過去に調べたときには、1ヶ月のキーボードのタイプ数が MS-IME より 5〜7% くらい改善しました。理由はおそらく予測変換の精度。さすがに Google はいろんなパターンでどのような単語が多くなるのかよく知っているみたいですね。
■IME を ON/OFF して使う
ただ、エクスプローラや愛用のファイラ NexusFile を使うときには、IME は OFF されていたほうが使い勝手が良くなります。短文の英語入力程度なら、あとで CTRL+0 を押してやれば英語に変換してくれますが、キーボードで直接コマンドを入力したいようなばあいもあります。
たとえば、エクスプローラや NexusFile で A で始まるファイルにジャンプしたいときには、エクスプローラを開いた状態で、"A" って押せば最初に見つかった A で始まるファイルに飛んでくれます。
ところが IME が ON になっているとこのキーが聞かないのですよ。
つい「チッ」って舌打ちしたくなっちゃう。
やっぱり Windows は英語圏の OS なので、日本語入力システムなんていう余計な中継ソフトに都合のいいようには作られていない、というのが Windows を使っている感想。
そこで、頻繁に IME を ON/OFF することになります。
ところが IME の状態というのは、IME のツールチップを見ないとわかりません。たいていは画面の隅(私の場合はツールバーの右隅)にあるので視線を動かさないと見えないんです。
IME の状態を ON/OFF するキーというのが押すたびに状態が変わるような、いわゆる「トグル」機能だと、今の状態がわからなければ、次に押したときにどのような状態になるのかはわかりません。
いきおい、押して見てダメなら IME の状態を変えてから、もう一回キーを押すということになります。
"Google 日本語入力" だけのかもしれませんが、時々カーソル位置に "あ" とか "A" とかバルーンが一瞬表示されます。これはこれで便利なのですが、自分が必要なときに表示してくれない場合もあって、なかなか思うようには生きません。
■IME は特定のキーで ON だけする
ということで、私は「英語入力したい」「日本語入力したい」というシチュエーションではかならず特定のキーを押せば期待の状態になるようにしています。
具体的には
CAPSLOCK → 日本語入力 ON
SHIFT+CAPSLOCK → 日本語入力 OFF
という具合です。
MS-IME なら、やり方はこちら
特定のキーに、日本語入力の切り替え機能を追加するには
"Google 日本語入力" は
ツールアイコン→「プロパティ」→「キー設定の選択(編集)」
ま、詳しくはやってみればわかります。
■「今どちらなのか」ではなく「次はこうしたい」
まあ、IME の状態を確認するなんて1秒もかかりません。ちらっと目線を移動させるだけです。
ただ、私にとっては「調べる」「探す」は効率低下の禁止ワード。
「今どちらなのか」が重要なのではなく、「こういう状態で使いたい」というのが大事です。だったら、かならずその状態になるようにしちゃえばいいだけです。
■おまけ
上記で "Google日本語入力" をご紹介しましたが、実は自分では使ってません。
私は管理している PC が会社と家で8台もあるので、ひとつひとつの PC に同じ設定をするのは忘れる場合もあるし、そもそも面倒なのです。なにかのファイルをコピーするだけなら自動でやれるようになっていますが、こうした設定モノはそれぞれの PC でやらないと有効になりません。
そこで、AutoHotKey というツールを使ってキーのカスタマイズをしちゃってます。
これなら、設定ファイルをコピーするだけで、最立ち上げすれば期待通りの動きをするので。
AutoHotKey で IME の制御をするには、ライブラリが公開されています。
AutoHotkeyを流行らせるアップローダ跡地
から、
089.zip
をダウンロードし、この IME.awk を適当なフォルダに展開します。
で自分用スクリプトに以下のように書けば、IME の設定変更が可能になります。
◇――――――――――――――――――――――――――
#Include (インストールしたパス)IME.ahk ; IME 制御のためのライブラリ
; ===============
; CapsLock キー
; ===============
sc03A :: IME_SET(1) ; IME ON
+sc03A :: IME_SET(0) ; IME OFF
^sc03A :: IME_SET(1) ; IME ON
――――――――――――――――――――――――――◇
その他にもいっぱい設定してありますが、本稿に関係するところだけ。
◆このテーマのおすすめ図書
Excel最強の教科書[完全版]――すぐに使えて、一生役立つ「成果を生み出す」超エクセル仕事術
快速エクセル会社では学べない一生モノの時短術
できるビジネスパーソンのためのExcel関数&マクロの仕事術
仕事がはかどるExcel関数ワザ大全
仕事のExcelが1日でざっくりわかる本ネコの手を借りるより、3つの「自動化」で
すごいテンプレート1000―入力するだけで仕事力を強化できる最新ビジネス文書集