように、毎晩プレゼンテーション資料を作れる方は是非やってください。ソッチのほうが記憶にちゃんと残りそうですし、効果も高そうな気がしますので。
■単語だけなら
ただ、これ自体は効果がありそうですし、私のバイブル『仕事は楽しいかね?』でも「毎日違う自分を発見しなさい」と書かれているので、もっと簡単に負荷なく(多少はありますが)やれる方法として編み出したのが、1行だけ、単語だけのルール。
ようは、「今日、いままで知らなかったことを知ったこと」について、「その単語だけでもいいので日誌に書いておく」。
文章になっているならよりベター。でも、単語だけで OK ならハードルは随分下がります。
たとえばある日の日誌。
■発見したこと
・衍字
・GTDのレビューはその場でやる
・××さんは○○が趣味
こんなレベルです。
※ちなみに、最初の「衍字」って読めました?
※「えんじ」と読むそうで、「脱字」の反対です。余計な文字がはいっていること。
※たとえば、
※
※ わたしはを月に連れてって
※
※は「わたし」のあとの「は」が余計ですよね。
■参考図書 『マッキンゼー式 世界最強の仕事術』
![]() ![]() | 本書は、2つの貴重な意味を持っている。ひとつは、これまで謎に包まれていた世界的なコンサルティング会社マッキンゼーの仕事や組織、経営について、その一端を明らかにしていること。つまり、マッキンゼーそのものがテーマになった本である点だ。もうひとつは、彼らがビジネス経営問題をどのように解決するかを書いていること。つまり、世界中から集められた、きわめて優秀な「仕事師」たちの思考やテクニックを教えてくれている点だ。著者はマッキンゼーで3年間働いた元社員。そこでの経験と、同社を退職した人々へのインタビューから本書を書き起こしている。 本書の主要部分は、ビジネスの問題をどう考え、解決に向けてどんな方法をとり、そして解決策をどう売り込むかという、実際に彼らがコンサルティングを進める手順に沿って展開されている。いわゆる「マッキンゼー式」の真髄は、その最初の段階の「事実に基づき」「厳密に構造化され」「仮説主導である」という3つの柱で示されている。なかでも、問題を構造的に把握して3つの項目に集約させるテクニックや、まず仮説を立て、証明や反証を重ねながら正答に導くプロセスは、ビジネス思考の究極のモデルになるものだろう。 一方で、チームの編成、リサーチ、ブレーンストーミングの各方法や、「売り込みをしないで売り込む方法」など、すぐに応用できる実践的なテクニックも数多く紹介されている。多忙を極めるCEOに30秒でプレゼンする「エレベーター・テスト」や、毎日1つチャートを作るといったユニークなトレーニングもある。また、彼らのストレス対処法やキャリアアップの方法などもスケッチされていて、彼らの「生身」の側面をうかがい知ることができよう。 マッキンゼーの人々の仕事に対する思考やテクニックが、見事に描き出された1冊である。一読すれば、ビジネスにおける強靭な精神と、すぐれた知性の源泉に触れた気になるはずだ。 |
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●本書を引用した記事
情報が聞きたければ話してはいけない
少しだけの成功を積み重ねる
かっこいいグラフを作れるテンプレートChartChooser
「わかりません」にはしつこく食らいつく
目標は達成可能でなければならない
マッキンゼーの思考技術5:当初仮説の立案とテスト
マッキンゼーの思考技術4:最初の会議で問題を解決してしまう
マッキンゼーの思考技術3:MECEを守ろうとすると論理が強くなる
マッキンゼーの思考技術2:問題解決は事実から出発する
自分より職位が上の人を驚かせてはいけない
●このテーマの関連図書
マッキンゼー式世界最強の問題解決テクニック
マッキンゼー流図解の技術
マッキンゼー流入社1年目問題解決の教科書
マッキンゼー流入社1年目ロジカルシンキングの教科書
ロジカル・シンキング―論理的な思考と構成のスキル(Bestsolution)
マッキンゼー流プレゼンテーションの技術
■参考図書 『仕事は楽しいかね?』
![]() ![]() ![]() | 出張の帰りに、大雪のため一昼夜空港のロビーに足止めされた「私」。そこで出会った話し好きの老人。その含蓄ある言葉に「私」はしだいに仕事観を揺さぶられていく。 本書は、将来への希望もなく日々仕事に追われる主人公が、老人のアドバイスに自己変革のアイデアを見いだしていく物語である。それは、唐突に繰り出される老人の言葉とそれを問いただす「私」の会話で展開していく。 老人は「目標を立てるな」「遊び感覚でいろいろやって、成り行きを見守る」「明日は今日と違う自分になる」などのアドバイスをおくり、「私」はビジネスマンとして大きな自己変革を遂げていく。 連作として 仕事は楽しいかね? 2 仕事は楽しいかね?《最終講義》 仕事にちょっとつまずいたあなたへ―上司や部下がマヌケに見えたときに頼るメール がある。 |
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●本書を引用した記事
「外ヅラ」をよくする
いつも片付いているようにする
六然
神様フェイント
問題は外にある
準備8割
7つの仕事力_前編
事実と真実
人生に変化を起こす方法
「意思」は信用しない
●このテーマの関連図書
仕事は楽しいかね?2
仕事は楽しいかね?《最終講義》
チーズはどこへ消えた?
自分の小さな「箱」から脱出する方法
まんがで変わる仕事は楽しいかね?
ずっとやりたかったことを、やりなさい。