一度聞いただけなのに案外記憶に残っていることと、何度聞いても覚えられないことってあります。
その違いは何でしょうか?
■記憶の力を高めるもの
マインドマップはもともと記憶の研究の中で生まれたものらしいので、記憶をするというテーマで書かれているものが結構あります。ここでご紹介しているものもそのひとつ。
記憶の力を高めているのは、大きく
・初頭効果、新近効果
・連想
・興味があること
・繰り返し
なのだそうです。
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●記憶力を高める工夫をしよう
ここまで3 つのグラフで見てきたことを学習に活用すれば、記憶力は向上できる。
3 つのグラフから学ふ「記憶を高める4 つの方法」
1 計画(計画的にに休憩を取って「初頭効果」と「新近効果」を活かす
2 連想による関連づけをする
3 興味を持って学ぶことで、学習意欲を高める
4 重要なポイントは繰り返す
・短時間の復習の価値
復習するかしないかで大きな差が出る
生まれ持った才能や能力とは関係なく、効率よく学んで復習し、記憶することで、能力を高めるめることができる。
マインドマップを使えば、かんたんに短時間で復習できるので効果は大きい。
・知れば知るほど、さらに知ることが簡単になる
上記の2人が同じ新しい本を読むときに、どちらがより深く、より早く理解することができるだろうか。それは後者の復習を続けたほうだ 。
その理由は、情報量が多いほうが、新しい情報を紐づけるためのフックがたくさんあり、簡単に「関連づけ」ができるからだ。
つまり、知るっていることが多いほど、さらに知ることが簡単になる。
・脳のスペースを空けておく必要はない
詰め込みすぎてこれ以上は覚えられない、万一のときに備えて脳のスペースを空けておかなければ」…、こんなセリフを言う人がいる。
「脳のスペースを空けなければ、新しいことは学べない」という意味だろうが、これは正反対なのだ。
知っている量が少ないと、さらに知るのが困難になる。
関連づけするフックがないと、脳が手がかりを探しまわっているような状態になってしまうからだ。
・記憶のリズムと特徴を学習に活かす
こうした記憶のリズムと特徴をうまく活用するだけで、学習効率は高まる。
3時間勉強する場合の段取りを考えてみよう。
あらかじめ休憩時間を計画に人れておこう。休憩を取れば体のコリや緊張感がほぐれるし、脳は休憩を楽しみにしてモチべーションもあがる。
また、脳は休憩中にも新たに学んだ情報を整理・統合してしっかり働いてくれる。
休憩を取る以外にどのような工夫ができるだろうか?
自分なりの工夫をすることのメリットは大きい。
たとえば、次のようなことを考えてみるといい。
・初頭効果と新近効果をどう活かせるだろう?
・脳がしっかりと関連づけするのを促す方法は?
・記憶したいものを目立たせるにはどうしたらいいだろう?
トニー・ブザン(著) 『マインドマップ記憶術 (トニー・ブザン天才養成講座)』
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■記憶の基本原則
これを具体的にしたものが以下の記憶の10原則。
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●記憶の10の基本原則
ここで紹介する記憶の基本原則は、記憶の 2 つの基盤である「イメージを思い浮かべること」と連想によって「関連づけること」の働きを強化し、脳の力を高めるように作られている。
この原理を取り入れれば、照明を懐中電灯から照度の高いライトに変えたときのように、世界がこれまでよりも明るく輝いて感じられるようになるだろう。
記憶の 10 の基本原則
・ イメージする力を高めるための基本原則
原則1: "五感"を活用する
原則2: 大げさに "誇張" する
原則3: "リズムと動き" を活用する
原則4: カラフルに "色" を活用する
・ 連想力を活かすための基本原則
原則5: "数字" を活用する
原則6: "記号" を活用する
原則7: "順番" をつけ "パターン化”する
・ 右脳と左脳の両方を活用するための基本原則
原則8: "魅力的" なイメージにする
原則9: "ユーモア" を活用する
原則10: "ポジティブ" なイメージにする
トニー・ブザン(著) 『マインドマップ記憶術 (トニー・ブザン天才養成講座)』
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過去記事でも一部ふれましたが、どれも説明し始めると結構なボリュームになるので説明は省略。
大きくは、「記憶は単独では成立しない」というところに着目すればいいです。
なにかの大きなイベントやそれに関連する出来事に結びつけると記憶が定着しやすいということです。
詳しくは本書で。
■マインドマップ
こうした記憶の動きに適しているのがマインドマップ。というかそのためのツール。
私はよくブレストにマインドマップを使いますが、何かを覚えたいと思うときに、カラフルで図解的なマインドマップというのは、かなり長く記憶に留まります。
もちろん、何度もトレースしていないとやっぱり薄れてしまいますが、単体で単語を覚えようとするよりも圧倒的に記憶に残ります。
学生時代にこういう方法を知っていたら良かったなぁとちょっと思ったりする。
■参考図書 『マインドマップ記憶術 (トニー・ブザン天才養成講座)』
立ち読み可 | <記憶力世界選手権の創設者トニー・ブザンに学ぶ「正しい脳の使い方」> マインドマップの“いちばんわかりやすくて手軽な入門書”として大好評の『トニー・ブザン天才養成講座』シリーズの第3弾は「記憶術」です。 トニー・ブザンは学生時代から数十年に渡って脳と記憶の研究を続け、その長年の取り組みの結実としてマインドマップを発明しました。 本書は、トニー・ブザンの長年の研究成果である「だれもが天才的な能力を発揮できる正しい脳の使い方」のエッセンスです。 マインドマップ未体験の方には「学習と記憶の入門書」としてお読みいただけるとともに、マインドマップ学習の土台作りができます。 マインドマップ学習中の方には、理解を深め、飛躍的に力を伸ばすきっかけとなるでしょう。 また、公認インストラクターによる日本語のサンプルマインドマップが豊富に入っているので記憶術を学びながら、 マインドマップを描く力もさらに高まります(本書をご購入いただいた方は、本書に掲載されたマインドマップをダウンロードしてご活用いただけます。) 天才たちの脳の使い方を学び、あなたの脳の可能性を解放するアイデアとテクニックが96ページの中にコンパクトにおさめられた1冊です。 |
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マインドマップ記憶術 (トニー・ブザン天才養成講座) 著者 :トニー・ブザン | 楽天では見つかりませんでした | DMMでは見つかりませんでした |
●本書を引用した記事
MMOSTを使って大量の知識を獲得し、記憶する
記憶の10の基本原則
記号で会話
再体験をする
●このテーマの関連図書
マインドマップ読書術(トニー・ブザン天才養成講座)
マインドマップ超入門(トニー・ブザン天才養成講座)
マインドマップ勉強法脳を飛躍的にパワーアップする技術
マインドマップ(R)forkids勉強が楽しくなるノート術
マインドマップ資格試験勉強法
トニー・ブザン頭がよくなる本日本語第4版