「振り返り」が重要なことは言わずもがなですが、悪かった点を考えたり、そのために何時間も時間をかけたりすることは本末転倒だと考えます。
「なぜそんなことをしたのか?」
「今後失敗しないためには何をどのようにすればいいのか?」
失敗すると、たいてい上司からこういう質問(
詰問?)を受けます。
よく会社で「振り返り会」なるものをするのですが、こういう場でもチームに大きな影響を与えたような失敗・トラブルはこういう質問が出てきますね。
で、「じゃぁオマエ(失敗した当人)が次回までに対策を考えてくるように」とか言われて、無い知恵を絞って考えた結果が、
「失敗しないように注意します」
「事前に上司にチェックしてもらいます」
とか、対策ではあるものの実効性や迅速性を損なうような結論を持ってきて、さらに突っ込まれる…、と。
※まぁ、見慣れた風景…。■KPT
「このやり方はダメだったよね」というときに、「じゃあもうしないようにしよう」で終われば簡単なのですが、なかなかそうは行きません。
「
それで終わらせてしまうと、プロセス改善にならないから」というのがコンサルタントや本を書く方の言い分で、それは確かにその通りなのですが、そんなことばかりやらされたら、
心が持ちません。
ということで、私のグループでは、再発防止を考えるのは、一部の重大な問題だけにしてます。
それ以外は
KPTというルールに沿って分類するだけ。
KPTというのは
K:Keep :今後も続けたいこと
P:Problem :問題なのでもうやめること
T:Try :今後やってみること
の3つ。
とくに私がお気に入りなのは、「やってみる」ということ。
うまくいく方法を考えるのは必要なのですが、必要以上に考えていても結果は出ません。やらない限り。
なので、
試してみればいいじゃんです。それでうまくいけば、「K」の項目に入れればいいですし、うまく行かなかければ「P」の項目に入れればいい。
思いつきでもいいから、とりあえずやってみるという意味で、「T」を使います。
ちなみに、KPTというのは「ケーピーティー」ではちょっと味気ないし、読みにくいので、「ケプト」って呼んでます。
正しい呼び方は知りません。
物の本やWebで調べるとちゃんとしたやり方があるようなのですが、ぱっと集まってぱっと終わる、気軽にできる、ということを目標にして、
シンプルに 5〜15 分位で終わることを目標にしています。
「やってみること」を考えるために1時間も会議をしているヒマがあったら、やってみたほうが速いじゃん、ということで。
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