2019年07月22日

仕事で使える心理学1:詳細目次


仕事や日常生活において、だれでも自分は合理的にものごとを判断していると信じています。でも、じつは私たちはそれほど理にかなった生き物ではないようです。

たとえば天気の良い日と悪い日でものごとの判断結果が違う。涼しく快適な環境と暑苦しい不快な環境では相手の印象が違う。このように無意識のうちに偶然の要因やまったく関係のない環境要因に影響を受けて判断していることがあるのです。


そのことを自覚していないと、思わぬ落とし穴にはまってしま、つことにもなりかねません。

本書は名著『影響力の武器:なぜ、人は動かされるのか』を始めとする対人心理学を具体事例を用いてわかりやすく解説しています。

影響力の武器:なぜ、人は動かされるのか』などの著作を読んでも、いまひとつ自分の生活にどのような影響があるのかがピンとこなかったかたや、より具体的に理解したいかたに最適な本です。

ひとつのテーマについて、簡潔に独立して書かれていますので、どこから読んでも理解が可能な構成になっています。
おそらく、ある程度知識があれば、目次だけ読めば内容は想像できるかも。


■概要


●第1章
ビジネス交渉力を高めるために知っておくべき心理要因について解説しています。ふだん意識していないけれども、たしかにこんな思考プロセスがある、もしかしたら思考を省略しているかもしれない、その枠組みを使えば交渉もうまくいくかもしれない、といった発見があるはずです。

●第2章
説得力を高めるためにすぐに役立つ心理技法について解説しています。こんな方法もあるのかと感心したり、この手でやられたかもしれないなと気づいたりすることがあるのではないでしょうか。

●第3章
リーダーシップカを高めるために踏まえておくべき心理要因について解説しています。リーダーシップに必要な要因や変革型リーダーシップといった基本的なテーマから、最近の若手部下への対応のような実践的なテーマまで、幅広く扱っています。

●第4章
組織の意思決定を効果的なものにするために心がけておくべき心理要因について解説しています。とくに私たち日本人は集団で決定することが非常に多いのですが、集団決定をより有効にするための方法を示すとともに、集団決定が陥りやすい落とし穴について注意を喚起しつつ対応策を提示しています。

●第5章
ストレスのメカニズムやストレス克服に影響する要因について解説します。ビジネスの世界はますますストレス度を高めつつあり、ストレスに強くなるためにどんな備えが必要かといった観点から、ストレス緩和に役立つ心の習慣づくりを提言します。

■目次


●第1章  交渉力を高める心理学
1 人を説得するための心理学
2 選択肢が多いと判断力が鈍る
3 説得への抵抗感をどう解くか
4 双方の利益を最大化するために
5 合意にもっていくための視点の転換
6 日本人は交渉に不利なのか
7 怒りをあらわにするのはプラスかマイナスか
8 気持ちに余裕のないときに陥りやすい罠
9 なぜ安易に説得に乗ってしまうのか

●第2章  相手の術中にはまらないために
1 術中にはまりやすい心理テクニック
2 だんだんと断りにくくなる心理
3 条件をつり上げられても契約してしまうのはなぜか
4 みんながどうしているかが気になる心理
5 権威や好感度に弱いのはだれでも同じ
6 共通の趣味や同郷・同窓、共通の知人の効果
7 「ない」と言われるとほしくなる心理
8 好条件は最初に示すか、後から追加するか
9 快適な環境だと商談がうまくいくのはなぜか

●第3章  リーダーのための心理学
1 リーダーが発揮すべき2つの心理機能とは
2 叱咤激励して受け入れられる上司と、反発される上司
3 各自が目標を達成しているのに、組織の業績が低迷するのはなぜか
4 すぐに手を抜く部下を変えられるか
5 言い訳の多い部下には、どう対応するか
6 集団の成熟度によってスタイルを変える
7 変革型リーダーシップとは
8 失敗から学ぶリーダー、学ばないリーダー
9 部下のやる気に火をつけるには
10 部下をどう叱ればよいか
11 なぜ今どき、人情上司が成果をあげるのか
12 昇給や昇進の代わりとなる心理的報酬とは
13 声をかけるだけでもやる気になる

●第4章  組織の意思決定を効果的にする心理的要因
1 集団での判断はリスキーになりやすい
2 判断に入り込む無意識の衝動を防ぐ
3 先入観による誤判断を防ぐには 
4 いくら話し合っても各自の判断が変わらないのはなぜか
5 関係者すべてに意見を求めることの効果
6 手をあげさせて釘を刺す
7 全員一致の決議はかえって危ない
8 不祥事を防げない日本型組織
9 多数決にも落とし穴がある

