2020年09月28日

わかりやすく書くコツ

「サルでもわかる〜〜」っていうタイトルの本を見かける時があります。

「いや、いくらなんでもサルは本が読めないだろ」とは思うのですが、まあ、こういうのって特定のジャンルについて調べようと思うときに「入門書としてはアリかも」という気がして、つい手に取ってしまいます。

■サルでもわかる福沢諭吉


ということで、どうすればわかりやすくなるのかについて完結にまとめられていた本からのご紹介。

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●できる人は「わかりにくい表現をしない
「オレの文章は猿が読んでもわかるんだ」とかつて福沢諭吉は豪語したことがあります。猿に聞いたことがないので正確なところはわかりませんが、たしかに「学問のすすめ」や「福翁自伝」は猿でも読めるほどわかりやすい文章ですし、わかりやすい内容であることは間違いありません。

ビジネスバーソンにも「わかりやすい表現」がつねに求められます。なぜわかりやすい表現が大切かといえば、わかりやすくなければ、正確な情報が伝わらないからです。伝わらなければ、人を動かすことはできません。そうなると仕事の成果も思ったように上がるわけがないのです。

仕事ができる人ほど「わかりやすい表現」を駆使しています。いままで何百回、何十回と会議に参加した経験がありますが、仕事ができない人ほど、暖昧で、こむずかしくて、何をいっているのかわかりません。

仕事ができる人は、それこそ猿でもわかる表現をしています。

●できるだけ平易にする
「わかりやすい」という意味は、表現がむずかしくない、小さな子どもでもわかる言葉を使うということです。

もちろん、専門用語やカタカナはできるだけ使わないようにします。

松下幸之助は、いつも

 「それ、むずかしいな。もっと簡単な言葉にでけへんか?」

といっていました。

ある外食チェーンのオーナーも、「宣伝コピーはその場にいるいちばん頭の悪いい社員がわかるかどうか」で決めたというくらいです。

「わかりやすい」ということはそれだけ価値があるのです。

●シンプルにする
長文よりも短文のほうがわかりやすいのは当然です。しかし、長い話を短くすることほど難しいものはありませんだらだら話している相手にイライラしたことがあると思います。

「もっとシンプルに」「もっと短くいえばいいのに」と思うのですが、よっぽど頭の中で優先順位が整理されていなければできない芸当なのです簡にして要を心掛けましょう。

●優先順位を明確にする
聞き手にいちばん集中力があるのは最初の数分です。集中力が切れそうな頃に「ここからが肝心です」といっても仕切り直しはしてくれません。

いちばん大切なことは最初にいう。これが原則です。

このことは次項でも述べますが、話す前に、「お話ししたいことが 3 つあります、 1 つめは…、 2 つめは…」といったようにナンバリングして、話す前に「道しるべ」をつけることも効果的です。

●副詞や形容詞に注意する
数字は、アメリカであろうが中国であろうが、 1 は 1 、 2 は 2 です。

このくらいはっきりしていれば電話やメールでもわかりやすいと思います「暖昧な表現は使わない。

できるだけ具体的な数字に落とし込むクセをつけましょう。

副詞と、それから形容詞もそうですが、これらはものごとを飾り立てる言葉ですから、多用するとほんとうの姿からどんどん離れてしまって実相がわからなくなってしまうのです。

人の話を聞くとき、私はあえて副詞と形容詞を取り除こうと努力しているほどです。

中島孝志(著) 『仕事ができる人の「しないこと」リスト
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おそらく「わかりやすさ」というテーマについて勉強したことがある人なら、この程度は当然かもしれません。

文章的に見ると、この4点ができていれば、かなり良いレベルにあると言っていいと思います。


■「わかりやすい」を具体的にする


ただ、文章だけがわかりやすくても、伝わりやすかと言われるとそうではない。
「文章明瞭、意味不明」なものも見かけます。

こうした点については、私は池上彰氏の本がお気に入りです。

 『わかりやすさの勉強法

なんかは特によく読み返します。

テレビでも氏の解説は、すごくわかったような気にさせるのがうまいですね。そのコツや勉強の仕方について書かれていますので、まだ呼んだことがない方は是非。



■参考図書 『仕事ができる人の「しないこと」リスト




「予定を簡単に動かさない」「100点は最初から目指さない」「安請け合いを絶対にしない」「人の不平不満に付き合わない」「便利屋には絶対にならない」…“あなた”に革命を起こす、45の「しないこと」。





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仕事ができる人の「しないこと」リスト
著者 :中島孝志
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●本書を引用した記事
 わかりやすく書くコツ
 遊びの時間を作る
 予定を決めたら簡単には動かしてはいけない
 人を呪わば穴二つ
 嫌いな人がいる職場
 言うべきことは言うべきタイミングまで待つ
 後輩を優秀にする
 不平不満は聞く耳持たぬ
 同僚の成功をよろこぶ
 しないことリストがあなたの生きる武器となる

●このテーマの関連図書


「要領がいい人」のすごい考え方:仕事をシンプルに変える50のリスト(知的…

「頭のいい人」は、シンプルに仕事する!:「8割捨てる」発想、そして実行…

なぜかミスをしない人の思考法(知的生きかた文庫)

「頭のいい人」は、シンプルに仕事する!:人生のクオリティーが画期的に上が…

仕事は「すべきこと」より「しないこと」で決まる!

(041)「しないこと」リストのすすめ:人生を豊かにする引き算の発想(ポプ…





■参考図書 『わかりやすさの勉強法





立ち読みできます立ち読み可
<出版社からの内容紹介>
池上彰氏は、テレビの現場で「わかりやすく伝える技術」を試行錯誤しながら身につけ、磨いてきました。本書のタイトルの「勉強法」は、「机に向かっての勉強」ではなく、「毎日の仕事や生活の中でできる勉強」という意味です。インプットからアウトプットまで、シンプルで、誰でも応用できることばかりです。それらのノウハウを惜しみなく、具体的にやさしく語ります。

<著者からのメッセージ(本書「はじめに」より)>
「わかりやすく伝えたい」と思っている人は多くても、そのためのコツは、なかなか身につくものではありません。そこで、そのための勉強法を紹介し、読者のお役にたてればと考えました。
私自身が、自覚しないまま日頃から実践してきたことを、「自分はどうやっているんだっけ」と自問自答しながらまとめてみました。
ここで出てくる記者の仕事やキャスターの仕事、芸人さん相手の仕事など、読者にはあまり縁のない世界に思えるかもしれません。しかし、実は、学生にとってもビジネスパーソンにとっても、参考になる点が多々あるはずだと思っています。





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わかりやすさの勉強法
著者 :池上彰

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●本書を引用した記事
 わかりやすく書くコツ
 意思がうまく伝わらない人に足らないもの
 図解トレーニングで反射神経が鍛えられる

●このテーマの関連図書


相手に「伝わる」話し方(講談社現代新書)

わかりやすく〈伝える〉技術(講談社現代新書)

学び続ける力(講談社現代新書)

伝える力2(PHPビジネス新書)

伝える力(PHPビジネス新書)

見通す力(生活人新書)



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posted by 管理人 at 04:45| Comment(0) | 交渉術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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