まあ、1〜2メートルの長さの LAN ケーブルなら百均でも買えますので、わざわざ壊れた LAN ケーブルを使い続ける意味はあまりないのかもしれませんが、長いものだと百均では買えず、アマゾンなどで見ても千円近いですし、配線もやり直しは面倒。
そこで、自宅でも会社でも爪の部分だけを補修するキットを使ってます。
サンワサプライ RJ-45プラグSOS
ただ、1個あたり百円弱するのでコスパはちょっと微妙。
■結束バンドでツメを再生する方法
そこで、百均で大量に買える結束バンドでツメを再生する方法を見つけましたので、ちょっと共有。
使用するのは、百均で売っている百本入りの小型の結束バンド。
あとは工具としてカッターと結束バンドを切るニッパー。
ニッパーがなければカッターだけでも十分対応可能。
結束バンドって、軟質樹脂製なので、カッターなどを使うと割と簡単に切断ができます。
このヘッド部(結束バンドを突っ込んで抜けなくする四角い穴の空いたところ)をツメの代わりにします。
各部位の名称は以下のページ参照。
インシュロックタイ(結束バンド)各部位の名称
※引用元:ヘラマンタイトン株式会社ホームページより…
まず、このヘッド部を折れてしまったツメと同じ程度の幅にします。
簡単なのは、コネクタの中に突っ込んで、ツメの当たる部分に持っていき、引っかかる程度の幅に切ります。これを結束バンドAとします。
で、ツメの折れてしまったコネクタ付近に未加工の結束バンド(これを結束バンドBとします)を巻きつけます。まだギュッと締めないでください。
つぎにこのヘッド部を切った結束バンドAを止めます。
結束バンドAを結束バンドBに挟んでヘッド部が丁度コネクタの先端に来るくらいの位置に調整したら、結束バンドBをギュッと締め付けます。
これで出来上がり。
詳しくは引用元の以下を参照してください。
Repair a Broken Ethernet Plug
結構うまくいくものです。
■補足
ただ、結束バンドAがグラグラするので片手で取り外すにはちょっと面倒です。とくに最初にやってみて失敗したのは、結束バンドAを長めに作ってしまって非常に押さえにくかったです。
なるべく結束バンドAを短めに作ることと、もしどうしても扱いにくいようなら、結束バンドAとBがつながっているところを瞬間接着剤でくっつけてしまうと安定します。
あと、ヘッドの厚みが厚いものは、ちょっと薄く削らないとうまくはまりません。
細かい加工なので、カッターの取扱には要注意。
この Web の最後の方の完成図みたいにコネクタにかなり近づけて結束バンドを止めないとうまく使えません。
頻繁に付け外しをするようでしたら、結束バンドで加工した方をあまり取り外しをしない HUB 側にすると良さげです。
ちなみに、自分でやってみた結果がこちら
■応急処置
これから会議だと言うのに、会議室のケーブルのツメが折れていて、いますぐ使えるようにしたい。
そんなときには、ツメを補修するなんて面倒なことはしている余裕はありません。そのときには応急処置が必要です。ちょっと応急処置の方法も紹介しておきます。
◆応急処置1
HUB 側と PC 側を交換すると一時的にはちょっと動かしただけでハズレてしまうという問題は回避できます。
要はツメが折れてしまった PC 側をほとんど付け外しをしない HUB 側にして、PC 側ではやっぱりツメがある方を使う方法。
ツメがないとちょっとした振動で抜けてしまうので、HUB 側は
根元付近で強く曲げて HUB の下にする
と外れることが少ないのでそれなりに使えてました。
まあ、この状態で使い続けるのは「応急処置を永続的に使う」みたいな邪道ですが。
◆応急処置2
ケーブルが長くて、どの HUB ポートにつながっているかわからない、HUB 自体にアクセスできない要な場合には、諦めてそのまま使う方法もあります。
PC にツメが折れたケーブルを指して、根元付近で強く曲げて PC の下にケーブルを持ってきます。ただそれだけ。
PC を乗っけていれば、それで一時的に抜けにくくなります。ただ、PC がグラグラするので、大量の文章を打つときにはあまり使い勝手はよくありません。
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