実際に何かを書くという行為に至るかどうかは五分五分なのですが、やっぱりペンを持ってないと、話をしていてなんとなく不安。
と、今では相当のメモ魔なのですが、昔は上司の指示したことを何もメモに書かずに、その上忘れてしまってよく怒られました。
■記憶することと書くという習慣
私の経験則なのであまりアテにはならないですが、メモを取らない人というのは、自分の記憶力に自信があるわけではなく、単に記憶するということに意識がないように感じます。
つまり、「覚えよう」という意識はあるものの、「どうやったら覚えられるのか」というハウツー部分に意識がないので、「覚える・記憶する」と「書く」ということがつながってないのではないかと。
もう一つメモを取らない人は、指示することに慣れている人。ようは職位が高くなるほどメモを取らなくなるみたいです。
確かに、Doするのは部下なので、自分は細かく記憶していなくても、部下が覚えていれば、あとは部下が報告してくるはずで、言っても記憶をする必要性を感じないかもしれません。
ただ、これまた自分の経験ですが、こういう人たちは、記憶力が結構高いです。
命令したこと単体を覚えているわけではないみたいですが、何かをトリガにして「前に○○をやっとけって言ったよね」って思い出して言ってくるんです。10個のうち2〜3個、そうして思い出して部下を追求すれば、「あの人は言ったことを記憶しているから」と言って部下は勝手にビビッてくれるので、その程度なら、いちいち正確に記憶しておく必要もなさそうですね。
……と、余談。
まずは、前者の「書く」という習慣がない人が、「書く」習慣を手に入れる方法について、私がやれるようになったきっかけをご紹介します。
■「書く」ということに慣れる
「書く」ということを習慣にするために、私が何をしたかというと、「書く」ことです。
って、堂々巡りみたいですが、本当に。
いきなり、どこにいても、どんな状況でも、素早く要点をメモする、なんていうスキルが手に入るわけではありません。
過去記事で、
高速メモの技術1
なんてのをご紹介してますが、一朝一夕にできるようになったわけではありません。
たゆまぬ努力が必要だったのですよ。
その第一歩は、「書く」という行為に慣れることです。
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◆「やることリスト」がメモ術の基本である
最初はメモの習慣をつけることが大事とはいえ、意味のないメモをたくさん書いても限りなく無駄に近い。
そこでまずお勧めしたいのが、いわゆる「ToDoリスト」「Do't Forget」といわれるものだ。
メモができない、またはしない人はまず整理ができない。整理ができない人は忙しくなると片づけないので、机の上も、仕事の段取りや行程、手順など整理がつかなくなる。
しっちゃかめっちゃかになっていく。
すべてはメモをして仕事の整理をつけないからだともいえる。心の整理がつかないのである。
そんな人がやるべきメモは、まずやること(やるべきこと)を書いて、目につく所に張り出すことだろう。
それだけでも大問題になる前に何かしらの手を打つことができる。
たとえば、「明日やるべきこと」を寝る前に書き出す。
目に付くところに張り出してもいいし、机の上に置いてもいい。
ビジネスも生活も、スケジユーリングが大事だ。時間をコントロールすることが、ビジネスマンとして成功する第一ステップといえる。
メモはそれを成功させるためのツールでもある。
あなたのビジネスレべルを上げるために、スケジュールの決め方からメモを始めるのもひとつの登り口かもしれない。
坂戸健司(著) 『メモの技術』
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■○を書くでいいから
私のスタートは、ToDo リストを作る、なんていう高度なことではありませんでした。
上司から、「おまえはメモを取る練習しろ」と言われたくらいのレベルなので、根本的なところからはじめました。
実際あまり記憶に無いですが、たしか「メモ帳とペンをポケットに入れておく」だけだったような気がします。
で、上司から「メモを取れ」「○○をやれ」と言われたら、メモ帳に○をひとつだけ書く、というか何かを書いたふりをするだけ。
とにかく、「書く」という行為に慣れるところから始めたような記憶があります。
まあ、それで上司は、ある程度満足してくれましたので。
もちろん、だんだん進んでいくと「書いたものを見せろ」とか言われるようになって、ちゃんとメモを取らざるを得なくなったり、「議事録をつけろ」などと言われるようになったので、徐々に上司もハードルをあげていってくれたのだと思います。
今思うと、よくこんなバカに付き合ってくれたなあ、と今更ながら感謝。
自分でやり方を開発したわけではなく(そんな能力はありません)、上司の指導に従っただけですが、もし、「メモを取れ」と言われてもなかなかできない人のために、私の経験を少しだけ共有。
■参考図書 『メモの技術』
本書は、主にビジネスの現場で頻繁にダイナミックにメモをとるノウハウを公開したものである。 |
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メモの技術 著者 :坂戸健司 | メモの技術 検索 :最安値検索 | メモの技術 検索 :商品検索する |
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