●第5章  ストレスに強くなる
1 ストレスにさらされる日常
2 高速社会のストレス
3 ストレスをためやすい「タイプA行動パターン」
4 タイプAかどうかのセルフチェックと対策
5 情報量の飛躍的増大によるストレス
6 情報ネットワーク化によるストレス
7 認知的評価が決め手
8 ストレスにどう対処するか−−ストレスコーピング
9 自分のストレス対処のやり方をチェックする
10 レジリエンス――逆境に強い人の認知の特徴 
11 自己を否定しない認知スタイル
12 プロセスに価値を見いだす



■参考図書 『仕事で使える心理学




ビジネスの世界は人間心理で動く!
 営業、交渉、会議、部下指導、心の健康対策など、仕事のあらゆる場面で役に立つ心理学知識を解説します。

「交渉は先にキレたほうが勝つ??」
 例えば、ビジネス交渉にはさまざまな心理テクニックがあります。最初に過大な要求を相手にぶつけて自分の要求を通しやすくしたり、契約のサイン寸前になってわざと新たな条件を持ち出し相手にのませるなど、注意すべき技法を紹介します。

「みんなで決めるとリスクは高まる」
 物事を独断で決めずにみんなで話し合ったほうが、いろいろな知恵が結集できると思われ がちですが、集団での意思決定には意外な落とし穴があります。みんなで決めると気が大きくなり、責任も分散されることから、リスクの高い選択をしがちだということです。

「折れない心をつくる」
 また、ストレスに強い「レジリエンス」(復元力)という言葉が注目されています。ストレスのメカニズムや、ストレスを緩和・克服する心の習慣づくりを解説します。

本書は、経営や営業の現場で日々、打ち合わせや交渉をしている方や、部下の指導方法に悩んでいる方など、心理学を役立てたい人に最適の入門書です。





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仕事で使える心理学
著者 :榎本博明

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●本書を引用した記事
 通勤どこでも仕事術:平積みにしておくと読書モチベーションが復活する
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 締め切りはその場で決める
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 通勤どこでも仕事術:本は電車にのる前に出しておく
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 「知識の質」とは七色の天の川のこと
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 あるがまま読むと速読できる

●このテーマの関連図書


マーケティングを学ぶ(ちくま新書)

言いづらいことの伝え方(日経文庫)

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モチベーションの新法則(日経文庫)

ビジネスでいちばん大事な「心理学の教養」-脱「サラリーマン的思考」のキ…





■参考図書 『影響力の武器:なぜ、人は動かされるのか




人が「イエス」という仕組みを心理学を使って科学的に分析し、実際に応用可能なレベルにまで高めた本。
社会心理学者の口バート・ B ・チャルディーニ氏は、宗教や悪質なセールス、募金の勧誘、広告主などありとあらゆる「承諾誘導」の専門家の手口を研究し、彼らの手口は基本的に 6 つの力テゴリーに分類できることをつきとめた。心理学の専門書であるが、ビジネスからプライべートまでその応用範囲は極めて広い。
現在の心理学を応用した仕事術、交渉術、会話術などの本のほとんどすべてがこの本に書かれている。





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影響力の武器:なぜ、人は動かされるのか
著者 :ロバート・B・チャルディーニ
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●関連 Web
 影響力の武器:なぜ、人は動かされるのか』の[第三版] - マインドマップ的読書感想文
 影響力の使い方講座 - ダイレクト出版
 影響力の武器とは?説得するときにはこれ - DCC用語集
 影響力の法則 影響力の武器 - YouTube
 影響力の武器:マネジャーとしての影響力は、どうすれば発揮できるのか?-Bizトレンド

●本書を引用した記事
 仕事で使える心理学4:ポイント抜粋―ストレスに対応する
 多面的交渉術をトレーニングする「ピラミッド交渉力」
 多面的交渉術をトレーニングする「ピラミッド交渉力」
 仕事で使える心理学3:ポイント抜粋―リーダーにとって必要なこと
 仕事で使える心理学2:ポイント抜粋―判断に影響する心理
 仕事で使える心理学1:詳細目次
 上司にもアポイントメントを取る
 お世辞も言わねばサラリーマンは務まらない
 魅力的な名前をつける
 人を動かす:相手の話を聞くときには手を止めなさい

●このテーマの関連図書


影響力の武器実践編―「イエス!」を引き出す50の秘訣

影響力の武器戦略編:小さな工夫が生み出す大きな効果

プロパガンダ―広告・政治宣伝のからくりを見抜く

シュガーマンのマーケティング30の法則お客がモノを買ってしまう心理的ト…

影響力の武器コミック版

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