たぶん、今年の年初に立てた今年の目標で、仕事上の部門・グループの方針として立てたものが、手付かずで残っている人は少ないでしょうけど、個人で立てた目標は手付かずのままのものがあるのではないでしょうか。
この差はなんだろうかというと、おそらく「強制力の差」と「チェックを入れる人の存在」だとおもいます。
仕事上で立てた目標というのは、当然、上司と相談したうえで決めます。そしてその進捗管理を1週間なり1か月ごとに上司に報告しないといけません。「いや〜いろいろ忙しくて全然やってません」なんて言えば、どんな反応が返ってくるかなんて1年もサラリーマンをやってれば想像がつくようになります。
一方で、個人で立てた目標というのは、誰にも特段言うことはありませんし、報告もしません。自分だけが知っていればいいものですから。
そうすると、強制力はまったくありませんし、「年初に××って言ってただろう!」なんていう人はいません。結果、やらなくても誰にも怒られなければやりません。
で、ことしもあと半分とか、あと1か月とかになった時に、ふと思い出して、「オレって相変わらずダメダメ…」みたいに反省をすることになるわけです。
■反省しても改善はしない
よく会社で失敗した人が、「反省しております」「申し訳ありません」みたいに発言することがありますが、私がそれを聞く人の場合は「反省しなくていいですから対策しなさい」と返します。
反省というのは、振り返ってダメだったことを悔やんでいるだけです。
反省するだけならサルでもできる(って昔、流行りましたね)。
反省しても、改善することはないです。つまり、同じ失敗を何度もします。
本当に反省するなら、もう二度とやらない方法を考えないといけません。
反省は感情でするものです。感情では論理的・合理的な答えは出てきません。
改善するためには、論理脳を動かさないといけないんです。
その第一歩は、記録すること。
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そして、前向きになるために必要なのが数値化することです。
数値化したものを記録しておくことで自分の成長を感じることができるようになります。
例えば「早起きを続けよう」と思ったなら、就寝時間と起床時間を毎日記録します。
そうすると、「今日は目標の時間に起きられなかったけど、今回は 10 日連続で早起きできた。前より 2 倍長く続けられたぞ」と、数値で自分の成長がわかり、また明日からもがんばろうと思えるのです。
さらに、記録をつけたものを後で見返せば、ひょっとしたら失敗の原因が見つかるかもしれません。
例えば、就寝時間が遅かった日、飲み過ぎた日、夜遅く食べた日と早起きできなかった日にある法則が見つかるかもしれません。
ダイエットも一緒ですね。
レコーディングダイエットというものが以前はやりましたが、記録するということは毎日それを自分の目で見ることになるので、それがある意味抑止力になるという効果もあります。
ぜひ、新しい習慣を続けたいと思ったら、失敗ょり少しでも前進したことに目を向けてみてください。
ビジネススキル・トレーナーズ(著) 『めんどくさがりでもうまくいく時間術』
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何かを分析するときに、記憶に頼った原因分析は、恣意的になります。つまり、自分の都合のいいところだけを分析してしまって、事実ではなく、事実から読み取れる意味にだけ集中してしまいます。結果、対策立案をした当人が気持ちのいい、意味をなさない対策をすることになります。
「早起きが続かなかったのは残業が多かったからだ」とか事実とは関係ない原因を探します。これは感覚や感情が結びつけている「論理っぽい直感」に過ぎません。
この論理をもう少し細かく分解すると、
残業が多かった
→帰宅が遅くなった
→就寝時間が遅くなった
→睡眠時間を確保するために早起ができなかった。
になりますよね。
※最後の「できなかった」は私的には「しなかった」といいたいところですが…
であれば、「就寝時間が遅くなった」日と「残業した日」の相関関係があるかどうか問題です。
また、退社時間が21時だとしても、帰宅時間が22時で、就寝時間が25時(午前1時)っていうこともあるでしょう。
結局、帰宅したあとフロに入ってビールを飲んでテレビを見て、っていう時間を取ったために就寝時間が遅くなった時も少なくないのではないでしょうか。
つまり、なにか適当に悪者を決めて、それが成り立つように論理をすっ飛ばして理由を作っているだけ、という場合が私には良くありました。
これが、記録をつけて、それを Excel などを使って、論理を事実で証明するようにすると、自分で自分に適当なことが言えなくなります。
結果、言い逃れができなくなって、「残業が多いから早起きができない」みたいなごまかしができなくなるわけです。
まずは事実を記録する習慣をつけることが改善するための第1歩です。
反省するなら、まず改善の方法を具体的にしないと、同じことの繰り返しです。
■参考図書 『めんどくさがりでもうまくいく時間術』
![]() ![]() ![]() | 人生が“はかどる"、最強のめんどくさがりとは? あなたは、めんどくさがりを治そうとしていませんか? それは間違いです。そんな必要はないですし、そもそもそんな簡単に治せるものでもありません。 世の中には「仕事がデキる」「しっかりしている」と言われる人でも、実は“めんどくさがり"という人がたくさんいます。 同じめんどくさがりでも“デキる人"は何が違うのかというと、時間の大切さを知っていることです。 時間の大切さを知り、時間を効率良く使う術、つまり時間術を身につけることによって、めんどくさがりという短所を強みに変えることに成功しているのです。 時間を上手に管理する術を持たないめんどくさがりは「ダラダラ」「先のばし」などの病気から抜けだせません。 この本では、このような病気を患っためんどくさがりに、時間術という治療を施すことによって徐々にデキるめんどくさがり、 つまりめんどくさがりを長所に変える方法を述べています。 めんどくさがりに重宝される、文具、ガジェット、アプリを全42種掲載! はじめは慣れないところもあってハードルが高そうだけど、慣れてきたらきっと今までがウソみたい快適な毎日に変わります! |
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●本書を引用した記事
反省するより記録しなさい
捨てるって気持ちいい
バッグインバッグを利用する
わがままにスケジューリングする
聞いてナンボ、パクってナンボ
休憩を取る
●このテーマの関連図書
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