2018年02月07日

エクスプローラでワンキーで希望のフォルダにジャンプする方法


エクスプローラとファイラーだと一番違うのは、いろんなショートカットキーを定義したり、特定のフォルダに簡単に移動できるような設定ができることでしょうか。

エクスプローラはある特定のフォルダに移動するのに、そのドライブを開いて、フォルダツリーを順番にたどっていくか、お気に入りなどに登録しておくかしておかないと移動はできません。

一方で、ファイラーを使うと、CTRL+なにか のキーで一発でよく使うフォルダに移動できたりします。

■エクスプローラでショートカット集のフォルダにジャンプする


冒頭に書いたようにエクスプローラではワンタッチで特定のフォルダには移動できません。
そこら辺はやっぱりファイラーのほうが便利です。

しかし、メール書かれたフォルダへのリンクなどはファイラーでは開けずにエクスプローラが開いてしまいます。何かのファイルを編集していて、「名前をつけて保存」をしようとしたり、ファイルを開こうとするとやっぱりエクスプローラが開いてしまいます。

結局 Windows を使っている以上エクスプローラからは逃れられません

エクスプローラをファイラー並みに使いやすくしたい!

するのはけっこう大変なのですが、ちょっと便利なソフトに AutoHotKey というソフトがあります。これは、特定のウインドウで特定のキーを定義できるとっても便利なツールです。

そこで、AutoHotKey を使ってエクスプローラに、ワンキーで特定のフォルダにジャンプする機能を作ってみました。
使ってみると意外に便利。だんだんファイラーを使っている時間が短くなったような気がする。

◇――――――――――――――――――――――――――
^b::    run shell:RecycleBinFolder    ; ゴミ箱を開く
/::                    ; カレントフォルダでコマンドプロンプトを立ち上げる
    Send, !d                            ; カレントフォルダを取得する
    Send, ^c
    Send, {Enter}
    run cmd.exe /k pushd %Clipboard%    ; コマンドプロンプトを立ち上げて pushd する
    return
^1::    ChangeFolder("C:\_USR\ShortCut")    ; フォルダを切り替える
^2::    ChangeFolder("C:\_USR")
;^3::   ChangeFolder("C:\_USR\ShortCut")
;^4::   ChangeFolder("C:\_USR\ShortCut")
;^5::   ChangeFolder("C:\_USR\ShortCut")
;^6::   ChangeFolder("C:\_USR\ShortCut")
;^7::   ChangeFolder("C:\_USR\ShortCut")
;^8::   ChangeFolder("C:\_USR\ShortCut")
;^9::   ChangeFolder("C:\_USR\ShortCut")
;^0::   ChangeFolder("C:\_USR\ShortCut")
;^+1::  ChangeFolder("C:\_USR\ShortCut")
;^+2::  ChangeFolder("C:\_USR\ShortCut")
;^+3::  ChangeFolder("C:\_USR\ShortCut")
;^+4::  ChangeFolder("C:\_USR\ShortCut")
;^+5::  ChangeFolder("C:\_USR\ShortCut")
;^+6::  ChangeFolder("C:\_USR\ShortCut")
;^+7::  ChangeFolder("")
;^+8::  ChangeFolder("")
;^+9::  ChangeFolder("")
;^+0::  ChangeFolder("")

; パラメータで指定されたフォルダにジャンプする
ChangeFolder(str)
{
    Send, !d
    Send, ^c            ; 履歴を残したら何か役に立つかも
    Send, %str%
    Send, {Enter}
}

――――――――――――――――――――――――――◇


"C:\_USR\ShortCut" の部分はご自分の環境に合わせて修正ください。最初の ";" を削除すると有効になります。

  ^1:: は CTRL+1 を表しています
  ^+1:: は CTRL+SHIFT+1 を表しています

これを AutoHotKey のスクリプトに追加してやると、

 CTRL+1

で "C:\_USR\ShortCut" のフォルダにジャンプします。

AutoHotKey のインストールや使い方は Google 検索すればいろんな記事が見つかると思いますので、そちらを参照してください。


■ゴミ箱を開く、そのフォルダでコマンドプロンプトを立ち上げる


ついでながら、

 CTRL+B

ってやるとゴミ箱が開きます。

 "/"

を単体で押すと、現在開いているフォルダでコマンドプロンプトが開きます。
ネットワークのフォルダなら、一時的にドライブにマッピングしてフォルダが開くのでコマンドプロンプトを使うには便利な機能です。

■ショートカット集のフォルダ


サンプルに書いた C:\_USR\ShortCut というのは、私の環境のショートカットファイルが大量に置いてあるフォルダです。

このフォルダには共有している PC やファイルサーバのよく使うフォルダへのショートカットファイルが大量に登録されてます。

こうしておくメリットは3つあって、

・目的のフォルダにショートカットでたどり着ける
・散在するフォルダやファイルを目的ごとに一箇所に集めておける
・自分独自のファイル名の命名規則で名前をつけられる

ことです。

●目的のフォルダにショートカットでたどり着ける
その名の通りショートカットは、目的のフォルダにショートカットしてたどり着ける簡単な方法です。
ある目的のフォルダがあって、それが深い階層(フォルダ)にあると、何度も何度もフォルダを選択しないとたどり着きません。とくにネットワーク・サーバにあるフォルダは階層構造が深いのが普通。

これを避けるためには、そのフォルダに直接ジャンプできるようにしておくか、そのパス名を正確にタイプするしかありません。

●散在するフォルダやファイルを目的ごとに一箇所に集めておける
ショートカット集フォルダを作っておくとあちこちに散在するフォルダをある目的別にまとめて置いておけるようになります。

あるプロジェクトに必要なファイルは、自分が作ったものは自分のローカルにあり、共有ファイルはネットワーク・サーバにあります。また、協力会社とも共有するものは、協力会社の人もアクセスできるフォルダに分散しているわけです。これを簡単に開けるようにするには、ショートカットを集めておくのが一番簡単。

●自分独自のファイル名の命名規則で名前をつけられる
3つ目のメリットが、ファイル名の命名規則です。

個人的には別記事で書いたように、ファイル名はすべて英数字で書くか、少なくとも最初の数文字は英数字にしています。
これは、Windows がインクリメンタルジャンプ(名称不確か。エクスプローラを開いた状態でファイル名の数文字をタイプするとそのファイルにジャンプする機能)ができるのですが、日本語(全角文字)ではそれができないので。

ただ、このルールは私の個人的ルールなので他人に強制できるものではありません。つまり他人の作ったファイルはそういう命名規則を持っていないので、いちいち

 フォルダを開く → 探す

という作業をしないといけないわけです。目で見て探し、マウスでそこをクリックするという作業は以外に時間を食っています。これが、私の命名規則なら

 フォルダを開く
  → そのファイル名の先頭数文字をタイプする
  → リターンキーをひっぱたく

とやれて簡単なんですよ。

でも共有ファイルだとファイル名を勝手に変えるわけにはいかないので、ショートカットを作って、そのショートカットのファイル名を自分の命名規則にのっとったものに変えてしまうわけです。

これなら誰からも文句は出ないし、自分の都合にも合うわけです。



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posted by 管理人 at 09:40| Comment(0) | PCアプリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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