2017年11月20日

アウトルックの会議案内の承認をキーボード操作で実行する

ウチの会社では、打ち合わせの案内や会議室の確保はアウトルックで管理されています。

実はこれで面倒なのが、会議の承認のためには、プレビューウインドウに表示される「承認・辞退」などのボタンがキーボード操作で操作できないことです。

メールを見るのにマウスを握って操作しているときは問題ないのですが、私のようにキーボードにつねに触っている状態でメールを見るようにしていると、マウスを移動させないと処理できないメールと言うのは面倒この上ない。


そこで、キーボード操作で操作ができるようにしてみました。

■UWSC


過去記事でも何度か紹介してきてます UWSC というオートパイロットソフトを使います。

こちらの説明は本題ではないので省略。

スクリプトは簡単なもので、たったこれだけです。

◇――――――――――――――――――――――――――
id = GETID("Microsoft Outlook")
CLKITEM(id, "承諾", CLK_BTN)
――――――――――――――――――――――――――◇


このスクリプトを適当なファイル名で保存しておいて、UWSC で実行してやると、UWSC が "承諾" ボタンを押してくれます。
同様に、「仮の予定」「辞退」なども

◇――――――――――――――――――――――――――
id = GETID("Microsoft Outlook")
CLKITEM(id, "仮の予定", CLK_BTN)
――――――――――――――――――――――――――◇


◇――――――――――――――――――――――――――
id = GETID("Microsoft Outlook")
CLKITEM(id, "辞退", CLK_BTN)
――――――――――――――――――――――――――◇


でクリックできます。

このあと、処理方法のメニューが表示されますが、そこにはショートカットが割り振られているので、キーボード操作で対応が可能です。
全部を定義すると、それぞれに起動方法(後述)を定義ししないといけなくなるので、キーボードショートカットがない部分だけを定義してます。


■AutoHotKey


私は、AutoHotKey を使っているので、アウトルックのメイン画面がアクティブな状態で CTRL+S を押すとこのスクリプトが実行されるようにしています。
以下の例では、アウトルックのメールプレビューウインドウのあるウインドウで CTRL+A を押すと、ボタンをおすような UWSC スクリプトが起動します。

◇――――――――――――――――――――――――――
^a:: ; CTRL+S で添付ファイルの保存
runwait (uwscをインストールしたフォルダ)\UWSC.exe (ファイルのあるフォルダ)\(保存したファイル名)
return
――――――――――――――――――――――――――◇


スクリプト中のカッコ(***)の部分は環境に合わせて変更してください。
たとえば、c:\usr にファイルを置いたら、C:\usr にしてください。

拡張子の関連付けがされていれば、ファイル名だけでも起動します。

AutoHotKey 単体でも作れるとは思いますが、AutoHotKey で UWSC の CLICKITEM 関数を実装するのが面倒なので、UWSC で処理するようにしています。単体動作のほうが気持ちがいいかたは、ボタンのクリック方法を説明した記事などを参考に作ってみてはいかがでしょうか。

■Windowsのキーボードショートカット


AutoHotKey を使わずにキーボードショートカットを設定することもできます。

上記の UWSC スクリプトファイルのショートカットをデスクトップかクイック起動に入れて、そのプロパティでキーボードショートカットを定義できます。

ただし、こちらは CTRL+ALT+(何かのキー) みたいなパターンしかできませんので、キーボード操作はちょっと面倒になりますが。


◆このテーマのおすすめ図書


仕事で必要な「本当のコミュニケーション能力」はどう身につければいいのか?

日本電産永守重信が社員に言い続けた仕事の勝ち方

デスクと気持ちの片づけで見違える、わたしの仕事時間

Windows自動処理のためのWSHプログラミングガイド

「仕事ができるやつ」になる最短の道

Windowsマクロテクニック

■同じテーマの記事

コマンドプロンプトでCTRL+Vを使用する

Windows10 からはなにもしなくてもできるようになりましたが、クリップボードに入れたテキストをコマンドプロンプトに貼り付けたいことがよくあります。たとえば、パスが通っていない実行ファイルを実行するにも、Windows の U/I からは簡単ですが、コマンドプロンプトでやろうとすると、そのパスも含めて完全なファイル名がわからないと出来ません。ところがたいてい Windows のアプリは階層が深いか、名前がが長くて覚えにくいところに実行ファイルがあります..

アウトルックでキーボードで「添付ファイルの保存」をする

いろいろ調べてみましたが、アウトルックで添付ファイルを保存するときには、どうしてもマウスで一度添付ファイルを右クリックする必要があります。ところが、以前の記事にも書いたように、マウスを操作することは生産性を下げるので(手の移動、マウスの移動、カーソル位置の調整など)できることならやりたいくない。ということで、できないなら、できるようにしてしまおうホトトギス。添付ファイルを自動で右クリックする実装の仕方はそれほど難しくありません。過去記事でも何度か紹介して..

インターネット履歴を定期的にクリアする

インターネットの閲覧履歴は使っていれば結構な量たまってます。まあ、実害があるわけではないので、放置している事が多いのですが、古い PC をバックグランド処理ように運用していると、どうも気になります。以前の記事で紹介した Glary Utilities で時々消してはいるのですが、どうも 100% クリアはしてくれないようなので、「インターネット オプション」から履歴の削除を自動的に実行できるような UWSC ツールを作ってみました。インターネット履歴を自..

予定外の仕事を予定するツール

タスク管理をするようになると、今日やるべきタスクがこなしきれないまま1日が終わっちゃうことがあります。見積もり時間が甘すぎて作業中に時間切れになるならまだしも、着手すらできずに1日が終わったときには、なんか「サイテー」な気分になります。予定外の仕事多くの場合、そのタスクの予定必要時間はやれるはずの最小時間です。オーバーするのが普通。こっちにもいろいろ問題はあるのですが、本日のお題は予定外のタスクで消費される時間です。これがどのくらいの割合を占めているか..

forfilesの使い方

もう使わなくなったバックアップファイルは、削除しておくとハードディスクの容量にも、精神衛生にもちょっと良いかも。ただし、使う可能性のあるファイルを削除はしたくないので、一定期間以上編集しなかった、という条件で削除すると便利かと。これを実現するコマンドが forfiles。本日は、この forfiles の説明。パラメータ一覧FORFILES [/P パス名] [/M 検索マスク] [/S] [/C..

forfilesで古いファイルを処理する

PC は使っていると、もう使わないようなファイルが溜まっていきます。フォルダの同期・バックアップ方法4:FireFileCopyを使って履歴バックアップするバックアップに書いたように、私は自分が編集したファイルは全てファイルを履歴付きで別フォルダにバックアップを取っています。過去10年近くに渡ってファイルが残っています。さらに、自分でツールを作るので、そのデバッグやバックトレーサビリティのために、それらのツールは、結構な量のログファイルを作ります。特に、自動的にバ..

posted by 管理人 at 12:38| Comment(0) | PCアプリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。