2017年07月10日

要約は自分で作らないとハズレをつかむ

過去記事でもときどき、ビジネス書の要約を書き出したりしていますが、そういうのを書こうとしてネットでついでにいろいろ調べていると、他の人が書いた同じ本の要約に行き当たることがあります。

これが、ポイントとしているところがぜんぜん違うんですよ。

まあ、自分がちゃんと本を読めていないのだけかもしれませんが、「え〜。そういう本だったんだ」なんて発見があったりします。


■要約とは抽出である


本書の著者は、代議士の秘書として、情報を要約して代議士に伝える仕事もしていたそうです。そこに書かれていたことに、

 うんうんなるほど

と思ったのがこのフレーズ。

★P154〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

要約とは、膨大な情報の中から理解すべき価値ある情報を選び取る作業です。

これを他人任せにすることが、いかに危険な行為であるのか、身にしみて感じました。

自分にとつて必要な情報だけを選び取る選球眼を磨かなければ、情報の大きなうねりの中に組み込まれて沈没してしまうことになる。

これが、永田町での体験から学び取った私の教訓です。

吉田たかよし(著) 『脳を活かす!必勝の時間攻略法
―――――――――――――――――――――★



■平均値とは代表値


最近、統計の勉強をし始めたのですが、そこにも同じような注意書きが書いてありました。

たとえば、単に「平均値」と言っても

 ・算術平均
 ・加重平均
 ・幾何平均
 ・調和平均

などいろんな種類があります。

小学校で習うような平均(普通最初に習うのは算術平均)ですら、これだけあるんですね。

つまり、たくさんの数字を表すための代表となる値のひとつでしか無いわけです。

たくさんの、それこそ本1冊分の言葉を数百字程度にまとめたもので、その本に書いてあることが語り尽くせるのかと言われると、NOです。

要約というのは、その要約を書いた人のフィルターがかかった短い文章にすぎないわけで、それを読んだ程度で、その本に書いてあることがわかるなんてことがあるわけがないんです。

たとえば、0 から 100 までの数字を代表して 50 という平均値があっても、それは単に、0, 1, 2・・・, 100 というのが面倒だから、50と言っているだけで、その 50 は、それで仮に表した母集団のラベルみたいなもんです。

■要約は自分で作る


本を読んだら、ぜひ、自分で要約文を作ってみてください。

要約文を書こうと思うと、1冊本を読んでも、たいていは読み返さないと書けませんし、理解度を上げるためには何回か読み返さないとできないので、かなり面倒なのですが、それを書くことで、その本に書いてあることで、自分に必要なことが取捨選択できます。他人に自分に必要なことを選んでもらっていたら、本当に必要なものにはたどり着けないかもしれません。

もちろん、他人の要約をよむことも勉強になりますが、要約しかないと、それが一次情報になってしまって、ほんものの一次情報にはたどり着けなくなるリスクもあります。



■参考図書 『脳を活かす!必勝の時間攻略法




一日を26時間に増やす35の鉄則を大公開!

灘高→東大、元NHKアナウンサーにして医師であり、衆議院議員公設第一秘書も務めた「奇跡のマルチ人間」が最新の脳科学に基づいた時間活用法を初めて明かす!
}
時間攻略の方法は3つしかありません。

 1日の実質的な時間=(24時間−睡眠時間−無駄な時間)×脳の活性度

この方程式から、1日の実質的時間を増やすには、次の3つの方法しかないことがわかります。

 1.睡眠時間を削る
 2.無駄な時間を削る
 3.脳の活性度を高める

時間の活用について、多くの本は2の無駄な時間を削るという点にばかりとらわれているようです。ただし、この方法で増やせる時間は限りがあります。1も2も引き算の項目だからです。

これに対して、脳の活性度だけは掛け算の項目だということに注目してください。

この項目が2倍になれば、実質的な時間は2倍。この項目が3倍になれば、実質的な時間も3倍になります。
}





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脳を活かす!必勝の時間攻略法
著者 :吉田たかよし
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 2時間早く出社する
 角砂糖効果
 アウトルックで検索する
 ミーティングチェックリスト
 会議のテーマ
 「したいと思います」は禁句
 タスクの分割と自動化
 リーダになるには
 意思決定をする
 リーダになるにはリーダーになる

●このテーマの関連図書


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