そのフォルダにどうやってたどり着きますか?
そのドライブのルートや今開いているフォルダから、フォルダを順番に辿って行って、目的のフォルダにたどり着くような操作をしているなら、高速化の余地がいっぱいあります。
■ショートカット
Windows を使っている方ならショートカット(ショートカットキーではなく、ファイルやフォルダへのショートカット)をご存知ですよね。
まあ、同じようなものは Windows じゃなくてもありますが。
これを使えばいいんです。どこにいてもショートカットを作っておけば、いきなりそのフォルダやファイルを開けるようになります。
個人の PC の中ならそれほど深いフォルダは作らないかもしれませんが、共有フォルダや Windows のフォルダ(マイドキュメントフォルダなど)は結構階層が深くなります。
たとえば、「最近使ったファイル」のフォルダは
C:\Users\(ユーザ名)\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Recent
と、エクスプローラを開いた状態からだと、8回 クリックしないとたどり着けません。
会社で使っているサーバの個人フォルダや特定のフォルダならもっと深い階層の中です。
これを
Recent.lnk
というショートカットをデスクトップに作っておけば、1回のクリックでたどり着けるようになるわけです。
■ショートカットを集める
ただし、そのショートカットが置いてあるフォルダがアクセスしにくいところにあれば本末転倒です。
例として「デスクトップに置く」という例を出しましたが、実はあまりオススメではありません。デスクトップにいろいろなものを置くと、それだけで注意が削がれて集中力がなくなるからです。私だけかもしれませんが…。
そこで、どこでもいいので ShortCut というフォルダを作るといいです。
オススメは、お気に入りフォルダにおくか、お気に入りフォルダそのものを ShortCut フォルダとして使ってしまうこと。
エクスプローラでは「お気に入り」というのが左側のツリー表示のところの一番上に表示されるようになっています。
ここにおいておけば、エクスプローラからなら2操作で目的のファイルやフォルダにたどり着けるようになります。
■キーボードで操作できるようにする
方法は2つあります。
●ツールバーに ShortCut フォルダを登録する
ひとつはツールバーに上記で作ったフォルダを登録してしまう方法。
ツールバー(Windowsのアイコンがある画面の下側のやつです)を右クリックして、
ツールバー(T) → 新規ツールバー(N)
と辿ります。そうするとフォルダを選択するダイアログボックスが出るので、ここで作成した ShortCut フォルダを登録すれば、タスクトレイ(右下のアイコンが一派並んだやつ)のすぐ左に、"ShortCut" という名前が表示されます。
このときに ">>" のアイコンをクリックするか、
WIN+B、SHIFT+TAB
と押してやると登録しているショートカットが表示されます。
この操作を AutoHotKey などに登録しておけば一発操作が可能になります。
●環境変数PATHに登録する
ちょっとかっこいいのが、このやり方。
先程作った ShortCut フォルダを環境変数 PATH に登録します。
環境変数の登録のやり方は詳しくは調べてみてください。
簡単に言うと、
エクスプローラ → コンピュータを右クリック
→ プロパティ → 設定の変更
→ 詳細設定タブ → 環境変数(N)
です。
上側、下側2つの環境変数が設定できるところがありますが、上側は現在のログインユーザにのみ適用される環境変数で、下側はすべてのユーザに適用される環境変数です。
上側ならまだ PATH という環境変数はないかもしれませんので新規作成してください。
環境変数 : PATH
追加する文字列 : ShortCut のフォルダ
を登録します。すでに環境変数 PATH があるときには、半角セミコロン;で区切って最後に追加してください。
このときのコツは、ショートカットの名前を短いものに変えておくことです。
たとえば、"お気に入り" フォルダへのショートカットを作った場合には、
お気に入りへのショートカット.lnk
みたいな名前になってますので、これを "oki.lnk" みたいに簡単にタイプできる名前にしておくことです。英数字が簡単ですよ。
ここまで準備したら、
WIN+R
を押して、"名前を指定して実行" のダイアログボックスで
oki
ってタイプしてリターンキーを押してください。
ほら、一発でお気に入りフォルダが開くでしょ。