・いきなりパソコンに向かって打ち込み始める
・マインドマップなどの思考ツールに書くことを整理する
・書くべきことやテーマをノートに書き出す
いろいろなやり方があると思います。これは、その人の文章力や、書くことに対する知識の深さなどいろいろ条件があります。
■臨機応変
結論から言ってしまうと、状況により臨機応変、というのがよいようです。
●比較的簡単な文章
たとえば、メールの返信など、書くテーマひとつで単純明快、言い回しに気をつけなくてもいいものなどは、いきなり文章を書き始めるのが効率的です。
短い文章なら、深く考えなくても、だいたいの起承転結は頭のなかで考えても大して難しくはありません。
私の場合、5〜10段落くらいが目安ですが、当然その人の筆力にもよります。
●ちょっと長めの文章
ちょっと長めの文章は、下記始める前に、書くことのあらすじを作っておかないと、途中で話がずれちゃったり、一部を書いているうちに、その後に何を書こうとしていたか忘れちゃいます。
これには長さが何段階かと、書く内容の難易度にもよります。
言葉尻に気をつけないといけないような文章だったりすると、日本語の使い方に気を取られて、本筋が見えなくなることもあります。
なので、こういうのには、私は
・テキストエディタにあらすじを書き出す
・マインドマップであらすじ+節ごとのテーマやキーワードを書き出す
・アイディアツールで、複数の流れを書き出して比較する
などをします。全部 PC のツールです。
使うツールを変えているのは、それぞれの文章の難易度や、そのテーマに対する私自身の習熟度によってツールを変えているからです。
このブログ記事は、だいたい、エディタで段落表題を書いて、そこに肉付けするようにして書いてます。
●難易度の高い文章
ちょっと難しい文章を書く時には、いきなりPCに向かうことはほぼありません。
ノートにそのキーになるテーマについて、知っていることを書き出す
ようにしています。
使うのはマインドマップですが、今度は PC ではなく手書きです。
書くのも、枝葉末節の部分は手書きしません。それを書き始めると時間が足らなくなるので。
ある程度テーマとそれの枝葉がかけたら、PC に入力を初めます。長さに応じていろいろなツールを使いますが。
プレゼンの場合は、起承転結まで手書きします。
■難しい文章を書くには手書きが効率的
私は個人的に、よく手書きをします。なので余計にそう思うのかもしれませんが、手書きは PC にない効率性があります。
PC操作がニガテという事はありません。多分平均よりは操作が早いと思います。マウスに触ることなく、キーボードだけでほとんどのウインドウ操作をしますし、文字入力も日本語で1分間に100字以上は入力します。多くの操作はメニューは見ずに、メニューの対応キーを順番に押すだけですので、隣で見ていると多分なにが起きたかわからないけど、結果として必要な操作をしているようにみえるのではないかと。
それでも、手書きをします。
※手書きの対象が、スマホやタブレットだったりもしますが…
単純に考えれば、手書きしてから、それをもう一度 PC に入力するのは2度手間です。効率性は悪いはずなのですが、現実には、それを補ってあまりある効率の良さが手書きにはあります。
もちろん、メールの通知や、会議時間の予告メッセージなど気が散る要素が PC には多いという側面もありますが、いちばん重要なのは図解です。
「このキーワードはいるかな」と書いて、他のキーワードと重複していることに気がついたら、上から2重線を引いたり、黒く塗りつぶしたりして、色んな形で思考が進んでいく様子が、ノートには残ります。
それが頭の中を整理することに役立っています。
脳の中で考えていることというのは多次元的なのですが、これを写し取るのに、PC に文章で書くと1次元にしないいけません。一旦ひらがなで1文字づつ打ち込んでそれを適切な漢字にし、それを段落にして、それが節になり章になる、みたいに「あいうえお」という非常に小さなパーツを組み立てて行かないと行けないのですが、手書きなら、いきなり2次元の表現ができます。ちょっと工夫すれば3次元程度ならなんとか表現できます。
つまり、脳の思考情報を表すのに、多次元をいきなり1次元にするにはちょっと飛びすぎるので、間に2次元の手書きを挟んでいるわけです。
人様に見せられるような大した図解ではなく、キーワードを適当なところに書いて、そのキーワードから次のキーワードに線を引いているだけです。ここでいう「図解」とは、このレベルの図です。
要は思考を整理するための中間生成物が「手書き」になります。
これを PC でやろうとすると、「できなくはない」ですが、結構気を使った操作が必要です(それに私の嫌いなマウスで)。操作方法がわからなければ、操作方法を調べる必要も出てきます(メニューを探すとか)。
そうすると、そっちに気を取られてしまって、考えることに集中できないんですよ。
なので、難しい文章を書くには、キーになる部分を書き出し、主要な枝まではまずノートに手書きするのがオススメ。