自分の環境で言うと、仕事の半分近くがこの繰り返し実行するタスクで占められているようです。
仕事だけでなく、勉強についても「毎月10冊はビジネス書を読む」とかいうものもあると思います。
極端な話、たとえば「毎食後歯を磨く」みたいなものもありますね。これをどのくらい「タスク」として登録していますか?
実は、タスクとして実行するようになると、きちんと達成するという意欲もわきますし、達成度合いもはっきりしますのでとてもいいのですが、「タスクにした時点で失敗する」場合もあります。
■習慣的に実行するタスクは実行可能でなければならない
子供の頃からよくやる失敗なのですが、「よ〜し!やるぞ」と思っているときはモチベーションが高いので、つい目標を高くおいてしまいがちです。
何度失敗しても懲りないのが、いいところなのか、悪いところなのかわかりませんが、いまだに同じような失敗をします。
英語を勉強しようと思い立って、「毎日××分間は英語のニュースを聞く」みたいに決めたとします。
ここに何分と書きますか?
もし、私なら、意欲があるときには「30分」くらいは書くと思います。
ところが、1週間も続きません。30分位ならいつでも時間が取れそうに思いますが、モチベーションが低いときには、1分でも結構大変なんです(経験談)。
「ビジネス書を読む」ということでも同じで、最初の頃は1ヶ月かかってやっと1冊なんて時もありました。
「毎日1章は読むぞ」みたいなモチベーションが長続きすればいいのですが、基本的に根性なしなので、1日も持ちません。
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あなたのコミットが弱ければシステム全体が崩壊してしまうので、クォータとしては達成可能で維持可能な値を選ばなければならない。
自分にはできないとわかっていることをコミットメントしてはならない。
そうでなければ、必ず失敗する運命を引き込むことになる。
最初は小さなコミットから初めそれに成功するようになったらコミット規模を少しづつ大きくしていけばいい。
クオータが高すぎる場合、私はルールを一つだけ決めている。クォータを達成しなければならない期間中に諦めることは認めない。
一時、私はブルーラルサイトの教材のために、毎週5モジュールを作ることをコミットした。
数週間はくぉーたを満たすことができたが、それは非常に大変で、ほとんどの週は土日も仕事をしなければならなかった。
ウォータを引き下げることにした時、その週は5つというクォータを達成することにして、翌週から3つに下げることにした。
途中でやめず、ルールを変えなかったのはそんなことをすれば、今後クォータを尊重する気持ちがなくなってしまうだろうと思ったからだ。
ジョン・ソンメズ(著) 『SOFT SKILLS ソフトウェア開発者の人生マニュアル』
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本書の「クォータ」というのは、ある一定間隔で反復されるタスクの目標のことです。
たとえば、毎週の週報、毎日の勉強量など、いろいろあります。
こうした目標を決めるときには、2つの重要な約束事が必要です。
・繰り返し実行するタスクの達成期間目標を定める
・達成期間目標を絶対に守る
ということです。
■達成期間目標
「達成期間目標」というのは、「毎日××をする」に対して、「その目標をいつまで続けるか」という目標です。たとえば、「毎日本を10ページ読む」というのが繰り返し実行するタスクになりますが、それを「1ヶ月は続ける」という目標です。
これを決めないと、その目標が不適切であったときに、すぐに見直したくなります。
「毎日本を10ページ読む」と決めておいて、その当日に8ページしか読めなかったとしたら未達です。それを「やっぱり5ページ以上にしよう」と目標値を変えて達成したことにしちゃうわけです。あるいは「全く読めなかった」ときに「飲み会があった日は例外」とか特別ルールを追加しちゃいます。
とくに私などは意志力がないので…。
そうならないために、「この期間中は目標に追加も変更もしない」という目標を追加するわけです。
本書『SOFT SKILLS ソフトウェア開発者の人生マニュアル』で書かれている「今後クォータを尊重する気持ちがなくなってしまう」というのは、「自分が決めたことは必ず守る」という意思を最初に決めておきなさいということですね。
私はそれを「達成期間目標」と呼んでいます。
■目標を変えてはいけない
で、一番重要なことは、達成目標期間に達するまでは、「どんなに苦しくても絶対にやる」ようにすることです。
もし、未達だったら、基準を買えないで「未達だった」と反省して対策を講じるようにすることです。
逆に言えば、達成期間目標に達したら、「もうやめる」「継続する」「目標を変える」の判断を加えます。
私の場合は
毎日の目標→見直しは1週間後
毎週の目標→見直しは1ヶ月後
毎月の目標→見直しは3ヶ月後
を目安にしています。それまでは「頑張る」ことを目標に。
「毎日やろう」と決めたものを、永遠に続けなければならないという法はありませんが、せっかく決めたことを直ぐにやめるのはもったいないですね。
■参考図書 『SOFT SKILLS ソフトウェア開発者の人生マニュアル』
立ち読み可 | 「より良い人生」を送るためのノウハウ・スキルを網羅した、生き方バイブル本です。 ソフト開発者向けに書いてありますが、そこで言われていることはあらゆるビジネスパーソンに通じることばかり。 良い人生を送るためには、技術習得法やキャリア構築法といったノウハウに加え、対人的な交渉・指導・意思疎通などをうまく行える能力や知恵、すなわち「ソフトスキル」が不可欠です! 本書では、キャリアの築き方、自分の売り込み方、技術習得法、生産性の高め方といった仕事で成功する方法だけでなく、財産の築き方、心身の鍛え方、恋愛で成功する方法など、「人生全般をより良く生きる方法」を具体的に説明します。 ●「解説」から抜粋 本書はソフトウェア技術者向けの書籍ではありますが、いわゆるテクノロジーのことはほとんど書いてありません。しかし、「成功者」になるために必要なそれ以外の多くのことが書いてあります。(中略)今こそ私たちがもっと成功に貪欲になれるチャンスなのではないでしょうか。 ●「訳者あとがき」から抜粋 全体を読み通して感じたのは、人の弱さを十分に意識して書かれていること、率直であること、上からではなく同じ高さから話しかけてくることでした。 (中略)校正のために読み返してみると、株や栄養や腹筋のことなど、「何かで読んだんだけどさあ」という枕で出てくるような話の多くを本書で覚えたことに気づきました。無意識のうちにいろいろな影響を受けているようです。この本、ただものではないですよ。 ●目次 第1部 キャリアを築こう 第2部 自分を売り込め! 第3部 学ぶことを学ぼう 第4部 生産性を高めよう 第5部 お金に強くなろう 第6部 やっぱり、体が大事 第7部 負けない心を鍛えよう 付録A コードを書けるなら金融は理解できる 付録B 株式市場の仕組み 付録C 食事と栄養の基礎:ガラクタを入れればガラクタが出てくる 付録D 健康な食事の方法:ピザは食品群ではない |
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