2017年11月07日

アウトルックでキーボードで「添付ファイルの保存」をする

いろいろ調べてみましたが、アウトルックで添付ファイルを保存するときには、どうしてもマウスで一度添付ファイルを右クリックする必要があります。

ところが、以前の記事にも書いたように、マウスを操作することは生産性を下げるので(手の移動、マウスの移動、カーソル位置の調整など)できることならやりたいくない。


ということで、できないなら、できるようにしてしまおうホトトギス

■添付ファイルを自動で右クリックする


実装の仕方はそれほど難しくありません。

過去記事でも何度か紹介してきた

 UWSC

を使います。

こんなプログラムを書けば、右クリックして、「すべての添付ファイルを保存(N)」を選択してくれます。

◇――――――――――――――――――――――――――
id = GETID("Microsoft Outlook")
ifb GETITEM(id, ITM_LIST) >= 2 then
// ITEM が 2 以上なら添付ファイルがある
print "添付ファイルを保存します"
// 添付ファイルのファイル名が、ALL_ITEM_LIST に入るので
// それを右クリック
ifb CLKITEM(id, ALL_ITEM_LIST[1], CLK_LIST+CLK_RIGHTCLK+CLK_MUSMOVE)=TRUE then
KBD(VK_N) // すべての添付ファイルを保存(N)
endif
endif
――――――――――――――――――――――――――◇


もし他の操作もすることがあるようなら、KBD(VK_N) をコメントアウト(行頭に "//" をつける)してやれば、右クリックメニューを表示した状態で止まりますので、あとはキーボードで操作できるようになります。


■導入方法


まず、UWSC が必要です。当たり前ですが。

 UWSC

上記の UWSC のページからダウンロード・インストールしてください。
やり方は、多分上記のページを見ればわかります(相変わらず不親切…)。

その後、拡張子 uws の規定のプログラムを UWSC.EXE にしてください。
やり方は、こちらも適当に Web 検索すれば見つかります。
※本当に手抜きの記事でごめんなさい。
※私がいちいち言及するまでもなくちょっと探せばわかることなので、環境を良くしたければ、多少の努力は必要だということでご勘弁ください。


で、そのあと、ご紹介したプログラムを、メモ帳などにコピペして、適当なファイル名で保存してください。
私は、

 OutlookSaveAttach.uws

にしてます。

次にそのファイルへのショートカットをデスクトップかクイック起動のフォルダにおいて、キーボードショートカットを定義します。

 Windowsショートカット

などに詳しく説明していますが、

 デスクトップに作ったショートカットファイルを右クリック
 プロパティ(R)をクリック
 ショートカットキーというテキストボックスをクリックして、CTRL+ALT キーを押しながら適当なキーを押す

だけで好きなキーが定義できます。もちろんすでに使われているものはダメですが。

あとは、アウトルックで、添付ファイルがあるメールが来たら、そのプレビューを表示した状態にして、上記で定義したショートカットキーを押すだけ。

■AutoHotKeyで定義する


私は、AutoHotKey を使っているので、アウトルックのメイン画面がアクティブな状態で CTRL+S を押すとこのスクリプトが実行されるようにしています。

スクリプト中の(**フォルダ)の部分は環境に合わせて変更してください。
たとえば、c:\usr にファイルを置いたら、C:\usr にしてください。

◇――――――――――――――――――――――――――
^s:: ; CTRL+S で添付ファイルの保存
runwait (uwscをインストールしたフォルダ)\UWSC.exe (ファイルのあるフォルダ)\OutlookSaveAttach.uws
return
――――――――――――――――――――――――――◇


■添付ファイルは保存してから開く


Windows は、過去に開いたファイルやフォルダを記憶してます。スタートメニューから「最近使った項目」を選択してみると、最近使ったファイルやフォルダが記録に残ってます。

ところが、当然ながらアウトルックの添付ファイルは、テンポラリファイルなので、何らかの条件で消されたりして、「最近使った項目」で開けないんですよ。

 「おっかしいな〜、昨日確かに見たんだけどな〜」

って探すと、メールの添付ファイルだった、なんてことがしばしばあります。

このため、私はメールの添付ファイルは一旦保存してから開くようにしています。
もちろん、重要なものや、あとでもう一度見るようなものはプロジェクトのフォルダに移しますが、その際にもファイルが保存されていれば、保存ではなくファイルの移動操作になって操作は簡単になります。

ですので、私はこのプログラムのように、添付ファイルを直接開くという操作は全くしないので、いきなり保存ダイアログが開いてくれるのが一番ありがたいというわけだったりします。


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