実はこれで面倒なのが、会議の承認のためには、プレビューウインドウに表示される「承認・辞退」などのボタンがキーボード操作で操作できないことです。
メールを見るのにマウスを握って操作しているときは問題ないのですが、私のようにキーボードにつねに触っている状態でメールを見るようにしていると、マウスを移動させないと処理できないメールと言うのは面倒この上ない。
そこで、キーボード操作で操作ができるようにしてみました。
■UWSC
過去記事でも何度か紹介してきてます UWSC というオートパイロットソフトを使います。
こちらの説明は本題ではないので省略。
スクリプトは簡単なもので、たったこれだけです。
◇――――――――――――――――――――――――――
id = GETID("Microsoft Outlook")
CLKITEM(id, "承諾", CLK_BTN)
――――――――――――――――――――――――――◇
このスクリプトを適当なファイル名で保存しておいて、UWSC で実行してやると、UWSC が "承諾" ボタンを押してくれます。
同様に、「仮の予定」「辞退」なども
◇――――――――――――――――――――――――――
id = GETID("Microsoft Outlook")
CLKITEM(id, "仮の予定", CLK_BTN)
――――――――――――――――――――――――――◇
◇――――――――――――――――――――――――――
id = GETID("Microsoft Outlook")
CLKITEM(id, "辞退", CLK_BTN)
――――――――――――――――――――――――――◇
でクリックできます。
このあと、処理方法のメニューが表示されますが、そこにはショートカットが割り振られているので、キーボード操作で対応が可能です。
全部を定義すると、それぞれに起動方法(後述)を定義ししないといけなくなるので、キーボードショートカットがない部分だけを定義してます。
■AutoHotKey
私は、AutoHotKey を使っているので、アウトルックのメイン画面がアクティブな状態で CTRL+S を押すとこのスクリプトが実行されるようにしています。
以下の例では、アウトルックのメールプレビューウインドウのあるウインドウで CTRL+A を押すと、ボタンをおすような UWSC スクリプトが起動します。
◇――――――――――――――――――――――――――
^a:: ; CTRL+S で添付ファイルの保存
runwait (uwscをインストールしたフォルダ)\UWSC.exe (ファイルのあるフォルダ)\(保存したファイル名)
return
――――――――――――――――――――――――――◇
スクリプト中のカッコ(***)の部分は環境に合わせて変更してください。
たとえば、c:\usr にファイルを置いたら、C:\usr にしてください。
拡張子の関連付けがされていれば、ファイル名だけでも起動します。
AutoHotKey 単体でも作れるとは思いますが、AutoHotKey で UWSC の CLICKITEM 関数を実装するのが面倒なので、UWSC で処理するようにしています。単体動作のほうが気持ちがいいかたは、ボタンのクリック方法を説明した記事などを参考に作ってみてはいかがでしょうか。
■Windowsのキーボードショートカット
AutoHotKey を使わずにキーボードショートカットを設定することもできます。
上記の UWSC スクリプトファイルのショートカットをデスクトップかクイック起動に入れて、そのプロパティでキーボードショートカットを定義できます。
ただし、こちらは CTRL+ALT+(何かのキー) みたいなパターンしかできませんので、キーボード操作はちょっと面倒になりますが。
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