2017年07月19日

良い「ながら作業」、悪い「ながら作業」

2つの作業を同時におこなうことを、「ながら作業」といいますね。
うまくやれば、時間効率を飛躍的に高めることができます。

ただし、うまくやれないと、どっち付かずになって、結果的に時間効率を悪化させることもあります。

「ながら作業」に適しているものにはポイントがあります。

■ボケ同士では漫才は成立しない


かなり特殊な例を除いて、二人漫才は、ボケとツッコミで成立しています。

「ながら作業」の2つも同じ関係と捉えています。

つまり、同じ性格の作業はながら作業にとっては悪い組み合わせです。


◇――――――――――――――――――――――――――
・ネクタイをしめながら暗唱し、記憶の再確認を行う
・顔を洗いながら、英語のヒアリングをする
・音声読み上げソフトで電子メールをチェックしながら、机の上を整理する
・移動途中に歩きながら発想を練る
――――――――――――――――――――――――――◇


これらは良い「ながら作業」の例ですが、これは

 ・習慣に従って無意識に体を動かす作業
 ・頭だけで処理する作業

の組み合わせです。

逆に悪いものは、

 ・英語のヒアリングをしながら、今日の会議のレジュメを考える
 ・日本語の歌を聞きながら勉強をする

みたいに、頭を使う作業を同時にしてしまうと、当たり前ですが、どっちもできないでしょう。


■カクテルパーティー効果


多くの雑音から、自分に興味のある発言だけが聞こえる「カクテルパーティー効果」というものがあります。

カクテルパーティーでみんながざわざわしている状態のときは、ほとんどの音は雑音にしか聞こえません。なにを言っているかなんて、全然わからないんです。ところが、その雑音の中に自分の名前があったとすると、急に他の雑音が消えて、自分の名前を発言した人の話だけが聞こえるようになる、というものです。

人間は、特定の興味のあるところだけを意識的に増幅できちゃうみたいです。

わるいながらの例で書いた

 ・歌をききながら勉強をする

というのは、このカクテルパーティー効果からしても、勉強という集中力を必要とする作業を、「歌」がわに引っ張る効果があって、勉強の成果はまず上がりません。

脳は同じ種類のことを同時に処理できるようになっていない、ということですね。

音楽を聞きながら考える作業をするのであれば、言語中枢をつかわないようなものでないと行けないわけです。また、あまり刺激の強い音楽も同じく脳の集中力を阻害する要因になるので、ゆったりしたクラッシックがよいと思ってます。

私は会社では当然音楽を聞きながら仕事をしたりしませんが、自宅ではリラックス効果も含め、ほぼ1日中クラッシックを流しっぱなしにしています。ラジオなどだと音声が入って面倒なので、CDやMP3でダウンロードしたものだけですが。

ちなみに、演奏者や指揮者を選ばなければ、図書館で CD が借りられます。大抵のクラッシクなら無料で手にはいりますよ。もちろん、ネットでも流しっぱなしのサイトは結構ありますが。


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posted by 管理人 at 12:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 時間術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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